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2014年1月19日日曜日

クラシック音楽の聴き方 2014

どうも人間も半世紀以上生きていると、物忘れとかいろいろぼけたことが増えてくるもので、昨日は「これだ」と思って書いたブログが、実は前にも書いていて完全にかぶっていました。

でも、考えてみると、あまり新しいことには手を出さない・・・というか、手が出なくなってくるので、音楽だって、若い頃に好きだった音楽を繰り返し聞いていれば事足りてしまうことが多いのです。

実際、それほど音楽に没頭している時間なんてそうそうありませんから、ジャズだったらマイルス・デイビスとビル・エバンス、ロックだってクラプトン、ツェッペリン、ジェフ・ベックの三大ギタリストで十分すぎる。

クラシックは、さすがに歴史が長いですから、掘り下げていくとずいぶんといろいろと出てくるものですが、それでも最近は一頃よりは購入ペースは落ちました。

変わって最近は、映画を再確認することが増えたのですが、それでも過去の名作やお気に入りが中心で、なかなか新作にまで手がまわらない。だいいち、2時間じっとしているというのが、なかなか難しい。

 クラシック音楽は、これまでにも何度か「どのように聴くか」というテーマで書いたことがあるの。作曲家別というのが一般的ですが、基本的に古典派中心で一部ロマン派くらいが守備範囲なので、500年くらいある歴史の中の100年分くらいしか聴かない。

次には編曲ものに手を出して、作曲家自ら、あるいは他人が編成を変えて書き直したものなどをせっせと聴いてみた。オリジナルでは気がつかなかったいろいろなところがわかったりして面白いのですが、それほどたくさんないのですぐ行き詰まる。

去年は、作曲家を離れて、一人一人の演奏家に注目してみました。特に力を入れて聴きまくったのは、ピアノのアルゲリッチ、指揮者のガーディナー、バイオリンのイヴラギノヴァ、クラリネットのS.マイヤーといったところ。

繰り返しですが、どうしても声楽と大編成オーケストラが苦手なのは、いまだに克服できていない。ピアノ、弦楽器の独奏か、室内楽が中心になるので、ちょっと深入りしてもすぐに行き詰まってしまうのです。

新譜をチェックしていても、そうそう自分の好みに合うものが次から次へと登場するわけではないので、さぁ次はどうしようと悩んでしまうことがしばしば。

とりあえず、ピアノのポリーニのコレクションは次の目標で買ってみたのですが、まだあけていません。作曲家では、なんとかブラームスを制覇したい思っているものの、あの重みのある曲想がけっこう関門になっています。

作曲家をx軸、演奏家をy軸とした2次元的な聴き方は、自分の守備範囲のクラシックでは、ほぼ飽和しているのですが、最近もう一つ、z軸を加えて3次元的鑑賞法というがあることに気がつきました。

まぁ、そんなにすごい発見をしたわけではないので、何だそんなことかと言われてしまいそうですが、一つの曲を演奏しているのは一人の音楽家だけではないということです。

以前から、コレクションが増えてきて、例えばベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集だけでも20種類以上ある。そうすると、演奏者ごとに聴いてみて、その違いというのを楽しんだりするという聴き方ができるわけです。ですから、実は意識しないでも、以前からそういう聴き方はしているわけです。

たいていの曲では、一つお気に入りの演奏が見つかると、あまり他の演奏家のものは聴かなくなるんですが、なんだかんだとCDが増えてくると、いつの間にかあちこちに同じ曲が入っていて、ちょっと探してみると数種類の演奏を見つけられる。

もともと、楽譜通りに演奏しているわけですから、それほど違いがあるとは思っていなかったのですが、実はその楽譜の解釈の仕方によって、ずいぶんと演奏の色が変わってくるものなのです。編曲ものも、こういう聴き方の発展形みたいなものですかね。

まぁ、そんなわけで今年はxyzの三次元鑑賞法を中心にクラシック音楽を楽しんでみようと思っていたりするのでした。