2024年10月16日水曜日

セブンのおにぎり 51


セブンイレブンの秋の新作おにぎりシリーズ。

値段が高いので躊躇していたのですが、やはり一度は食べてみないとという思いで手に取りました。

さて「丸ごと半熟玉子」は、ファミマに先を越されてついにセブンか立ち上がったという感じの物。これまでセブンは、玉子は半分の物を入れていましたが、今回は1個丸ごとです。

ファミマは周りの米はガーリックライスでしたが、セブンは半分の時と同じ和風の醤油飯です。まぁ、どちらも美味しいので、好みの選択でOKですが、セブンの方が9円安い。

ただし、セブンの方が包んでいるご飯がバラバラになりやすく食べにくい印象です。

「熟成いくら醤油漬け」は、高級食材のいくらが中に入っているわけで、当然、想像通りの味です。

似たものは過去にもありますから新鮮味はありませんが、いくららしいプチプチ感はしっかりと感じられ、さすがにこなれた商品だと思います。

2024年10月15日火曜日

最後の晩餐 刑事・遠野一行と七人の容疑者 (2010)

テレビ朝日のスペシャル・ドラマ。まぁ、普通の刑事ドラマ・・・と言ってはつまらないのですが、実は今のテレビ・映画界で注目すべき脚本家の一人、井上由美子が担当しているというだけで、単なる2時間ドラマといって切り捨てられない作品です。

芝浦の開店初日のイタリアン・レストラン「ダ・ヴィンチ」に集まった人々は、やっと夢を叶えたオーナー・シェフは八木沢鷹彦(成宮寛貴)、、そして9人の客でした。店の壁にはレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」のレプリカがかかっていました。そしてディナーが始まって間もなく、何者かによって入口付近にガソリンが巻かれ放火されてしまったのです。

3人が死亡し、看護師の島村ひとみ(安達祐実)、引きこもりの大学生立松俊太(本郷奏多)、テレビ局の敏腕プロデューサーの河合弘(石黒賢)の三人は、軽傷で病院に搬送されましたが黙って帰宅してしまいます。警視庁捜査一課の遠野一行(佐藤浩市)は新米の高村(柄本祐)を相棒に捜査を始めます。

遠野は八木沢から当日の予約客の氏名を聞き、黙って現場から立ち去った国会議員の横手(中尾彬)、激安量販店経営の富永麗子(黒木瞳)、そして廃品業者の三条(西田敏行)らに話を聞きに行きます。三条は7年前にリストラされた苦悩から妻を殺害し遠野に逮捕され、現在仮出獄中でした。

生存する6人の客のすべてが、何故店にいったのか口をつぐんでしまいます。そして八木沢を調べていくと、2年前に婚約者を通り魔に殺害されていた事実が判明します。その犯人は逮捕されましたが、取り調べ中に自殺していたのでした。

退院した八木沢は、6人に焼けただれた店に再び招待するのです。彼らは、もう一度「最後の晩餐」のために集まるのでした。八木沢を監視していた高村の連絡を受けて、遠野も現場に駆け付けるのでした。

誰もが、どこかで誰かの死に関わっているかもしれない。それが意図した物でも意図しない物であっても、完全に否定できることはありません。被害者の遺族あるいは関係者は、憎むべき相手がもしも存在しなければ、どんな小さなものであっても、その感情のはけ口が関わった誰かに向かうと言うこと。

ややストーリーとしては薄い感じがしないでもないのですが、それなりにまとめ上げている手腕は脚本のまとめ方が上手いということだしょうか。このドラマには、もう一つ別のストリーが展開していて、それは遠野自身にまつわる話です。

遠野は、8年前に強盗事件を起こし警察官を刺殺した安西(井浦新)を恋人の前で逮捕していたのです。そして、その恋人だった奈津美(斉藤由貴)と結婚していました。遠野は仕事のせいで、なかなか家庭を顧みる時間がなく、奈津美との約束もほとんど果たせずにいました。

今回の事件の少し前に出所していた安西は奈津美に連絡をしてきます。そして、奈津美は遠野に黙って家を出てしまうのでした。出所後、すでに小さな事件を起こしていた安西と奈津美は、遠野の心配通り一緒に行動をするようになっていたのです。妻が逃亡幇助の疑いが出てきた遠野は警察官の職を辞する決意をしますが、警察学校教官の辞令が下されます。

実は、この後続けて連続ドラマ「陽はまた昇る」が始まり、このスペシャルが序章となっているのです。遠野の刑事として人間性、そして抱えている悩みなどが理解できることで連続ドラマに入りやすくなっています。

2024年10月14日月曜日

邪神の天秤 公安分析班 (2022)

木村文乃演じる如月塔子が活躍した、麻見和史原作の「殺人分析班シリーズ」のスピンオフ作品です。監督は引き続き内片輝が担当しており、同じ世界観を踏襲しています。殺人分析班では、神谷刑事部長(段田安則)、早瀬係長(渡辺いっけい)、石倉(藤本隆宏)、尾留川(小柳友)などが少し登場しますが、残念ながら如月は名前だけ触れられるだけです。

今回の主役は捜査第一課十一係の主任だった鷹野秀昭(青木崇高)で、「蝶の力学」事件中に公安部への移動が決まっていました。この移動は、過去に後輩が刺殺された事件の真相を調べるために、鷹野自ら希望でした。

公安第五課の佐久間班に配属された鷹野は、仕事を覚えるために氷室沙也香(松雪泰子)と組むことになります。冷徹な班長は佐久間(筒井道隆)で、仲間には能見(徳重聡)、国枝(小市慢太郎)、溝口(福山翔大)らが仲間ですが、チームとして捜査する捜査一課と違い、違法行為も厭わず個別の動きが多い公安の手法は、鷹野にとってなかなか馴染めるものではありませんでした。

赤坂で爆弾事件が発生し、退避しようとした現職国会議員が惨殺されたのです。遺体は胸から腹まで切り開かれ、内臓がすべて持ち去られていました。しかし、心臓だけは近くに置かれた天秤に乗せられ、一方の白い羽とつり合いが取れていたのです。さらに、遺体のそばには小さな石板が置かれ、表には古代エジプトの象形文字であるヒエログリフ、裏には不思議な動物の絵が描かれていました。

使われた爆弾が以前過激派が用いていたものとそっくりだったことと、被害者が国会議員であることから、この事件は公安案件とされ佐久間班が担当することになりました。エジプト学者の説明によると、これは古代エジプトの「死者の書」を模したものでした。死者が冥界に向かう途中で、心臓と羽が釣り合えば正しい者として来世での復活が許され、釣り合わない場合は心臓を犬のようなアメミットに食べられてしまうため魂を失い転生が叶わなくなると言うものでした。

事件には犯罪にも手を染めることで公安からマークされている新興宗教の世界新生教の関与が疑われ、氷室の協力者の情報により、続けて起こそうとしていた爆弾テロも含めて教祖らを逮捕することができました。しかし、続いて、今度は大学教授が同じような殺され方をします。こちらは大学内に存在する過激派グループの関与が疑われ、謎は深まっていくのでした。

公安が舞台ですから、国家の利益のためには個人の命は二の次という「(ドラマ的な)公安らしさ」は十分に描かれ、実際、最後に鷹野の後輩の事件についても公安の関与が明るみになります。ただ、主役は捜査一課のエースだった鷹野ですから、公安として役目を果たす一方で、一刑事として事件に臨もうとする部分がクローズアップされています。

鷹野と因縁のある、収監中の相羽町子(菊地凛子)に、法医学者としての意見を聞きに行ったり、殺人分析班ではお馴染みの「すじ読み(既知の情報を整理して事件を読み解くこと)」を公安内で行ったり、班長の命令を無視して危険な状況にある協力者の救出を行ったりと、ある意味鷹野らしさが全開なのはドラマとしては面白い。

ただし、WOWWOWドラマとしては、60分×10話というのは長すぎる。その分謎が多すぎて、ストーリーが複雑になりすぎた感は否定できません。また演出も冗漫なところが多々あるのは残念なところ。やはり6話程度でもう少し整理された方が、緊張感が持続できたように思います。

2024年10月13日日曜日

オバケが出るぞ~


閑静な住宅街。

とある、一軒の家の入口に・・・

何と! オバケがいました。

漂うオバケは、今にも訪ねてきた人に襲い掛かり、「死にたくなければ、帰るがよい」と言っているようです。

家をデコるのは好き好きですが、ハローウィンの飾りをするのはあまり見た記憶がありません。

しかも、西洋風のオバケが門番をしているというのは、なかなか斬新。

こういうお茶目な感じは好きですが、自分でやる勇気はない。この家の方には敬服します。

外側だけでもこれだけやっているので、きっと家の中はさぞかし・・・

ピンポンして「トリック・オア・トリート? お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」と言ってみたくなります。

2024年10月12日土曜日

セブンのおにぎり 50


まだまだ新発売が続きます。

右は「ねぎチャーシュー」で、たぶん誰でもネーミングから期待する味は同じようなものだと思います。

中華の焼豚がチャーシュー(叉焼)ですが、食べてみると意外と中華っぽい味が感じられません。普通に醤油味という感じ。

ここは、評価が分かれるところかもしれません。具材の量は十分です。

左の「明太すじこ」は、味がはっきりしている明太子とすじこですから、混ぜたらどうなるのかなと思いました。

最初の数口はすじこの味が勝りました。そして、最後の数口は明太子の味。あまり混ざっていないように感じました。

それはそれで正解。混ぜすぎてどっち付かずになるよりは、いろいろな味を楽しめるという感じが良いと思います。

2024年10月11日金曜日

セブンのおにぎり 49


新発売が続きます。

まず、あんまり新鮮味が無いのは「炭火焼肉」です。定期的に登場する感じで、新発売と言われてもねぇ・・・

当然、味はほぼ同じだと思います。特にここがすごい!! っと感心するところはありません。

海苔は「包む」というより、縦に「巻く」という感じで、面積が減りました。コストカットということでしょうか。

さて、過去に記憶に無いのが「梅キムチ」です。

基本的に梅のおにぎりは、あまり好みではないのでめったに手に取りません。

そういう意味ではあまり期待しなかったのですが、これが結構いけてます。

キムチ味はそれほど強くなく、梅の酸味も控えめな印象なんですが、そこがマイルドにミックスされ上品な味になっています。

今どき150円以下なら高い方ではないので、また手に取ってもいいと思いました。

2024年10月10日木曜日

貢茶


静かなブーム・・・なのか、大々的なのか・・・

単に自分が知らないだけなのか(たぶん、それが正解)、数年来、巷で人気になっていたのが「貢茶 (Gong cha)」というもので、「ゴンチャ」と読むらしい。

実際はスタバのような店舗でいただくものですが、この夏、セブンイレブン限定でペットボトルが発売されました。

とは言っても、あっと言う間に完売したらしく、手に入らず残念な思いをした人が多かったらしい。

店に行けばいいだけのことで、実際のところ横浜市内にも何か所かありますが、確かにペットボトルならお手軽で嬉しいのはごもっとも。

一番の人気はミルクティーらしいのですが、偶然買えたのは「ピーチティーエイド」でした。簡単に言うと、ピーチ・フレーバーの烏龍茶ということらしい。

一口飲んでの感想は・・・めちゃ、甘い!! 甘すぎる!!

御免なさい。二度と手を出しません。


2024年10月9日水曜日

セブンのおにぎり 48


ちょっと久々のセブンイレブンの新作おにぎりは、ややプレミアム価格。

まずは「サーモンハラス」です。

魚の「ハラス」というのはお腹側で、内臓を守る骨の周囲の部分の肉のこと。たいへん脂分が多く、甘みを感じることが多いところ。

「ハラミ」もお腹側の部分ですが、ハラスと比べて尾側で、肉としてまとまりがあります。ハラスはまとまった形ではなくバラバラになりやすく、廃棄されることも多かった部位。

脂分が多いので、美味しく感じることは間違いない・・・のですが、やはりちょっと脂多すぎ感があります。残念ながら、ローソンの「鮭ハラミ」の方が圧倒的に旨い。

もう一つは「生たらこ」で、おにぎりの基本は鮭とたらこと思っている自分としては、大きな期待を持ちます。

確かにたらこ。確かに生・・・ですが、ちょっと加工してない? と思ってしまうのは、疑りすぎでしょうか。裏には「味付たらこ」と記載されているので、何か加えられているようですが、それが何かはわからない。

少なくとも、たらこ本来の味とはちょっと違う感じがして、こちらもやや残念。

セブンは価格を抑えるために海苔を省略することが多いのですが、今回は小さめ(たぶん従来の2/3程度)ですが、海苔が巻いてあるのは良し氏とします。


2024年10月8日火曜日

BOSS (2009)

警視庁に設置された架空の「特別犯罪対策室」が舞台。天海祐希のリーダー感が好評で、今でも根強い人気を保つドラマです。

多様化する犯罪に対応するため、様々な部署から精鋭を集めたのが特別犯罪対策室で、アメリカのFBIで最新の操作技法を研修した大澤絵里子(天海祐希)が室長に就任します。5年前に交際していた男性の家族がテロリスト集団「黒い月」との関係を疑われ、大澤は降格の上アメリカ出向となったのでした。しかし、FBI仕込みのプロファイリング技術は確かなもので、親分肌で毅然とした態度で対策室を一つにまとめていきます。

しかし、集められたメンバーは、各部署のお荷物みたいな存在ばかり。科学捜査研究所から来たのは木元真美(戸田恵梨香)で、とにかく朝が弱い。刑事には向いていないと自覚しつつも、様々な物理・化学的分析の能力は確かで、コンピュータ捜査にも長けハッキング技術も持っています。

捜査第一課から来た片桐琢磨(玉山鉄二)は、冷静沈着の度が過ぎて当初自分の殻にこもっていました。刑事としては優秀ですが、過去に誤って犯人を射殺してしまったため、以来拳銃を撃てないトラウマを抱えています。

交番勤務から移動となった花形一平(溝端淳平)は、「やる気、元気、花形!」が口癖ですが、実力が伴わずドジが多い。岩井善治(ケンドーコバヤシ)は、組織犯罪対策第四課、いわゆる〇ボウ出身の肉体派。女性よりも男性に興味があり、しばしば相手の尻に手を出してしまいます。山村啓輔(温水洋一)は生活安全部からの移動で、「落としの山さん」と呼ばれていますが、実は落とし物ばかりしているといううっかり者。その上、早とちり、勘違いが得意。

特別犯罪対策室の創設者で、彼らの上司にあたるのは刑事部参事官補佐で大澤と同期の野立信次郎(竹野内豊)ですが、いざと言う時には頼りになりますが。超がつくナルシストで、女性職員に声をかけまくり野立会と称する合コンをたびたび開催。木元を成長させるために科捜研から送り出した監察医の奈良橋玲子(吉瀬美智子)は、大澤と馬が合うのか何かと協力してくれます。

1~2話で完結するストーリー展開が基本で、対策室メンバーのそれぞれが順繰りに主役になっています。とはいえ、最もスリリングなのは最終エピソードです。

大澤とも因縁のある黒い月が再び動き始め、小規模な連続爆弾テロが発生します。爆弾の破片から大澤の指紋が検出されたため、大澤は容器者として取り調べられることになってしまいます。野立は業務上横領の疑いで捕らえられる。

しかし、野立は国家公安委員長の黒崎(西田敏夫)を人質に警視庁を脱出するのです。黒崎を救出するため、大澤の指揮によって対策班はそれぞれが動き出します。それは、警察のさらなる闇を暴くことにつながっていくのでした。

警察上層部の犯罪行為はよくあるパターンですが、もしも現実にあったら正義だけでは立ち向かうのは難しい。そこはドラマですから、そこそこめでたしめでたしで終わります。ただし、ここでは謎が残る形で終わっていて、最終的な解決は2011年のSeason 2までお預けです。

2024年10月7日月曜日

MIU404 (2020)

野木亜紀子によるオリジナル脚本と塚原あゆ子の演出という最強コンビ、そして「アンナチュラル」のチームが再結集した作品。

警視庁の刑事部捜査一課には、事件発生時に素早い初動捜査を行うことを専門とする特別な班が設置されていて、これを機動捜査隊(MIU、略して機捜)と呼びます。第一から第三までが実在し、2010年には二機捜を舞台にした「警視庁機動捜査隊216」という連続ドラマがありました。

ここでは働き方改革の一環として、第四機捜が新設されたという設定で、桔梗ゆづる(麻生久美子)が隊長に就任します。四機捜に招集されたのは、冷静沈着な志摩一未(星野源)で、彼は後輩を追い詰め死に追いやった過去があります。キャリア組の九重世人(岡田健史)は刑事局長の息子で、頭でっかちで現場経験はゼロ。班長の陣馬耕平(橋本じゅん)が教育係としてつくことになります。

志摩がバディを組むことになったのは伊吹藍(綾野剛)で、底抜けに明るいのですが常識外の行動で問題を起こし何度も移動を命じられています。最初は伊吹の扱いに苦慮しますが、志摩のトラウマを伊吹が解決し、伊吹が警察官になるきっかけを作った恩師の事件では、逆に志摩が伊吹をサポートするのでした。

ある時、女性が襲われ助けを求める通報があり、警官が駆けつけると犯人も被害者もいないという事例が何度も発生したため、四機捜が出動することになります。実は、陸上部の高校生たちのいたずらだったのですが、ついに本物の暴漢が出現し、本当の事件になってしまいます。

いたずらをしていた連中は捕まり反省しますが、成田岳(鈴鹿央士)だけが逃亡し、違法ドラッグの売人である久住(菅田将暉)の仲間になってしまうのです。久住のボスはエトリと呼ばれ、その実態は分かっていませんでした。

桔梗はエトリを取り逃がした過去があり、その際に重要証言をした羽野麦(黒川智花)を自宅に匿っていました。久住は羽野の居所を探し出し誘拐しますが、志摩と伊吹によって成田と一緒に救出に成功。しかし、エトリは久住の仕掛けた爆弾により爆殺されてしまうのです。それらの責任により四機捜は解散が決定したため、久住を追うため志摩と伊吹はそれぞれが独自に単独捜査を開始するのでした。

基本は「一話完結+全体の謎」形式なんですが、どちらかというと全体の謎の比率が高く、どこか一話だけを見るのはお勧めできません。桔梗との因縁から始まるエトリと久住という巨悪に志摩・伊吹が立ち向かうというストーリーが中心の展開で、毎回次を見たくなること請け合いです。

例によって野木脚本は、キャラクターが微に入り細に入り設定されていて、実に魅力的で躍動感があります。星野・綾野のW主演もたいへん魅力的ですが、ここで注目されるのは、たぶん初めての悪役を演じる菅田将暉。久住は悪を正当化するでなく、虚無的な思想からつかみどころのない表現しにくいキャラですが、菅田はその怖さみたいなものを存分に醸し出していました。

「アンナチュラル」と「MIU404」を同一世界観に登場させ、この夏大ヒットしたのが映画「ラストマイル」で、できれば映画を見る前にこの2つのドラマは見ておくことを強くお勧めします。

2024年10月6日日曜日

アンナチュラル (2018)

純粋な警察物ではなく、法医学(法律上の問題を解き明かす医学)に着目したドラマ。脚本の野木亜紀子によるオリジナル作品で、演出には野木の盟友、塚原あゆ子が加わっています。ヒロインでお姫様キャラが多かった石原さとみにとっても、俳優としての幅を広げたと高く評価されました。

舞台となるのはUDIラボ。正式には不自然死究明研究所と呼ぶ架空の組織で、原因が特定されない多くの不自然死を専門的に解明するための公的機関とされています。所長は神倉保夫(松重豊)で、ラボの設立に並々ならない尽力をし、所員からの信頼が厚い存在です。

メイン・キャストの三澄ミコト(石原さとみ)は、食嗜好の変わった法医学者で、無理心中事件の生き残りという過去を持ちます。生きることにこだわり、納得できない死について強いこだわりを見せます。

三澄班の臨床検査技師は東海林夕子(市川実日子)は、ミコトと旧知の間柄で、自ら異性間交流会と呼ぶ合コン好き。久部六郎(窪田正孝)は目的がわからなくなり、休学中の医大生。バイトとして三澄班の記録係になりましたが、実はUDIラボの内情を調べて週刊誌に法三くしていました。

中堂系(井浦新)は、優秀ですが粗暴な態度が多く周囲との壁を作っているような法医学者。8年前に恋人を殺され、何故彼女が死ななければならなかったのか知るため自ら法医解剖をおこなったため、証拠隠滅目的と疑われ犯人として逮捕されました。中堂班の臨床検査技師は坂本誠(飯尾和樹)でムーミン好きですが、中堂のハラスメントの一番被害者。

ドラマでは、一話完結の死因の謎の救命ストーリーと共に、中堂の恋人の事件にからんだ謎が展開します。彼女の口の中に残されていた「赤い金魚」の印と同じものを、持ち込まれた遺体から発見し連続殺人と考え、ミコトにも調査の協力を依頼します。そして、ついに容疑者を見つけ暴走してしまうのでした。

医学が絡んだドラマとしては、比較的リアルな描写が好感を持てます。ただし、医療関係者が事件の捜査に口を出し過ぎるどころか、手も足も出すのはどうかと思いますが、徹底的に死因を究明するUDIという組織を用意したことで何とかギリギリセーフというところでしょうか。

比較的目立たないキャラまで、設定がしっかりしているのは野木作品の特徴で、それがドラマの奥行きを深めています。誰でも登場人物に感情移入できるので、見ていて必ず入り込めます。そういうところが、ドラマの完成度を高めているように感じます。

2024年10月5日土曜日

しめじ玉子炒め


中華料理の定番の一つに「木耳茸と玉子炒め」がありますが、生のキクラゲは手に入りにくく、乾燥物だと食感が落ちる。そもそもキクラゲは安い食材じゃない。

というわけで、キクラゲの代わりに簡単に安価で手に入りやすいしめじを使いました。

最初にたまごを炒めますが、かき混ぜすぎないところと焦がさないがポイント。出来たら一度出して、豚肉としめじを炒めます。

肉に火が通ったら炒めた玉子を戻して、オイスターソースで味付して、少量の豆板醤で〆ます。水溶き片栗粉を合わせてとろみがついたら出来上がり。

キクラゲに比べるとちょっと寂しい感じはありますが、米とも会いますから簡単で美味しいおかずとしては食卓で十分に活躍しますし、お酒ともぴったりです。

2024年10月4日金曜日

密告はうたう (2021)

警視庁にはいろいろな部署がありますが、いっけん事務作業中心のように思えるのが人事・会計などを担当しているのが警務部。中でも警務部の人事第一課というところは、かなり怖い。

何が怖いって、監察係というものが設けられていて、警察の中で警察官が被疑者となっている場合の捜査を行っています。つまり警察の中の警察。一般の警察職員からすれば、自分たちを監視する「嫌な奴ら」ということになり、部署名から「じんいち」と陰で呼んでいるようです。

そんな「じんいち」を舞台にしたのが、伊兼源太郎の小説「警視庁監察ファイル」シリーズで、WOWWOWがドラマ化しました。脚本は鈴木謙一、監督はテレビ朝日で多くのサスペンスを手掛けた内片輝です。WOWWOWらしい、かなり重厚な作りで見応えのあるドラマに仕上がっています。

2年前。警視庁捜査一課の刑事だった佐良正輝(松岡昌弘)は、所轄時代の後輩の斎藤康太(戸塚翔太)とその婚約者、皆口菜子(泉里香)と殺人事件の捜査をしていました。しかし、警察内部の情報が洩れている疑いがあったため、三人は極秘に独自の捜査を行っていた過程で、斎藤が射殺されてしまう。その時、皆口は「私のせいだ・・・」と口にしていたのです。

その後、佐良は責任を問われ、警務部に移動となったのでした。ある日、人事一課の監察官、能馬慶一郎(中村トオル)に呼び出された佐良は、係長の須賀(池田鉄平)と組んで皆口の行動確認をするように命じられます。

皆口も府中の運転免許試験場に移動になっていたのですが、そこで取得した個人情報を持ち出して売っているという密告があったのです。皆口との関係を知る能馬は、佐良に「君も彼女のことを洗ってみたい思っていたでしょう」と言うのでした。

皆口を調べていくと、斎藤の死の謎だけでなく、7年前の佐良らが関わった未解決殺人事件の警察関係者の不可解な動きも確認されていきます。本来監察対象者との接触はタブーとされていますが、佐良は皆口と直接対峙するしかないと決意するのでした。

頭にタオル巻いて元気一杯だったり、女装してキレキレの家政婦だったりするイメージの松岡昌弘ですが、ここでは実に寡黙でこの仕事に前向きであるとと同時に、人を信じたい気持ちもある難しい役どころを演じています。

どちらかというと映画向きのような感じなので、1時間全6回はちよっと長すぎる印象。しかし、その分重苦しさはたっぷりと描かれていて、好評だったのかSeason 2も制作されています。

2024年10月3日木曜日

ケイトウ


ケイトウは、いわゆるニワトリの鶏冠(とさか)と似ているところから鶏頭と呼ばれる一年草の植物ですが、学名の「Celosia argentea」はギリシャ語の「燃焼」が元になっています。

鮮やかな赤い花穂が一般的ですが、黄色もよく見かけます。高温に強いので、昨今の温暖化日本でも栽培しやすいかもしれません。

園芸店などでよく見かけるのは、ほとんどが先端がとがったタイプですが、球状や羽毛状のものなどもあるようです。

ドライフラワーにもしやすいので、ある程度終わりかけたら挑戦してみても良いかもしれませんね。

2024年10月2日水曜日

寒川神社


相模國一之宮である寒川神社は、神奈川県でも大きな神社の一つで八方除の守護神とされます。

少なくとも古事記・日本書紀に登場する雄略天皇(5世紀)の時代に存在が確認されるというから、1600年以上昔に創建されたと考えられています。

御祭神は寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)の2柱ですが、その出自の詳細は不明です。ただし、イザナギ(伊邪那岐命)とイザナミ(伊邪那美命)の間に生まれたオオヤマツミ(大山津見神、あるいは大山祇神)を祖とするという説があります。

本殿に昇殿して直接祈祷を受けることができますが、本殿に置かれた天照大御神(アマテラスオオミカミ)を象徴する丸鏡の大きさはかなり大きくて目を引きます。

場所は海老名市と茅ケ崎市の中間であり、以前は、JR相模線しかアクセスが無く、なかなか行きづらかったのですが、東名高速道路から海老名ジャンクションで圏央道が延伸したので、すごく近くなりました。

面白いのは宗教法人として神社が病院を持っていて、こちらも古くから地域の医療を支えているところ。

高倉健もお詣りしたという由緒ある神社ですから、一度は出かけてみてはいかがでしょうか。

2024年10月1日火曜日

ファミマのおにぎり


見た目でけっこう衝撃的だったおにぎりを、ファミリーマートで見つけました。

「まるごと煮玉子むすび」と名付けられたもので、なんと卵が丸ごと1個入っているというもの。

セブンイレブンにも同じような煮玉子入りがあるんですが、セブンの場合は入っているのは半分で横断面が見えています。

まわりのご飯は、醤油味のガーリックライスで、量は少なくはありません。ご飯と卵の間には、ガーリック入りマヨネーズを挟むと言う念の入りようです。

当然、全体の大きさも大きめで、普通のサイズの倍くらいの量がありますから、まさに「背徳」感たっぷりです。