中学生になって、ジャンルにとらわれずどんな音楽でも聴いた頃でしたが、うるさいくらいのハード・ロックを好む反面、サイモン&ガーファンクル、ジョーン・バエズと共にアメリカのフォークも好きでした(何故かボブ・ディランだけは苦手・・・)。
キャロル・キングは、アコースティック・ギターが主流のフォークの中で、ピアノの弾き語りというスタイルが新鮮でした。セクシーな感じとは程遠い、ハスキー・ボイスですが、そこが妙に落ち着くんですよね。
邦題は「つづれおり」で、何のことかわかりませんでした。「綴れ織」は日本の着物の織り方の一つで、「タペストリー」も似たような織り方をする西洋の壁掛け用装飾で微妙に違いのですが、どっちのタイトルも何となくアルバムにしっくりくる感じがします。
80歳になっている現在まで、音楽活動は続けているようですが、最大のヒットはこのアルバムで、特に「You've got a friend(君の友だち)」、「It's too late」は日本でも大ヒットし、今でもポップスのスタンダードです。
中学になると英語の勉強が始まるのですが、キャロル・キングの歌も個人的には格好の教材だったように思います。「~もまた、」という意味で終わりに使う「too」は、先に出ると「~すぎる」という意味になるというのは、間違いなく歌で知ったこと。「You've got a friend」も、辞書を引き引き訳を調べました。
When you’re down and troubled
And you need some loving care
And nothing, nothing is going right
Close your eyes and think of me
And soon I will be there
To brighten up even your darkest night
君が落ち込んで困っている時、
そして何らかの優しい手助けが必要な時
目を閉じて僕のことを考えてごらん
そしたらすぐに僕はそこにいて
君の暗い夜さえも明るく照らしだす
You just call out my name
And you know wherever I am
I’ll come running to see you again
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I’ll be there
You’ve got a friend
僕の名を呼ぶだけでいいんだ
君は僕がどこにだっているのを知っている
僕は君に会いに、また走って行く
冬でも、春でも、夏でも、そして秋だって
君がするべきことは、ただ僕を呼ぶだけ
そしたら僕はそこにいる
君には友だちがいるんだ
今でも、辞書なしでも理解しやすい英語で、歌を聞いていてもヒアリングで大意を掴みやすい曲です。長い人生、そんなともだちが一人だけでもいたらいいですね。
今でも、辞書なしでも理解しやすい英語で、歌を聞いていてもヒアリングで大意を掴みやすい曲です。長い人生、そんなともだちが一人だけでもいたらいいですね。