成人の日ということで、若者が20歳となった事をお祝いするわけで、我が家でもこどもを成人式に送り出しました。これで、うちは全員が成人ということで、まぁ親としての仕事の一部が終了した・・・と思いたいところです。
最近の若者は・・・みたいな話しと言うのは、よくあちこちで聞くことですが、特に最近言われているのは、ゆとり世代とかさとり世代とかで、バブル崩壊後の不景気しか知らず、高望みしない、活気の少ない若者が多いみたいなこと。
まぁ、おそらく自分たちの上の世代、つまり団塊の世代と呼ばれた方々からすれば、物足りない感はだいぶあるのかもしれませんが、世の中の価値観というものは絶えず変わっていくものですから、それはしょうがないところ。
いつの時代でも、年上からは「今の若者は・・・」とか、「自分の頃には・・・」などということは言われ続けているわけで、若者は「年寄りにはわかるわけがない」というのは巡り巡っていくものです。
現在の若者が数十年すると、「最近の若い奴は・・・」と言っているだろうことは容易に想像できる。ただ、戦後の高度経済成長のような、がむしゃらに死に物狂いで何でもやるみたいな、いわゆるハングリー精神というものの質はどんどん変わっているのでしょうけど。
高齢化社会となって、ご意見番みたいな年上のものがどんどん増えれば、ますます若者は萎縮する傾向が出てるかもしれません。それでも、社会を構築していくことに前向きな方向性というものは必ずあって、それほど悲観的に考える必要はないと思っています。
ただ、最近耳にした「ブラック企業」という言葉だけはちょっと気になりました。少なくとも自分のやっている医療という仕事の枠では、相手は人間で、病気やケガは9時から5時の中だけで解決するわけではありません。
医療関係では、特に医師の場合は勤務時間はあって無いようなもの。医者を目指そうという若者は、最初から「ブラック」であることを承知しておいてもらいたいものだと思います。