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2013年3月8日金曜日

プラモデル

昭和のこどもの楽しみの一つだったのが、プラモデル。枠からパーツを切り取って、接着剤でくっつけて・・・特に気合が入っているときは、塗料を塗って完成させる。

でもって、作るのは何かと言うと、戦争物だと戦車や零戦や戦艦。スポーツカーや日本のお城シリーズなんていうのもありましたが、一番よく作ったのはテレビのヒーロー物。

日本だと鉄腕アトム、鉄人28号、外国だとサンダーバード。ウルトラマンやウルトラセブンに登場する、飛行機や自動車も大人気でした。

小学生ですから、おこずかいはたかが知れているので、予算は50円からで、誕生日とかだと数千円くらいまでだったかと思います。50円はかなりお気楽なもので、鉄人のボディ表裏、腕や足もそれぞれが表裏程度で、全部のパーツでも10個くらい。あっという間にできあがり、水に浸して浮いてくるシールを貼っておしまい。

よく作る標準的なものだと、だいたい500円くらいのもの。パーツは50~100個程度でしょぅか。こうなると、制作時間延べ数時間となり、時には接着する前に彩色して、より高い完成度を目指したりしたくなるわけです。

中に動力を組み込んで、完成後に動くものは特に楽しい。ただ、500円前後まではたいてい動力はぜんまいで、動き出したらコントロールできません。1000円近くなると、電池と(マブチの)モーターを組み込んで、いっそうマニアック。

いつだったか、サンダーバードの秘密基地のセットを誕生日にもらったのですが、確か5000円くらいで1号の出口のプールが開閉したり、空中に吊り上げた5号がくるくる廻ったりするのをモーターで行うセットがありました。

ところが、実際にもらったのはぜんまい仕掛けのタイプ、3000円です。動きはだいぶ違うし、なんともがっかりした記憶があります。

その後は、プラモデルはどうなったんでしょぅかね。おもちゃの専門店では、時折昔ながらのものを少しは見たことがありますが、大多数はガンプラと呼ばれる、ガンダム・シリーズのものばかり。
しかも、接着剤を使わないようにパチっとはめ込んでおしまい。

塗料はシンナーを使うのでだめらしく、最初から豪華に塗装がしてあったりして、もはや作る喜びみたいなものは期待すべくもありません。

今から考えると、こういう遊びは物を作ったり壊したりしながら、いろいろなものの仕組みとかを覚える事に役立っているわけで、こどものイマジネーションを豊かにする事に貢献していたんだろうと思います。

今のこどもたちは、どうやって心を豊かにしているんでしょぅかね。