せっかく桜満開となったものの、天気は連日すっきりせず、花散らしの雨と花冷えで、花見の好機が来ないうちに終わってしまうのでしょうか。
国が決めている保健医療の「定価」となる診療報酬点数は、2年に一度年度末に改定されるのですが、今年はありません。これがないと、3月は大きな波風はなく、いつもの年のいつもの月のひとつという感じ。
誰だって、普通はまったく値段がわからずにお店に入ったりはしません。レストランでも、メニューの横に値段が書いてあったほうが安心するものです。ところが病院に行って、診療を受けようというのに値段が表示されている事はありません。
たびたび、この点数についても触れてきたのですが、本当にある程度の値段表みたいなものが表示できるといいのですが、正直言ってあまりに複雑で、そして厚労省の文書がお役所的で文章が意味不明の部分が多すぎる。
そして、いざ受診して、どんな検査をするとか、どんな処置をするとかは、最初からはわからないので、先に「あなたの本日の支払いは××です」という説明は不可能なわけです。
例えば、関節リウマチを心配して初めて受診した場合、初診料+レントゲン料+検査料が主な項目で、場合によってはレントゲンは撮らないこともあるし、エコーの検査を行う事もあったりします。検査についても、リウマチ以外の病気の可能性を考えて検査する項目の数は大幅に変わることがあります。
リウマチと確定して再診する場合には、再診料+検査料+薬剤料が基本の組み合わせ。検査は状況によって毎月だったり、2ヶ月ごとだったり。また必要に応じて、レントゲンなどの画像検査も追加されるかもしれません。
3割負担の方だと、大雑把に多くて初診でも再診でも5000円くらいまでというのが目安。ただし薬で生物学的製剤という高価な薬を使う事になると、毎月4万円前後が加わってきます。結局、値段を明示したいと思っても、この程度の説明しかなかなかできない。
数字をしっかり書いてみようと思って書き出したのですが、やっぱり簡単にポンっと言うわけにはいかないという結論になってしまうのでした。