年末年始診療 12月29日~1月5日は休診します

年内は12月28日(土)まで、年始は1月6日(月)から通常診療を行います

2022年12月21日水曜日

2022年総決算


今年もあと10日ほどを残すのみとなりました。この時期になると、毎年「日記」らしく、1年を振り返ってみています。

あらためて、昔の「総決算」を読み返してみると、随分と頑張っていたなぁ、と我ながら思います。とにかく、クリニックを軌道に乗せるのに必死でしたから、ほとんど休み無しで働いていました。

10年くらいたって安定してきたので、土曜日夕から月曜日朝までの当直バイトはだんだん減らして、5年ほど前に辞めました。木曜日の午後も、クリニックは休診でしたが、他の病院で診療したいたのですが、これも少しずつ減らして、一昨年からは完全休養にしています。

ところが、そこへ降ってわいたように始まったのが新型コロナ問題。患者さんが激減して、半分以下に落ち込んだこともあります。その後は、感染者数が減ると来院者は少し増え、また増えるとどっと減るの繰り返しで、多い時でもコロナ渦前の7割程度。

ただ、何とかクリニックを維持できているのは、一番大きいのが人件費削減。何の経営でも同じですが、一番大きな経費は人件費。スタッフには、出勤はコロナ前の2割程度に減らして協力してもらっています。そして何より一番大きいのが自分の給料。

自分の取り分を半分以下にして、生活費と住宅ローンの支払いに必要な分・・・それと多少のお小遣い程度をもらうだけにしました。あせらずにすんでいるのは、こどもたちの教育がおわっているから。そのかわり、やっと「老後の資金」が貯金できると思ったのに・・・そしてクリニックとしても良かったのは、開業時の借金がすでな返済済だから。

ただし、長年使ってきた医療機器の故障という問題もボチボチ出てくるのが悩みの種。医療器械というだけで、やたらと高額になっています。例えばレントゲン画像をため込むためのサーバーは、普通レベルのパソコンとソフトウェアだけですが、数百万円という価格設定。それでもって、いまだにWindows7で動いているから甚だ寂して限りです。

いつ何が壊れても診療に支障をきたしますので、ある程度の突然の支出はいつでもありうると考えておかないといけないのが辛い所です。幸い、今年は無事に年を越せそうですが、毎日ひやひやするのは来年も同じ。

コロナについては、今年は感染拡大で昨年までは何とかスタッフから一人も感染者出していませんでしたが、今年は数人が次々に欠勤を余儀なくされました。自分が感染した場合は、休診にするしか選択肢がありませんが、スタッフの欠員が出た場合は残りのメンバーでやりくりするしかない。文句を言わず頑張ってくれたスタッフには感謝しかありません。

個人的な総決算は、イタリア料理と俳句に尽きます。去年からの続きで映画三昧で始まった年頭でしたが、ふとしたきっかけでイタリア料理にはまった。いろいろな面で勉強になりましたが、だいたい家で作れそうな主なレシピは制覇したと思います。そうそう、いつまでやってられない。というのは、食材にかかるお金がバカにならないというのと、いつのまにか増えたのが体重。やばいです。

そう思って、つぎにはまったのが俳句です。これは体重は増えませんが、カロリー消費もありません。今まで、何となくこんなもんだろうくらいに思っていたのですが、いざ本気で始めてみると、あまりの奥の深さに面食らうことばかりです。

正直、俳句くらいできるさと思っていたのが大間違い。知れば知るほど自分の貧困な想像力にがっかりすることばかりです。いろいろな俳人の句を読んでみると、その人それぞれの句柄というものがあるのがわかりました。いろいろ作句していくうちに、自分の句柄が出来上がって来るのだろうと思いますが、ちっとやそっとのことではありません。これは長く続けるしかなさそうです。

日本を取り巻く世界を見てみると、一番大きな出来事はロシアのウクライナ侵攻と安倍前首相暗殺でしょう。ますます世界情勢は不安定になって、それぞれの国のナショナリズムが際立ってきているのが大きな不安材料です。その波に乗せられたのか、ここにきて政府は防衛政策を転換しようとしています。ウクライナ侵攻が大きく関係する世界中の物価高騰も生活を直撃していて、一般市民の生活も転換点にきているのかもしれません。

スポーツ界では、北京冬季オリンピックとサッカーのワールドカップでの日本勢の活躍が記憶に残りました。また、ボクシングの井上尚弥の勝利も歴史的な快挙として記憶されるべきことだと思います。暗い話ばかりの今年でしたが、これらが明るい話題として日本を少しでも元気づけてくれたのは幸いです。

そんなわけで、毎日大人しく過ごした一年でしたが、自分もさすがに年齢を実感する年になってきましたので、体調だけはくずさないように日々精進し続けるしかありませんね。