2008年6月1日日曜日

へんだよ、水着騒動

北島康介選手はは、4月9日のミズノ社の新作水着の発表会見で「スピード社は一流選手と多く契約しているから世界新が多いのは当然」と発言しています。

ところが4月中旬の五輪合宿でスピード社の五輪用新製品レーザーレーサーを選手が試着したところ、明らかにタイムが短縮することが確認されどたばたが始まりました。

北島選手のコーチは日本のメーカーに対する不満を言い出しています。去年まではスピード社の水着はミズノが代理店販売していたのが、ミズノが自社ブランドに切り替えたため、日本水泳連盟とメーカーの契約により、選手はスピード社の水着が使用できないということ。

これを受けて4月26日にミズノ、アシックス、デサントの国内3社に対し、五輪に間に合うよう性能改善を求めることを発表しました。さてそれから、あの選手は試してよかったとか、あっちで好記録がでたとか、あるいはやっぱりこれでいいとか、いろいろな話がでました。

そして、いよいよ5月30日に国内メーカーが新製品を発表。ところが31日からの合宿にはミズノは欠席。結局発表した新作を試せない不満が再び選手から出るというどたばたぶりです。まあ、1ヶ月で世界記録を出せる新製品を作れといわれても、しょせん無理な話で、とにかく何なんでしょうね。

でも、よく考えてみると、ちょっと変じゃありません? 締め付けのきついと言われているレーザーレーサーは、簡単に言えば加圧トレーニングと同じ原理なわけで、筋肉を圧迫することで大きな収縮力を得ることができるわけです。これは、明らかに「ドーピング」ですよ。

薬に対してはノイローゼかと思うくらいうるさいスポーツ界で、なんで道具については政治家まで加わって推し進めているんでしょうかね。野球などでは、一定の使用道具の規制があったりしますよね。水泳は、人間の体ひとつで勝負する、本来は道具とは一番縁の遠いところにあるスポーツではないのでしょうか。

もちろん、零点何秒以下の勝負ですから、できることは何でもしたいというのはわかります。でももしもスピード社の水着を使用してメダルを取っても、この雰囲気ではメダルはスピード社のもので選手のものではありません。何か違うんだよね~。

どっちにしても、もう時間はないんだから、選手の方々は自分を信じて突き進め!!

がんばれ、ニッポン!!