親子の刑事がバディを組むという、コメディ色もあるフジテレビのドラマです。原作はいかにもマンガかと思いきや、雫井脩介による小説。
新米刑事の佐原夏輝(佐藤健)が配属されたのは銀座警察の刑事課捜査第1係。入職式の日に、同期で同僚となる前田瞳(忽那汐里)と共にひったくり犯を捕まえていて、式に遅刻してしまいます。
その上、夏輝の教育係になったのは、偶然にも10年前に母と離婚した父親、島尾明村(渡部篤郎)でした。島尾はジェントルと呼ばれ、身だしなみにうるさく、苦いブラック・コーヒー党。夏輝はブラックは苦手で、当然ことあるごとに「先輩」と呼ぶ父親と衝突するのです。
鍵山課長(高橋克実)以下、稲木(吹越満)、古雅(田中哲司)、富樫(皆川猿時)らの仲間が面白おかしく見守る中、夏輝は少しずつ刑事らしく成長していくのです。
瞳の父親も刑事でしたが、島尾の元相棒だった貝塚(及川光博)に殺されていました。貝塚はすべての失ったのは島尾のせいだと逆恨みし、島尾と夏輝に復讐をするべく、ちゃくちゃくと計画を実行していたのです。
すでに「るろうに剣心」シリーズが始まっていた佐藤健にとっては、アクション・シーンはお手の物というところですが、さすがにテレビ・ドラマですからあまり期待しない方が良さそうです。
一話ごとにある程度一つの事件を解決していくのですが、親子の意地の張り合いみたいなところから来る可笑しさを楽しむべきドラマというところでしょうか。