今日は患者さんが少なく、Dr.Mが読んでいるかもしれないところでわざわざ書くのも恥ずかしい話ですが、うちでは50人を超えると大台なんです。しかし久しぶり50人を下回るんじゃないかという感じでした。
最近は梅雨空ですから、天気になると洗濯が忙しいので整形外科なんぞに行っているヒマはないのではないかと思ってしまいます。
開業してすぐの頃に、当然暇なわけですが、患者さんに「このクリニックはいつでも空いていて、すぐ見てもらえるのがいい」と言われ、くやしいのですが否定もできず、「いつか見てろよ」と心の中で誓ったものでした。
今でも、その患者さんは何かあると通院してくれるんで、「どうです、ちょっと待つようになったでしょう」というと、「ははは、まだまだ他のところより早いよ」と言われてしまいます。
はじめは患者さんもいないので、物理療法でも牽引に電気にホットパック、うちにあるのは何でもどうぞ、それも好きなだけやっていってください、みたいな状態だったんんです。
ある時、週に数回来ては数時間すごしていたお年寄りがいたんですが、ぷっつり来なくなりました。たまたまその方の知り合いの方から、その理由を聞かされました。「あすなろさんは患者さんがいなくて、話し相手がスタッフばかりでつまらないからやめた」ということでした。
なるほど、そんなことも確かにありそうな話だなぁ、と思ったのですが、病院に行く目的を考えるとちょっと?というところはあるにしても、満足させられなかったことには違いがありません。
実際、銭湯や床屋が少なくなって寄合所がなかなかない時代ですから、お年寄りにとって診療所の役目のどこかにそういう部分があることはしかたがありません。患者さんが少なければ仲間がいない、患者さんがおおければお待たせする。ジレンマです。
ほどほどにバランスがとれているくらいにちょうどなれればいいんですけどね。