今日からプロ野球が開幕して、半年間のペナントレースの開始です。
こどもの時は、普段から野球帽をかぶって、冬でも半ズボン、袖口は鼻水でカピカピという・・・まぁ、行ってみれば典型的な昭和っ子でした。野球帽には、当然のようにGYマークがついている。
言ってみれば、まさに巨人・大鵬・玉子焼きにどっぷり浸かっていたわけですが、それというのも他に情報がないからで、読売ジャイアンツのファンとそのアンチしか存在しなかった。
なにしろ、強かったですからね、巨人は。川上哲治監督の下V9を達成していた頃で、プロ野球史上最強軍団を誇っていたわけです。
1番センター柴田、2番セカンド土井、3番サード長嶋、4番ファースト王、5番ライト末次、6番レフト高田、7番ショート黒江、8番キャッチャー森、9番ピッチャー堀内・・・みたいな感じでしょうか。
テレビでもラジオでも、巨人がらみの放送しかやらないし、たまに球場に足を運んでも後楽園球場か神宮球場ですから、巨人以外の選手は覚えることができませんよ。巨人のファンににならないなら、アンチ巨人になるしかない時代です。
テレビで見れるスポーツの娯楽というと、あとはプロレス。ジャイアント馬場、吉村、アントニオ猪木が活躍して、外国人の大男をバッタバッタとなぎ倒す・・・当然、サッカーもありましたけど、地味なスポーツで、自分でやっていてもただ走るだけで全然面白くない。
時代は一気に現在に戻って、もはやまじめな巨人ファンではなく、巨人-広島の開幕戦を見ていても、数人を除いて「これって誰?」という感じで、アマチュア野球にプロ野球選手が数人混ざっている試合という感覚でした。
一応、巨人が勝って、嬉しいと言う事もないのですが気分が悪くならなかったので、多少巨人ファンの血が小指の先ほどは残っていたのかもしれませんね。それよりも、昔は見向きもされなかったパリーグの新人の打席ごとの速報が入ってくるあたりは、時代の違いの思いを深くしました。
高校から直接大リーグへと熱望していた大谷クン。結局日本ハムで、投手と野手の両方で活躍できる事を目指してキャンプを打ち上げ、開幕戦はバッターで結果を出しました。世の中そんなに甘くはないということを、これからいろいろ経験していくんでしょうけど、とりあえずがんばってもらいたいものです。
診療をしていて感じるのは、最近のこどもケガ。野球少年もいますけど、やはりスポーツとしてはマイナーという感は否めません。ケガのしやすさということもあるんでしょうけど、あいかわらずサッカー人口の方が圧倒的のようです。
野球の人気も、今のままだとおじさんの楽しみで、おじさんも新しい選手を知らないと離れていくだけということもあります。WBCのように日本中を巻き込めるイベントは、いろいろ問題があるかもしれませんが、積極的に参加してもらいたいと思うのでした。