2013年3月11日月曜日

震災から2年

東日本大震災と呼ばれるようになった、戦後最大の災害から今日で丸2年です。自分のふだんの生活エリアでは、直接的な被害はほとんどなかったものの、過去に経験した事が無い地震の揺れと、停電による混乱は忘れられません。

自分が経験してきた大きな出来事というと、東京オリンピック(昭和39年)、日本万国博覧会(昭和45年)、連合赤軍の浅間山荘事件(昭和47年)、日航ジャンボ機墜落(昭和60年)などがすぐに思いつきます。

これらはすべて昭和の出来事。戦後の高度経済成長の時代、日本はいいことだらけで、どんどん大きくなることだけを考えていたわけで、最近のどこかの国のように空はいつでもスモッグで煙っていました。

しかし、しだいに成長の裏側で、いろいろな社会の歪が噴出し始め、暗い事件ばかりが記憶に残るようになりました。平成に入ってからは、バブル崩壊(平成3年)、阪神淡路大震災(平成7年)、アメリカ同時多発テロ(平成13年)と続き、そして東日本大震災(平成23年)。

今の日本で、主な「大人」の代表が戦後昭和人ととするならば、「若者」というのは平成生まれの方々。両者の間には、高度経済成長・バブル経済という時代の経験の違い・・・だけではないでしょうが、同じ日本人としてジェネレーション・ギャップが存在するとよく言われます。

若者は、日本の景気のよかった時代を知らず、頭をたれて萎縮した社会の中で育ってきた事は間違いありません。大人との間で、考え方の根本的な格差が生じるのはやむを得ないかもしれません。

しかし、東日本大震災は違います。そういう大人と若者が、日本人として共有できる大きな事件なのです。もちろん、事件としては悲しみしかない悲惨なものてすが、それをバネにして新しい何かを生み出していくきっかけにできるのです。

しだいに、少しずつ記憶は風化して記録になっていくことは避けられません。東日本大震災も、いつの日か歴史の一つになるのでしょぅが、まだまだ実際に体験した日本人は、世代に関係なく同じ方向に向かっていけるのかなと思います。