タイトルのHAMUとはハムで、公安警察をさす隠語。「公」の漢字をカタカナとして縦に読むとハムということ。
フジテレビの2時間ドラマとして作られたもので、脚本は「半沢直樹」の八津弘幸、演出は「花ざかりの君たちへ」の都築淳一です。まだジャニーズのイケメン代表だったタッキーが活躍します。
過去に婚約者を通り魔に殺された経験がある夏原(滝沢秀明)は、加害者を憎む熱血刑事でしたが、突然公安警察への移動を命じられる。チームの主任は宇津木(陣内孝則)、リーダーは冷徹な世良田(小澤征悦)でした。そして、現在、日本国内で進行中のテロ事案の捜査に駆り出されますが、非合法的な手段を厭わず、強引に協力者「S」を囲い込む手法に反発を強めるのでした。
入国したテロリストとの関係が疑われた岸部教授を探るため、世良田の強引な介入もあって、夏原は過去に岸辺と不倫関係にあった友沢明子(戸田菜穂)をSに仕立て上げます。その結果、教授はテロを起こす予定の会場へ侵入するための生体情報を用意していることが判明しました。
時間がない公安は、教授がテロリストと会うために彼らのアジトになっているクラブに行く際、友沢に同行するように説得します。しかし友沢の潜入は発覚し、夏原の独断専行によって、教授は殺され友沢は連れ去られてしまいます。
逮捕したテロリストの一人をわざと逃がし、追跡するチームですが、テロリストはゴミ収集車に爆弾を仕掛けて要人のいる会場に向かうのでした。しかし、テロリストにはもっと大きな目的があったのです。
このような単発ドラマで、国家存亡に関わるような大きな事案を扱うのは珍しい。実際、正味90分程度では、かなり話の展開が早すぎて「そんなに簡単?」と思うところが多々あります。
公安警察というと、何か怖い存在という感じがしますが、そこにはあまり深入りはせず「Sの運営」という部分に的を絞っているのは賢明な選択かもしれません。
まぁ、タッキーはかっこいいですし、戸田さんもお綺麗なんで、まぁいいかなと思います。それにしても、小澤征悦の悪い顔はよく似合います。