2008年6月18日水曜日

えねるぎーを何に使うか

今日は、整形外科のためのリウマチの勉強会でした。北里大学の先生の講演は、開業医向けに今のリウマチ治療の流れをやさしく解説したものでした。

自分にとっては、知識の整理という点で意味がありました。また、大学によって、微妙な違いというものも実感させてくれました。これは。この前の聖マリアンナ医科大学の先生の講演でも感じたことでした。

女子医科大学のリウマチセンターに関係している者としては、今まで自分が学んだことがスタンダードだと思ってきましたが、それぞれの施設によっての違いというのは確かに存在しているわけです。

もちろん、大部分は変わりないのですが、関節リウマチのように短期間に急速に進歩している領域では、やむを得ないことなのではないでしょうか。開業してやっていると、そのあたりの束縛は薄れてきますので、単純にいいところは取り込みやすいのが利点でしょうか。

もう一つ感じたことは、関節リウマチがますます内科的疾患になってきたことです。これは、現代医学の中で、最も最新の知見を利用した薬物療法を行う疾患であるということです。

リウマチ専門医は整形外科系の日本整形外科学会と内科系の日本リウマチ学会とが、別々に存在していますが、最近の状況では整形外科学会はかなり置き去りにされているというのは否定できません。

実際、生物学的製剤という新しい薬を使用していると、それに対する医者のエネルギーはかなりのものが必要になります。正直に言って、一般整形外科はやめて、リウマチ科だけでやりたいくらいのストレスを感じます。

しかし、関節リウマチの患者さんはけっして多くはないので、一般開業医がリウマチ科だけでやっていくには、整形外科にしても内科にしても経営的な困難があります。また、今までやってきた自分の仕事を、あっさり捨てることもできません。

となると、リウマチ内科を標榜する気概で進むしかありません。日本整形外科学会のリウマチ専門医では不十分。あー、いよいよ日本リウマチ学会認定の専門医を取るしかありません。機は熟せり!!