2013年3月5日火曜日

2020年の夢

近未来SF小説ではなく、現実に進行している話として2020年にオリンピックを東京に招致するという話があります。噂レベルではなく、実際にいろいろな招致活動が行われており、何とかそこへ向けて盛り上がろうとしている。

2020年の開催地として立候補しようとしているのが、トルコのイスタンブール、スペインのマドリード、そして日本の東京。それぞれがいろいろと問題はあるようですが、日本の場合よく言われているのが国民的賛同の欠如。まぁ、簡単に言えば一般市民の関心度が低いと言う事。

昨年のロンドンでも、ずいぶんと盛り上がりをみせたものの、熱しやすく冷めやすい(・・・覚めやすい?)のがいい意味でも悪い意味でも日本人の特徴。まして、7年後の話ですから、なかなか先が読めないところもあります。

自分も反対する理由は無いのですが、積極的に賛成する理由も無いという状態です。なにしろ、一番気持ちがなえるのは、招致したがっている政治家諸氏のパフォーマンス。

前都知事の「何があなたをそこまで突き動かす」的な発言の数々、そして引き継いだ現都知事の変わり映えのしないパフォーマンス。そして、さすがにこりゃないわと思ったのが、現職総理大臣が歌いながら「生涯の夢」ですとぶちまけるという。

そんなわきゃないでしょう。あまりにご都合主義的なはしゃぎすぎパフォーマンスで、誰のためにオリンピックを招致したいのかまったくわからないところです。日本の政治が、国民よりも企業などに向いている印象があるだけに、政治家が出てくれば出てくるほど疑問が湧くのは自分だけでしょうか。

1964年の東京オリンピックは、実体験したものの小さかったのでうろ覚え。まぁ、生きているうちにもう一度くらい、身近で感じてみたいと思いますけど、オリンピックそのものの商業化や、それに伴ういろいろな問題もあり、どこまで夢をみていいものなのかよくわからない感じがします。