あすなろ整形外科クリニックの院長はむねさだ、宗定といいます。
なにも今更ことわることもないのでしょうが、クリニックのメインの商品は院長ですから、一押しの商品の名前がしられていることは大切なんですよね。
自分の父親は渋谷で内科・小児科のクリニック、宗定医院を開いていました。まだ自分が開業する準備ができていなかったことと、場所が患者さんがいない、つまり住民がどんどん減少している地域であること、そして自分が整形外科で内科・小児科医ではなかったことなどの理由で、亡くなったときに閉院しました。
いざ、自分が開業するときに宗定整形外科医院のような名前も考えましたが、なにしろ宗定という名前が正しく読まれることが少ない、こっちからむねさだと名乗っても正しく聞き取ってもらいにくいということがあって、はなから自分の苗字を使うことはあきらめました。
誰にでもすぐに分かってもらえる名前、親しみの持てる名前、やさしい感じのする名前などを条件に、自然の雰囲気が漂うような名前を探して決めました。今では、だいぶクリニックの名前は知ってもらえたのではないかと思っています。
そうなると、いっそう院長の名前も知ってもらいたくて、初診の患者さんの時には「こんにちは、院長のむねさだです」と挨拶をしたりしていました。でも、だんだんじぶんは「あすなろ」でいいかな、と思うようになりました。
あすなろ先生と呼んでもらえることは、親しみを持ってくれたことになりそうですから、それはそれで嬉しいことです。次に名刺を作るときは「宗定 亜沙郎」とかいてみましょうか。