2024年7月21日日曜日

ORENZ


そもそも文房具の基本中の基本は紙と筆記具だと思うんです。鉛筆があるから、消しゴムや筆箱に価値があるわけですし、紙があるからハサミやのりが必要になる。ところが、世の中のデジタル化の中で、紙と筆記具は急速に使用頻度が減少しています。

本屋さんが減っているというのはしばしば話題になりますが、文房具屋さんも見かけなくなってきました。ところが、逆にアナログなものに新鮮な楽しみを発見する若者が増えているというのも事実で、我々昭和人の常識を覆すような画期的な文房具も増えています。

そんなわけで、マツコ・デラックスの番組で紹介された文房具を、さっそく買ってみました。

一言で云えば「シャーペン」なんですが、シャープペンシルは削らずに書き続けられる鉛筆として、たぶん自分が小学生高学年ごろから一般に普及したと思います。ある意味、革命的に「書く」という行為が楽になった。

ただし、芯が細いので、ちょっと力を入れると芯がポキポキ折れてしまう。ついつい、カチカチとノックし過ぎるのもダメ。そこで、最近画期的な製品がぺんてるから登場していました。

その名は「ORENZ(オレンズ)」です。芯が「折れんず」というわかりやすいネーミングの是非はともかく、セールスポイントは芯が折れないというもの。

ノックは1回。芯がカバーと一緒に出てきて、書いて芯が擦り減るのに合わせて、カバーがスライドしていくことで邪魔をしないというもの。

芯を強力に保護できるので、0.2mmという信じられない細さの製品もラインナップされています。あまりの人気で入手困難になっている。今回は在庫があった0.5mmを手に入れましたが、一番馴染みのある太さなので、字を書くという目的では書き味は何の問題もありません。

確かに1回のノックで芯がカバーごと出てきて、普通に書く分には通常の数倍は書き続けられる印象です。シャーペンを使う時のストレスがかなり軽減されることは間違いなく、なかなか面白い製品です。