雉始鳴は、きじはじめてなく。
二十四節気の小寒の末候、冬の寒さが本格的になり始めているわけですが、キジが鳴き声が聞こえるのもこの頃からという意味。
じゃあ、なんでキジが鳴くのかというと、春に向かっての求愛行動というわけで、七十二候では冬の厳しさよりも、春を待つ希望みたいなものを表現したかったんでしょうか。
でも「雉も鳴かずば撃たれまい」と言うくらいですから、よほど目立つ鳴き声なんでしょうかね。「雉狩り」というのはも古来よく行われていたことで、狩猟の時期を告げる意味も含まれているのかも。
日本では国鳥に選定されていて、放鳥なども行われていたりして、ポピラーな鳥のはずですが、いっこうに見た事はない。山に入って森の中をウロウロすればけっこう遭遇するのかもしれません。
なにしろ、飛ぶのが苦手で、地面を走るほうが多いらしいので、空を見ていても見つからないんでしょう。