岡田准一主演の痛快アクション映画の第2弾。1作目は2019年に公開されヒットしましたが、この第2作はコロナ禍の影響を受けて公開延期などの不運に見舞われました。南勝久のマンガが原作で、風変わりな殺し屋の活躍という話。
今回の映画も、主要な登場人物は同じキャストで演じています。都市伝説のように噂される伝説の完璧な殺し屋「ファブル(寓話)」は岡田准一で、ボス(佐藤浩市)から1年間大阪で一般人として、仲間の佐藤洋子(木村文乃)を妹として暮らせと命じられ、佐藤明と名乗ります。
明が働く小さなデザイン会社オクトパスの社長は田高田(佐藤二朗)、同僚で美形の清水岬(山本美月)らとの交流の中で、殺し屋として育てられ一般常識の無い二人はいろいろとトラブルを起こすことに・・・
今回の悪人は、表向きはこどもの安全を守るためのNPOを立ち上げている宇津帆(堤真一)で、裏ではさまざまな恐喝を行い、時には相手を殺してしまう。実働を担っているのは鈴木(安藤政信)で、殺し屋としてのプロ意識は高い。宇津帆の部下として裏稼業は知りつつも表向きの仕事を手伝っているのが、両親を強盗に惨殺された佐羽ヒナコ(平手友梨奈)です。
ヒナコは4年前に車に乗っていた売春組織のメンバーを明が殺した際に同乗していて、暴走した車から明に助けられましたが、その時の両足の怪我がもとで車椅子の生活をしていました。公園の鉄棒で立ち上がる練習をしているところを、偶然に通りかかった明に見られ、明からリハビリテーションのアドバイスを受けます。
次のターゲットがたまたま盗撮をしていたオクトパスの社員だったため、宇津帆は明がファブルであることに気が付きます。実は宇津帆は売春組織のリーダーで、殺されたのが弟でした。宇津帆は、ヒナコにも両親殺しの犯人はファブルだと言い協力させます。宇津帆の綿密な計画のもと、明を誘い出し抹殺せんと戦いの火ぶたが切って落とされました。しかし、明はボスとの約束で人を殺してはいけないのです!!
というわけで、今作も監督は江口カンという人。岡田准一のアクションはさらにパワーアップして、CGとかワイヤーアクションとかも使っているんでしょうけど、それ以上に肉体を酷使したスタントは、見事を通り越してあきれるくらい凄い。
時代物、戦記物などとは全く違うとぼけたキャラを、岡田は実に楽し気に、しかも楽々と演じています。一見アクションとは無縁の木村文乃も、前作ほどではありませんが頑張っています。
あまりどうだこうだと言うより、単純にエンタメとして楽しめば良い作品であることは間違いなく、今後も岡田准一には期待したいですね。