もはや、古典的名作と呼べそうなアニメ作品。公開当時から大変人気が高かった作品ですが、今でもとても知られている一番の理由は、東宝でアニメ映画製作に携わっていた宮崎駿の初監督作品ということ。
すでにアニメのテレビ放映が始まっていた時期で、映画版としては第2作となりました。ルパン映画としても宮崎作品としても、今でも高い評価を受けています。ちなみにカリオストロは、18世紀のイタリアの詐欺師の名前。金持ちから得たお金を、庶民にばらまいたことでも有名です。
モナコで国営カジノで、ルパン、次元、五右衛門らが盗み出したのは精巧な偽札でした。かれらは、その出所と思われたカリオストロ公国に向かいます。入国したとたんに、カリオストロ伯爵に結婚を迫られ逃げ出したクラリスと出会います。クラリスは亡き大公の娘で、伯爵は摂政として国をわがものにしていたのです。
伯爵の部下に追われるクラリスを助けるルパンでしたが、崖を転落し気を失っている間にクラリスは連れ去られるのでした。意識を取り戻したルパンは、クラリスが遺していった指輪を見て、昔助けてくれた少女だったことを思い出すのです。ルパンは、仲間と共にクラリスを助けるべくカリオストロの城に向かうのでした。
声優はルパン三世を山田康夫、峰不二子ほ増山江威子、次元大介は小林清志、石川五右衛門は井上真樹夫、銭形幸一は納谷悟朗。声優のレジェンドばかりですが、全員がすでに故人となっていて、これだけでも見る、いや聞く価値がある。クラリスはナウシカの声優も務めた島本須美です。