2023年5月11日木曜日

るろうに剣心 京都大火編 (2014)

「るろうに剣心」実写映画第2弾は、「 京都大火編」と「伝説の最期編」の前後編の2部作で、ストーリーとしては完全に続きもので、合わせて4時間半にも及ぶ大作です。

実際、封切りも京都大火編が2014年8月1日、伝説の最期編が同年9月13日で、一気に見ることができました。監督をはじめメインのスタッフ、キャストはほぼ変更無し。当然、撮影もぶっ続けで半年かかっています。

かつて「人斬り抜刀斎」として恐れられた幕府の刺客、緋村剣心(佐藤健)、そして、神谷流剣術道場の師範代、神谷薫(武井咲)、剣心と共に道場に居候するのは、医者の高荷恵(蒼井優)、怪力で喧嘩早い相楽左之助(青木崇高)、神谷流の少年門弟の明神弥彦(田中偉登から大八木凱斗にチェンジ)らが登場します。

少しずつ神谷道場にも門弟が戻り、静かな新しい明治の世の中になってきた矢先、元新選組で今は警察官の斎藤一(江口洋介)は、京都で不穏な動きを続ける志々雄真実(藤原竜也)を追っていましたが、逆に多くの部下を失いました。

志々雄は、維新派に腕を見込まれ剣心と同じように暗殺者となった人物。しかし、仲間の裏切りで斬られ焼かれたものの一命をとりとめ、明治政府への復讐だけのために次第に一大勢力を集めていました。

志々雄に手を焼いた大久保利通は旧知の剣心と面会し、志々雄討伐を依頼するのです。剣心が依頼の返事をする日、紀尾井町を通りかかった大久保を乗せた馬車を、志々雄の部下、瀬田宗次郎(神木隆之介)が遅い大久保を殺害します。自らの過去の清算を決意した剣心は、ついに京都に向け出立するのです。それを知った薫、左之助、弥彦も急いで後を追いかけます。

道中、元隠密御庭番衆(幕府の忍)の少女、巻町操(土屋太鳳)の案内で京都に向かう剣心を、志々雄は支配する村で剣心を待ち受けます。剣心は宗次郎との一騎打ちとなり、何と逆刃刀を折られてしまうのでした。京都に到着した剣心は、操らの隠れ家となっている料亭「葵屋」に匿われます。

御庭番衆の頭だったのは四乃森蒼紫(伊勢谷友介)ですが、蒼紫は幕府が倒れた際に、幕府の手によって仲間が抹殺されたことで修羅に堕ちて「人斬り抜刀斎」を倒すことだけが、死んだ仲間への手向けになるという妄執にかられ剣心を追いかけていました。

剣心は逆刃刀を作った名匠、新井赤空のもとに向かいますがすでに他界しており、息子の青空にも新たな剣を打つことを断られてしまいます。しかし、志々雄の部下、沢下条張(三浦涼介)が赤空の打った最後の名刀を手に入れようと襲ってきたため、青空は奉納し隠していた「逆刃刀・真打」を剣心に託します。

捕らえられた沢下条張から、志々雄が京都に火を放ち廃墟にする計画が明るみに出ます。剣心、斎藤、そして京都に到着した薫、左之助、弥彦、さらに操ら御庭番衆が待ち構える中、ついに志々雄一派が炎と共に京の町に突入してきて、激しい戦闘が開始されました。しかし、その中に志々雄本人や側近の部下がいないことから、剣心たちは志々雄の真の目的が東京であると気がつきます。

そして戦いの最中に、薫は宗次郎によて拉致され、それを追う剣心の前に現れたのは巨大な鋼鉄製軍艦「煉獄」でした。剣心は何とか乗り込むものの、志々雄のブレインである佐渡島方治(滝藤賢一)によって海に蹴り落された薫を助けるために荒れた海に海に飛び込むのでした。

そして、本編最後に大物の隠れキャラが登場して前編は終了します。誰なのかは、とっくに知られているのですが、「お~、やっとここで出たか」という感じ。前編は、各キャラクターの紹介みたいなところですが、うまく緩急、緊張と緩和を盛り込んでテンポよく話が進んでいくので、あまりだれるところはありません。後編への期待が高まりますね。