世界の中で日本人は7人に一人。でも、テニスの世界では、名を馳せたブレイヤーは数えるほどしかいません。
最初に知られるようになったのが、神和住純。この人は自分より一世代上。自分が大学でテニスをしていた頃の、唯一世界に多少は通用する有名人でした。
当時、伸びてきていたのが福井烈で、ほぼ同世代。そのあとは、男子だと松岡修三くらい。
グランドスラム大会では、1回勝っただけで「お~、すごい」と言っていたわけで、それを考えると、今回の錦織圭のU.S.オープン準優勝は、もの凄い飛躍と言えます。
ただし、準決勝までの粘りの戦いからすると、決勝戦でのあっけない敗戦をどう考えるかで評価がだいぶ変わってくる。
以前、錦織についてはブログでも取り上げた事があって、 当然注目株であったわけですが、今回評論家が一番褒めていたのが、「ボールのコース予想の向上」でした。
強烈なストロークやボレーは大事ですが、結局それを正確に打ち込むためには、いかにボールに早くに追いついて、体勢を整えられるかにかかっている。
パワーテニスの時代になって、強引に打ち込むほうが勝ってしまったような感じがしますが、やはり基本となることは変わってはいません。
ボールがどこに来るかを予想して、すばやく足を動かして、ベストな打点に達する事は、優勢に試合を運ぶことにつながります。
いずれにしても、錦織クンは、他の選手からも、そして我々一般人からマークが厳しくなります。次の大会で、どれだけのものを残すかが問われることになります。
「勝てない相手はいない」という発言に期待しましょう。