超人気曲のヴィヴァルディの「四季」だけに、探してみると様々な興味深い演奏が出るわ出るわ、もう7が揃いまくったパチンコ台みたいな感じ。
これはズービン・メータ四季のイスラエル・フィルハーモニーによる演奏で、それだけだと「なんだ大袈裟な面白みのない普通の演奏」かと思ってしまいますが、実は超有名なヴァイオリン独奏者が揃っていて、ちょっと知っているなら驚愕すること間違いない。
「春」はアイザック・スターン、「夏」はピンカス・ズッカーマン、「秋」はシュロモ・ミンツ、そして「冬」はイツァーク・パールマンが登場するという・・・
こんな「時代のスーパースター」を誰がどうやって頼めば集められんだぁ!! と、叫ばずにはいられない。1982年、テルアビブでのライブで、ドイツ・グラモフォンからCD発売と共に、画質は悪いのですが、テレビ放送の録画? と思われる動画もYouTubeで見ることができます。
イスラエル・フィル創設者であるフーベルマン生誕百周年記念イベントとして行われたもので、ユダヤを代表するヴァイオリニストが一堂に会したというもの。
イスラエル・フィルの上手さは定評があり、バーンスタインも大のお気に入りのオケでしたが、それにもまして4人の独奏者の素晴らしい音色はさすがとしか言いようがない・・・のですが、それ以上のものでもない。
つまり、これはお祭りとしての名人を一度に楽しむものであって、ヴィヴァルディである理由は感じられません。普通に有名なヴァイオリン協奏曲を4曲、30分ずつ4人で2時間のコンサートとかで良かったんじゃないかと思ってしまいます。
まぁ、こんなんありました的なところですが、興味がある方は一度は聞いておいて損はしません。