2023年12月27日水曜日

PHEVへの道 2 自動車の充電方法


自分の場合、2012年以来、ハイブリッドカー(HEV)を運転しています。他の車の迷惑ならない程度に筋金入りの燃費オタクになっていると思いますが、もちろん、今更ガソリン車に戻るつもりもありません。

しかし、昨今の環境問題や最新技術などを考えると、いつまでもHEVでもないなということは感じています。かといって、完全に電気だけで走るBEVにするだけの勇気も無いというへたれなので、現実的な選択肢として次はプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)を本気で考え始めました。

PHEVなら、電池容量が無ければ普通にHEVとして走ればいいわけですから、かなり気が楽というものです。とは言っても、せっかくなので、少しでも電気だけで走れる環境は用意したい。そこで解決しなければいけないのが充電方法です。

場所については自宅に充電できる仕組みを用意する方法と、充電スポットと呼ばれるパブリック・スペースを利用する方法があります。また、充電方法には、普通充電と急速充電がある。

PHEVは、遠出してすべて電気だけで走ると言う使い方は想定されていないので、基本は自宅で夜間に充電するのが基本のようです。充電スポットを調べてみると、例えば自宅から職場までの通勤路から無理なく寄れる場所としては数か所が見つかりました。ただし、普通充電か急速充電のどちらか片方に対応していて、基本的にPHEVの場合は普通充電のみのことが多い。

高速道路の大きなSAには充電スポットが設置されていますが、PHEVが使用すると、電気命のBEVドライバーからひんしゅくを買うと言われています。BEVからすれば、ガソリンでも走れるんだから時間がかかる充電の場所をPHEVに奪われるのは嬉しくないというのは理解できる。

充電スポットの利用は、基本的に会員登録と基本料などの支払いが必要になります。ある程度、全体を取りまとめて充電インフラを支えている感じなのが、e-Mobility Powerというところ。会員登録(登録料1980円)をして、急速・普通充電の両方を利用する(4180円/月)か普通充電のみを利用するか(1540円/月)のどちらかを選択します。使用するとその都度、急速なら27.5円/分、普通なら3.85円/分の料金が発生します。場所によっては、非会員でも利用できるスポットもあるようですが、当然使用料金は高額になります。

さて本命は自宅での充電ということになるわけですが、通常の家庭のコンセントはAC100Vです。一般的な自動車用の普通充電は200Vを使用します。また、充電中は多くの電流を消費しますので、普通の家電などに使っているコンセントと共用は厳しい。ブレーカーから専用線を用意する必要があり、それなりの専門的な電気工事が必要になります。

充電専用のコンセントだけを用意するのなら5万円程度、充電ケーブルまで含めて用意すると数10万円が必要と言われています。電池容量にもよりますが、PHEVならば普通充電でだいたい夜の間にフル充電が可能であることが多い。

時間がかかっても良ければ100Vでの充電も可能ですが、電流は少なくなりますので200Vの場合と比べて5倍以上の時間がかかります。Amazonなどで探すと100V対応のケーブルは2万円程度から4万円以内で、かなり安く済ませられます。ただし、漏電などのトラブル防止は必須なので確実にアースはとっておいた方がよさそう。

うちの場合は、家の中にあるブレーカーから駐車場まで10m以上あり、しかも駐車場がコンクリートで囲まれていて容易に工事ができそうもない。ただし、幸い駐車場内に100Vのコンセントは来ているので、何とかアースだけ確保すれば時間がかかっても100V充電はすぐに可能です。毎日電池を使い切るほど走ることはないと思うので、100Vでも毎日夜間充電できればPHEVの実用に支障はない・・・と思いたいところです(ディーラーで聞いたら100Vは遅いけどOKと言われました)。