トム・クランシーはアメリカのスリラー小説家で、スパイ物、軍事物を得意としました。彼の代表的なシリーズがCIAエージェントの活躍を描く「ジャック・ライアン」のシリーズで、自身の処女作であり、かつシリーズ第1作となったのが「レッド・オクトーバーを追え(1984)」です。
監督は「ダイ・ハード」シリーズに深く関与するジョン・マクティアナンで、比較的典型的な人の動きが限定されやすい潜水艦スリラーですが、全体の動きをうまく取り入れて展開を盛り上げることに成功しています。
旧ソビエト連邦時代末期、新たに建造されたモンスーン級の巨大潜水艦(大型核兵器を搭載)、レッド・オクトーバーが処女航海に出発します。ラミウス艦長(ショーン・コネリー)は、出航早々にKGBの同行員プーチンを殺害します。ラミウスとボロディン副長(サム・ニール)、そして一部の士官らは、この艦を奪ってアメリカに亡命する計画だったのです。
出航直前に、ラミウスはモスクワに亡命を宣言する手紙を出していたため、ソビエトの潜水艦、戦艦が後を追うために集結しました。しかし、レッド・オクトーバーにはスクリュー以外に水流を排出して進むキャタピラー装置が初めて組み込まれ、通常のソナー探査では発見できないのです。
アメリカ政府、軍関係者は、密かにアメリカに攻撃を仕掛けるのでは疑いますが、CIAの分析官、ジャック・ライアン(アレックス・ボールドウィン)は、新型潜水艦の情報を掴みさまざまな状況からラミウスが亡命希望なのではと考え接触を進言するのです。
一方、レッド・オクトーバー内には、正体不明のKGB工作員が妨害工作を仕掛けていました。何とか、レッド・オクトーバーの位置を掴んだアメリカの原潜ダラスに乗り込んだライアンは、うまく一般乗組員を下船させ、ダラスのマンキューソ艦長(スコット・グレン)らとついにレッド・オクトーバーに乗り込みますが、そこへソビエト原潜による魚雷攻撃を受けたり、妨害工作員との戦闘を余儀なくされるのでした。
冒頭、ソビエト艦内ではロシア語が話されていますが、本筋に入るところからは英語が使われています。どちらも母国語ではない日本人からすると、大きな違和感は有りませんが、アメリカ人からすれば少し気になるのかもしれません。
潜水艦同士の戦闘はうまくらしさが出ていて、それなりに緊迫感があります。地上での駆け引き、潜水艦内でのアクションなどを含めて、バランスの取れた配分で間延びした感じはほとんどありません。
ラミウス役は、当初予定されていた俳優がケガしたため、ショーン・コネリーに回ったもの。往年の007臭さを封印して銀髪の鬘で頑張っています。ライアン役は、当初ハリソン・フォードにオファーしましたが断られ、アレックス・ボールドウィンが起用されました。最近、撮影中の実弾誤射で名前がクローズ・アップされましたが、もともと渋い脇役が多いボールドウィンですから、ここでもちょっと存在が薄いかもしれません。
2022年1月31日月曜日
2022年1月30日日曜日
ボンバ米
ボンバ米は、スペインで主として栽培されている米。別名、バレンシア米とも呼ばれています。
一般的な日本の米に比べて、ちょっと小粒な感じで、丸っこい。一番の特徴はアミロペクチンの含有量が多い事・・・らしい。
アミロペクチンとは、ブドウ糖(グルコース)が枝分かれしながら多数つながった構造の事・・・らしい。
ブドウ糖はエネルギーの基本ですけど、六炭糖という炭素原子が六角形につながった基本構造を持っています。五炭糖の代表が果糖(フルクトース)で、ブドウ糖と果糖がつながった物がショ糖(スクロース)で、砂糖の主成分になる。
ブドウ糖が直線的に多数つながった物はアミロースで、でんぷん(片栗粉など)の主成分で、お湯に溶けます。ところがアミロペクチンは水分を多く吸収し温めても解けにくい性質がある・・・らしい。
と言うことは・・・煮ると日本米だと崩れてお粥になりますが、ボンバ米は煮崩れせずパラパラ感が残るので、そうです、パエリアに最適というわけ。
パエリアの話になると、以前放送された「嵐にしやがれ」のMJ倶楽部でのパエリアがしばしば話題になるんですが、自分もこの放送を見て開眼した一人。
ただし、今までは日本米を使っていました。何故? って、ボンバ米は、スーパーで売っていないし、そもそも割高だから。
先日、せっかくパエリア用の鉄鍋を用意したので、どうせならお米もML倶楽部で推奨された本場スペインの物を使ってみようということで、早速Amazonでポチリました。
高いのは2000円/kg以上するんですが、これは1600円/kgで比較的安い方。とは言え、日本米なら高級なものでも600円/kg程度ですから、やっばり値が張ります。
さてさて、これでどんなパエリアができるか、楽しみ、楽しみ。
2022年1月29日土曜日
めざし
目を刺すから目刺。
たくさんの小さいイワシを、目に藁を通して束ねて干したものです。少し大きめのイワシを束ねるときは、「頬刺(ほおざし)」と呼ばれていました。さらに大きいものは、一匹ごとに乾燥させる「丸干し」です。
昭和的なおかずで、しばしば貧しさの象徴みたいな扱われ方をしていましたが、自分もアパート暮らしを始めた頃は、魚屋さんの店先に並ぶイワシには随分とお世話になりました。
年々、漁獲量が減り、今ではイワシは高級魚並みの扱いに変わってきました。安い食材という固定観念から抜け出せない昭和人としては、イワシにそんなにお金を出すの? と思ってしまいます。
スーパーで、すでに焼いてある目刺のパックを見つけたので、久しぶりに食べてみたくなった。これで500円くらいで、やっぱり高いなと思いましたが・・・
頭から尾まで丸ごと全部食べれますし、固いけど噛めば噛むほど味が出てきて、やっぱり日本人的に美味しいです。栄養も豊富で、悪く言うところがありませんね。
2022年1月28日金曜日
ステキな金縛り (2011)
三谷幸喜が、演出家、脚本家から映画監督の世界に進出して、もしかしたら一番ノリノリの作品となったのがこちら。日常的な世界にありえないファンタジーを持ち込んだミタニ・ワールドの典型的な構図が見事に映像化された感じがします。
落ちこぼれ的な弁護士、宝生エミ(深津絵里)は、ボスの速水(阿部寛)から最後のチャンスとして、面倒な殺人事件の弁護の仕事をまわされます。何と被告人が主張するアリバイが、山奥の宿屋で幽霊にのしかかられて金縛りにあっていたというものだったのです。
エミは宿屋に出かけて夜になると、幽霊の更科六兵衛(西田敏行)が登場しました。エミは六兵衛に法廷で証言するように頼み込みます。しかし、幽霊ですから日が暮れないと現れることができない。しかも、裁判では、誰にも六兵衛の姿は見えず声は聞こえない。
裁判の検事は小佐野(中井貴一)は、超常現象などは一切信じないのですが、どうも六兵衛が見えているっぽい。エミは、六兵衛の姿が見える人は、最近ついていないことが多く、身近に死を感じていて、そしてどうやらシナモンの香りを好む人らしいとわかります。
小佐野が可愛がっていた最近死んでしまった愛犬の霊を連れてきて、ついに小佐野に幽霊の証言を認めさせたのですが、小佐野は冷静に六兵衛の証言の信憑性に疑いを投げかけます。さらにあの世の公安、段田(小日向文世)が登場して、この世を騒がしくしている六兵衛を連れ戻そうとしてくるのです。しかし、六兵衛に励まされ自信を持ったエミは、事件の真相そのものを探り出し六兵衛無しの裁判に臨むのでした。
竹内結子、山本耕史、浅野忠信、市村正親、草彅剛、戸田恵子、生瀬勝久、佐藤浩市、篠原涼子、唐沢寿明、深田恭子などなど・・・もう大勢の有名所がチョイ役で登場するのも見所。彼らの使い方は上手で、メインのキャラクターを霞めない程度に、それぞれが存在感をちゃんと残しています。
形式的には裁判を中心として法廷劇みたいなところなんですが、一定の条件を満たした人にしか見えない幽霊が証人というところから起こるドタバタのコメディ。特に、実に可愛らしい深津絵里と、無念を残し幽霊になった西田敏行の二人の演技が光ります。
ただし、見える人たちには一定の心の足かせみたいなものがあって、ドラマとしての深みを作っているところは脚本家としての三谷の真骨頂。ずっと六兵衛を見ることができていたエミが、裁判を通して自分に自信をつけたことで見ることができなくなったというところなんかうまいもんです。
ただ、(三谷らしい)こういう最初から笑わせるぞという意気込みも見え隠れして、はまる人とはまらない人がはっきり分かれるところなのかもしれません。この後の作品では、この意気込みだけで空回りしてしまう感じがありましたね。
落ちこぼれ的な弁護士、宝生エミ(深津絵里)は、ボスの速水(阿部寛)から最後のチャンスとして、面倒な殺人事件の弁護の仕事をまわされます。何と被告人が主張するアリバイが、山奥の宿屋で幽霊にのしかかられて金縛りにあっていたというものだったのです。
エミは宿屋に出かけて夜になると、幽霊の更科六兵衛(西田敏行)が登場しました。エミは六兵衛に法廷で証言するように頼み込みます。しかし、幽霊ですから日が暮れないと現れることができない。しかも、裁判では、誰にも六兵衛の姿は見えず声は聞こえない。
裁判の検事は小佐野(中井貴一)は、超常現象などは一切信じないのですが、どうも六兵衛が見えているっぽい。エミは、六兵衛の姿が見える人は、最近ついていないことが多く、身近に死を感じていて、そしてどうやらシナモンの香りを好む人らしいとわかります。
小佐野が可愛がっていた最近死んでしまった愛犬の霊を連れてきて、ついに小佐野に幽霊の証言を認めさせたのですが、小佐野は冷静に六兵衛の証言の信憑性に疑いを投げかけます。さらにあの世の公安、段田(小日向文世)が登場して、この世を騒がしくしている六兵衛を連れ戻そうとしてくるのです。しかし、六兵衛に励まされ自信を持ったエミは、事件の真相そのものを探り出し六兵衛無しの裁判に臨むのでした。
竹内結子、山本耕史、浅野忠信、市村正親、草彅剛、戸田恵子、生瀬勝久、佐藤浩市、篠原涼子、唐沢寿明、深田恭子などなど・・・もう大勢の有名所がチョイ役で登場するのも見所。彼らの使い方は上手で、メインのキャラクターを霞めない程度に、それぞれが存在感をちゃんと残しています。
形式的には裁判を中心として法廷劇みたいなところなんですが、一定の条件を満たした人にしか見えない幽霊が証人というところから起こるドタバタのコメディ。特に、実に可愛らしい深津絵里と、無念を残し幽霊になった西田敏行の二人の演技が光ります。
ただし、見える人たちには一定の心の足かせみたいなものがあって、ドラマとしての深みを作っているところは脚本家としての三谷の真骨頂。ずっと六兵衛を見ることができていたエミが、裁判を通して自分に自信をつけたことで見ることができなくなったというところなんかうまいもんです。
ただ、(三谷らしい)こういう最初から笑わせるぞという意気込みも見え隠れして、はまる人とはまらない人がはっきり分かれるところなのかもしれません。この後の作品では、この意気込みだけで空回りしてしまう感じがありましたね。
2022年1月27日木曜日
自宅居酒屋 #48 ブロッコリーとベーコン
ブロッコリーは、ボリューム感のある野菜ですが、和風、中華でも洋風の味付けでもなじみやすく、いろいろと楽しめます。
今回は余っていたブロックのベーコンと一緒に炒めただけ。
ベーコンを炒めて、味と彩を良くする同じく余っていたトマト1個も追加。塩コショウとマヨネーズを適当に入れて味を整えます。
ブロッコリーは湯がきすぎるとへなへなになるので、お湯が沸騰して1分程度で取り出して水を切ります。
全部を混ぜたら、後は全体がなじむまで1分程度炒めるだけ。もう、わざわざ説明するまでもないようなレシピです。
調理時間も10分とかからない。簡単で時短のメニューは、冷蔵庫の整理にちょうどいいということですね。
2022年1月26日水曜日
ダンスウィズミー (2019)
ユーモアを盛り込んで人気の三谷幸喜は、劇団員から出発し、脚本家となり、自らメガホンを取るようになった人。それにに対して矢口は、アマチュアの映画製作から始めたので、自ら脚本も含めて何でも担当するのが普通のスタイル。
三谷と矢口の映画の中での「笑い」は似ていて、両者とも比較的自虐的なネタでシニカルなユーモアを作り出すことが多い。三谷は、笑いを作るためにその場のシーンを作り出し、しかもいかにもおかしな人物を登場させるのですが、矢口の場合の「笑い」は自然発生的で、ストーリーの中に溶け込んでいる感じがします。
現在のところ、矢口史靖監督の最新作がこれ。2016年に公開された多くのアカデミー部門賞を独占した「ラ・ラ・ランド」を見た矢口が、人が急に歌って踊りだすミュージカルのシチュエーションに違和感を感じたことがきっかけで、自分なりにその答えを探すのがテーマとなっています。
鈴木静香(三吉彩花)は大手商事会社に勤めるOLですが、人気者だった小学生の時に学芸会のミュージカルでの失敗がトラウマになっている。姪っ子も同じように学芸会のミュージカルが怖いと思っていたので、うらぶれた催眠術師、マーチン上田(宝田明)に自信が持てるようになる催眠術をかけてもらうことに。
ところが催眠術にかかったのは静香の方で、音楽が聞こえてくると場所・状況などおかまいなしに、歌って踊ってしまうようになってしまいました。人から笑われ、レストランでは多額の弁償金を請求され、なんとか上田を探し出し催眠を覚ましてもらうことにします。
上田を探すために興信所に行くと、上田のいんちき催眠術の助手をしていた斎藤千絵(やしろ優)と鉢合わせ。二人は探偵の渡辺(ムロツヨシ)の情報により新潟に向かいますが、一足遅く上田は秋田に。途中で知り合ったストリート・シンガーの山本洋子(chay)と路上ライブで小銭を稼ぎながら秋田に向かいますが、またまた間に合わない。
次の札幌で、ついに上田を捕まえ、全員がミュージカルのショーのようにステージで歌い踊りますが、上田の「音楽が終わると催眠が解ける」といった通り、歌い終わった静香はやっと歌と踊りから解放されるのでした。でも、静香はこの短い旅の中で、本当に大切なことは何かがわかったのでした。
主演した三吉彩花は、もともとアイドルから出発し、早くから女優業に転向したようです。映画中のダンス・シーンはすべて自ら踊っていて、身長が高く手足が長く見えるので見栄えが良い。前半は、まさに三吉のダンスを楽しむ映画というところ。
中盤からは、いわゆるロード・ムービーとなり、行く先々で出会う変わった人たちとの交流が描かれていきます。特に一緒に旅をすることになる、ものまねタレントのやしろ優とのコンビがGOOD。やしろ優のうらぶれた感がなかなか良く、俳優経験は多くないはずですが、三吉とのコントラストがうまく出ているようです。
昔は人気があったけど、今は落ちぶれたしがない催眠術師兼手品師という役どころを大御所、宝田明が演じているのもなかなかうまいキャスティングです。会社のOL連中の憧れの的だけど、実はちょっと怪しいイケメンに三浦貴大。ムロツヨシは、もう少し役に重要性を持たせてもよかったかもしれません。
そもそもの矢口監督の違和感は、催眠術で無理やりという理由なので、あまり解決にはなっていません。そもそも。ミュージカルとはそんなものだということなので正解は特に無くて当たり前。この映画はミュージカルではありませんが、旅を通して人として静香が成長していく物語という意味では一定の評価ができそうです。
三谷と矢口の映画の中での「笑い」は似ていて、両者とも比較的自虐的なネタでシニカルなユーモアを作り出すことが多い。三谷は、笑いを作るためにその場のシーンを作り出し、しかもいかにもおかしな人物を登場させるのですが、矢口の場合の「笑い」は自然発生的で、ストーリーの中に溶け込んでいる感じがします。
現在のところ、矢口史靖監督の最新作がこれ。2016年に公開された多くのアカデミー部門賞を独占した「ラ・ラ・ランド」を見た矢口が、人が急に歌って踊りだすミュージカルのシチュエーションに違和感を感じたことがきっかけで、自分なりにその答えを探すのがテーマとなっています。
鈴木静香(三吉彩花)は大手商事会社に勤めるOLですが、人気者だった小学生の時に学芸会のミュージカルでの失敗がトラウマになっている。姪っ子も同じように学芸会のミュージカルが怖いと思っていたので、うらぶれた催眠術師、マーチン上田(宝田明)に自信が持てるようになる催眠術をかけてもらうことに。
ところが催眠術にかかったのは静香の方で、音楽が聞こえてくると場所・状況などおかまいなしに、歌って踊ってしまうようになってしまいました。人から笑われ、レストランでは多額の弁償金を請求され、なんとか上田を探し出し催眠を覚ましてもらうことにします。
上田を探すために興信所に行くと、上田のいんちき催眠術の助手をしていた斎藤千絵(やしろ優)と鉢合わせ。二人は探偵の渡辺(ムロツヨシ)の情報により新潟に向かいますが、一足遅く上田は秋田に。途中で知り合ったストリート・シンガーの山本洋子(chay)と路上ライブで小銭を稼ぎながら秋田に向かいますが、またまた間に合わない。
次の札幌で、ついに上田を捕まえ、全員がミュージカルのショーのようにステージで歌い踊りますが、上田の「音楽が終わると催眠が解ける」といった通り、歌い終わった静香はやっと歌と踊りから解放されるのでした。でも、静香はこの短い旅の中で、本当に大切なことは何かがわかったのでした。
主演した三吉彩花は、もともとアイドルから出発し、早くから女優業に転向したようです。映画中のダンス・シーンはすべて自ら踊っていて、身長が高く手足が長く見えるので見栄えが良い。前半は、まさに三吉のダンスを楽しむ映画というところ。
中盤からは、いわゆるロード・ムービーとなり、行く先々で出会う変わった人たちとの交流が描かれていきます。特に一緒に旅をすることになる、ものまねタレントのやしろ優とのコンビがGOOD。やしろ優のうらぶれた感がなかなか良く、俳優経験は多くないはずですが、三吉とのコントラストがうまく出ているようです。
昔は人気があったけど、今は落ちぶれたしがない催眠術師兼手品師という役どころを大御所、宝田明が演じているのもなかなかうまいキャスティングです。会社のOL連中の憧れの的だけど、実はちょっと怪しいイケメンに三浦貴大。ムロツヨシは、もう少し役に重要性を持たせてもよかったかもしれません。
そもそもの矢口監督の違和感は、催眠術で無理やりという理由なので、あまり解決にはなっていません。そもそも。ミュージカルとはそんなものだということなので正解は特に無くて当たり前。この映画はミュージカルではありませんが、旅を通して人として静香が成長していく物語という意味では一定の評価ができそうです。
2022年1月25日火曜日
スウィングガールズ (2004)
日本のエンタメ邦画の牽引する矢口史靖が、「ウォーター・ボーイズ(2001)」に続いて放つ夏青春コメディ。
岩手県が舞台。高校の吹奏楽部が野球部の応援で食中毒になって、落ちこぼれの鈴木友子(上野樹里)や斉藤良江(貫地谷しほり)は、夏休みの補習に出るかわりに臨時の楽団を始めます。でも、正規のメンバーが戻って来てお払い箱になってしまう。
一度楽器を手にした友子たちは、その楽しさに魅了されバイトで貯めたお金で中古の楽器を集めました。最初はグダグダだったんですが、ジャズが好きなだけで楽器ができない小澤先生(竹中直人)のアドバイスで、しだいにバンドらしくなってきました。
市の音楽祭に出場応募したものの、友子のミスで応募締め切りを過ぎてしまい出れなくなってしまいます。友子は出れないことをなかなか言い出せず、バンドは出発しますが、雪で出場辞退の学校が出たことでぎりぎり間に合いました。演奏を始めると、観客もしだいにノリノリになって会場全体が音楽に酔いしれ、友子たちも大満足で終わるのでした。
バンド唯一の男子は平岡祐太、大人しくて目立たないけど上達の早い詩論ボーンは本仮屋ユイカ、他にも吹奏楽部の先生に白石美帆、吹奏楽部リーダーに高橋一生、友子の父は小日向文世、母は渡辺えり子、楽器店店員は江口のりこ、音楽教室の先生に谷敬などなど、知られた反優さんがたくさん出てきます。
出演者のうち楽器がもともと扱える人はほぼ皆無だったため、撮影の3か月前から猛特訓があり、映画の中での演奏は実際に俳優たちが頑張って実演したらしい。確かにプロの演奏としては聴き劣りしますが、気持ちで乗り切った感じがあって十分に楽しめるレベルであることに拍手します。
最後は、音楽祭の審査結果とかまでやらず、感動の演奏が終わったところで幕というのも良い。こういうのは勝ち負けをはっきりさせると、どっちに転んでも不満が残るかもしれません。
2022年1月24日月曜日
ビルの修繕工事 エレベーター
クリニックのあるベルヴィル茅ヶ崎ビルは、只今、修繕工事中です。
それで、今回明らかに変わったことの一つは・・・
エレベーターの各階の扉が色分けして塗られたこと・・・だと、思うんですよね。
思う・・・というのは、実は以前がどうだったかはっきりと思い出せない。人間の記憶がいかに曖昧かということ。特にふだん日常的に見慣れてしまうものに対しては、注意力がまったく及ばない。
写真は左から地下、1階、赤い2階、緑の3階、そして青い4階です。
たぶん、以前は、どの階も地下と同じくすんだピンクだったような・・・気がするんですが、どうも思い出せません。
1階だけはステンレスで、しかも階表示が上に大きめに表示されるんですね。他の階は右横に小さいパネル表示です。
ふぅ~ん、だから何? というところですけど、まぁ、ご報告まで。
2022年1月23日日曜日
パエリアパンを買ってみた
実は、2年ほど前に一鉄製パアリア用の鍋を買ったんですが、底が歪んでしまい使えなくなりました。それ以後は、フライパンで調理していたんですが、やっぱりフライパンをドンっとテーブルに置くと言うのはあまり見た目がよろしくない。
見ての通り、うちはガスコンロが経年劣化で使えなくなって、もうずいぶん前からIHヒーターを二つ並べて使っています。
そもそもパンの底が歪むというのは、IHが急激な高温を作るせいらしい。最近は、パエリアを作る頻度が増えたので、やっぱり新たな専用鍋を使いたくなった。
最初にニトリで売ってた、右側の取っ手無しのフライパンが安かったので買ってみました。IH対応のアルミ製。普通にフライパンとして使うにはいいんでしょうけど、何しろ中心部でしか加熱されない。つまりヘリの部分がほぼ沸騰しない。
ということは、米が真ん中はお粥で、周囲は芯が残るという具合。やはり全体に熱が伝わり保持しやすい鉄製が欲しい。前回のは安さだけで選んだので、薄くていかにも安かろう悪かろうでした。
今回は左の奴で、左側の日本製のしっかりとした鉄製をチョイス。ただし、ダッチオーブンなどで経験済みなんですが、鉄製はメンテナンスを欠かせないところが面倒。慣れれば、それほど大変ではないのですが、油になじませ油膜のコーティングを維持することが大事。
まだ試していませんが、とりあえず普通のフライパンとして何度か使って油をなじませることから始めたいと思います。
2022年1月22日土曜日
どら焼き
どら焼きですが、今年の干支にちなんで「虎焼き」ということ。
表面を虎に似せてまだらに焼いたものとか、もう少し凝った「虎焼き」も巷にはいろいろありますが、これは外装のフィルムに虎のイラスト入り。
これは自由が丘の和菓子店、蜂の家のものです。
寅年だから特別に用意されたわけではなく、年始の進物用に毎年干支のイラストで包んだものを出しているようです。たまたま今年が「虎焼き」でゴロがいいだけ見たい。
例えばカステラの文明堂のどら焼きをスタンダードとするなら、これは生地がふかふかして柔らかい。あんこは、こし餡とつぶ餡の中間みたいな感じで、甘すぎないすっきり系。
重たくないので、何個でも食べれちゃう感じです。
2022年1月21日金曜日
39 刑法第三十九条 (1999)
日本の刑法第39条は、
(心神喪失及び心神耗弱)
第39条
1. 心神喪失者の行為は、罰しない。
2. 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
というもので、平たく言えば犯行時に精神的な病的な状態であれば罪を問わないというもの。
被害者、および被害者関係者にしてみれば、おそらくほとんど場合、到底納得できるものではなく、この条項が適用された場合は多くの禍根を残すことは容易に想像ができます。
近年の凶悪犯罪でも、しばしば被告人の精神鑑定が求められたと言う話はしばしば耳にしますし、犯罪事実を覆すことが不可能であれば、弁護側が使う常套手段のようなところもある印象です。
この映画は、この条項を逆手に取った犯人に対する裁判の過程で、精神鑑定の難しさがテーマになっています。監督は森田芳光、脚本は大森寿美男で、重厚なテーマをしっかりと描いた力作と言えます。
劇団員の柴田真樹(堤真一)は、畑田修・恵夫婦を刺殺したとして逮捕されます。弁護人となった長村時雨(樹木希林)は接見で、大人しい柴田が急に狂暴な表情に変わるのを目撃したため精神鑑定を請求します。
精神鑑定をすることになった藤代実行教授(杉浦直樹)は、助手の小川香深(鈴木京香)と共に拘置所を訪れ柴田と面会します。鑑定中に豹変した柴田は、香深を押さえつけ首を絞めようとします。教授は柴田を多重人格と鑑定しますが、香深は首を絞められたときに殺意を感じなかったことから、詐病を疑い草間検事(江守徹)にあらためて自分に鑑定をさせてほしいと願い出るのです。
殺された畑田修は、実は15年前に女児連続殺人の犯人として逮捕されながら、刑法第39条により罪を逃れていたのでした。柴田を逮捕した名越刑事(岸部一徳)も、香深に協力して柴田の足取りを調べたところ、15年前の被害者の兄、工藤啓輔の存在が浮かび上がってきました。
啓輔は別の男と戸籍を交換し、自分はホームレスだった柴田利光(國村隼)の死んだと思っていた息子として生活し、その間に徹底的に精神医学、心理学などの本を研究していたのです。香深の依頼を受けて草間検事は、裁判の場で、公開の精神鑑定を行うことを要請します。裁判官、検察、弁護人、そして傍聴人の見守る中、向き合って座った香深と柴田の静かな対決が始まるのでした。
森田芳光監督は、もともとはトレンディな商業映画で成功し、ユーモアを持った作品が多い人でしたが、90年代前半は自身の映画作りに悩み、沈黙した時期がありました。しかし1997年の「失楽園」で復活し、その次にメガホンをとったのが本作です。復活後は、重いテーマを扱うことが多くなり、作家性を強く出すようになりました。
この映画は、森田作品の中での注目度は高いとは言えないのですが、たくさんの達者な俳優による抑制された演技に支えられて、そして考え抜かれた編集によって実に見ごたえのある一本に仕上がっています。
主演の堤真一は、まだTVドラマの「やまとなでしこ(2000)」でブレークする直前ですが、舞台出身の確かな演技で二つの人格を表現しています。また、その別の人格が演技であるという演技も素晴らしい。鈴木京香は、すでに多くのドラマで人気女優の地位にありましたが、ここではこれまでにない自らも心理的トラウマを抱え、物静かですが芯の強い役柄を演じました。
映像は、俳優はアップが多い主観的なカットを多用して周りの雰囲気を意図的に消しているように思います。景色が入るときはカメラを傾けて、構図に不安感をにじませています。動く時は、手持ちカメラのようなブレもありドキュメンタリー的。銀塩残しと呼ばれるざらついた画面で彩度を抑えて、全編にわたって重圧感を出し続けています。
刑法第39条によって無罪放免された犯罪者に対して被害者家族が長年に渡って消えない傷をうけたこと、そして復讐のため自らが第39条を利用することによって、映画の中でこの法律の不合理さを訴えています。復讐を良しとするものではなく、法律そのものの是非を問うことが、被告人側だけでなくその精神を鑑定する側からも提起されるところが忘れてはいけないポイントになっています。
森田監督の代表作とは言えないかもしれませんが、ファンなら避けてはいけない作品であり、日本の法廷映画としてもしっかりと評価されるべきものだと思いました。いまだにブルーレイ化されていないのが残念です。
というもので、平たく言えば犯行時に精神的な病的な状態であれば罪を問わないというもの。
被害者、および被害者関係者にしてみれば、おそらくほとんど場合、到底納得できるものではなく、この条項が適用された場合は多くの禍根を残すことは容易に想像ができます。
近年の凶悪犯罪でも、しばしば被告人の精神鑑定が求められたと言う話はしばしば耳にしますし、犯罪事実を覆すことが不可能であれば、弁護側が使う常套手段のようなところもある印象です。
この映画は、この条項を逆手に取った犯人に対する裁判の過程で、精神鑑定の難しさがテーマになっています。監督は森田芳光、脚本は大森寿美男で、重厚なテーマをしっかりと描いた力作と言えます。
劇団員の柴田真樹(堤真一)は、畑田修・恵夫婦を刺殺したとして逮捕されます。弁護人となった長村時雨(樹木希林)は接見で、大人しい柴田が急に狂暴な表情に変わるのを目撃したため精神鑑定を請求します。
精神鑑定をすることになった藤代実行教授(杉浦直樹)は、助手の小川香深(鈴木京香)と共に拘置所を訪れ柴田と面会します。鑑定中に豹変した柴田は、香深を押さえつけ首を絞めようとします。教授は柴田を多重人格と鑑定しますが、香深は首を絞められたときに殺意を感じなかったことから、詐病を疑い草間検事(江守徹)にあらためて自分に鑑定をさせてほしいと願い出るのです。
殺された畑田修は、実は15年前に女児連続殺人の犯人として逮捕されながら、刑法第39条により罪を逃れていたのでした。柴田を逮捕した名越刑事(岸部一徳)も、香深に協力して柴田の足取りを調べたところ、15年前の被害者の兄、工藤啓輔の存在が浮かび上がってきました。
啓輔は別の男と戸籍を交換し、自分はホームレスだった柴田利光(國村隼)の死んだと思っていた息子として生活し、その間に徹底的に精神医学、心理学などの本を研究していたのです。香深の依頼を受けて草間検事は、裁判の場で、公開の精神鑑定を行うことを要請します。裁判官、検察、弁護人、そして傍聴人の見守る中、向き合って座った香深と柴田の静かな対決が始まるのでした。
森田芳光監督は、もともとはトレンディな商業映画で成功し、ユーモアを持った作品が多い人でしたが、90年代前半は自身の映画作りに悩み、沈黙した時期がありました。しかし1997年の「失楽園」で復活し、その次にメガホンをとったのが本作です。復活後は、重いテーマを扱うことが多くなり、作家性を強く出すようになりました。
この映画は、森田作品の中での注目度は高いとは言えないのですが、たくさんの達者な俳優による抑制された演技に支えられて、そして考え抜かれた編集によって実に見ごたえのある一本に仕上がっています。
主演の堤真一は、まだTVドラマの「やまとなでしこ(2000)」でブレークする直前ですが、舞台出身の確かな演技で二つの人格を表現しています。また、その別の人格が演技であるという演技も素晴らしい。鈴木京香は、すでに多くのドラマで人気女優の地位にありましたが、ここではこれまでにない自らも心理的トラウマを抱え、物静かですが芯の強い役柄を演じました。
映像は、俳優はアップが多い主観的なカットを多用して周りの雰囲気を意図的に消しているように思います。景色が入るときはカメラを傾けて、構図に不安感をにじませています。動く時は、手持ちカメラのようなブレもありドキュメンタリー的。銀塩残しと呼ばれるざらついた画面で彩度を抑えて、全編にわたって重圧感を出し続けています。
刑法第39条によって無罪放免された犯罪者に対して被害者家族が長年に渡って消えない傷をうけたこと、そして復讐のため自らが第39条を利用することによって、映画の中でこの法律の不合理さを訴えています。復讐を良しとするものではなく、法律そのものの是非を問うことが、被告人側だけでなくその精神を鑑定する側からも提起されるところが忘れてはいけないポイントになっています。
森田監督の代表作とは言えないかもしれませんが、ファンなら避けてはいけない作品であり、日本の法廷映画としてもしっかりと評価されるべきものだと思いました。いまだにブルーレイ化されていないのが残念です。
2022年1月20日木曜日
自宅居酒屋 #47 カキ炒め
柿じゃなくて牡蠣。牡蠣を炒めるだけ。
生食用より加熱用がちょっと安い。まず洗いましょう。ひだひだのところに汚れが残っています。
薄めの塩水でもにょもにょとすると、けっこう汚れが浮いてきます。水気はできるだけ切っておきます。
さて、炒め方は・・・こういう時はオリーブオイル+にんにくが最強です。熱くしたオイルにニンニクを入れて香りか立ったら、牡蠣を投入。
炒めすぎると、牡蠣が縮んじゃうし、せっかくの美味しいスープが出てしまいます。全体に熱が通るように混ぜながら、汁がでてきたらお終い。だいたい2分程度でしょうか。
最後にかなり少なめに塩を薄くパラっとかけて、レモン汁を回しかければ完成。イェィっ!!
2022年1月19日水曜日
ビルの修繕工事 経過報告
クリニックが入っているベルヴィル茅ヶ崎ビルの修繕工事が、昨年11月末から始まっています。12月なかばにビル全体を覆う足場が完成し、さぞかし窓の外を作業する人が行き交うのかと思ったら、意外にそうでもない。
確認していませんけど、常時作業しているのはビル全体で数人? という感じです。窓の外に人を見かけるのは日に1回有るか無いかというところ。どうも、そのために一日中ブラインドを閉じておくというも、暗くなりすぎて気が引ける。
年末・年始でテナントが休みの間は、内部の共用部分の塗装作業が一気に行われたようで、年明けから有機溶媒の独特の匂いがありました。
年明けからは、穴をあけるドリルなのか、ネジを締めるドライバーなのか、何かの電動工具を使った音が聞こえるようになりました。正直、けっこううるさく聞こえます。
どこでやっているのかと思って窓を開けて上下左右を眺めても・・・誰もいません。構造に振動が響いてくるせいか、どこにいてもよく聞こえるようです。
受診した方々には、引き続き御迷惑をおかけしますが、こればかりはどうしようもないのでご了承ください。
今週は、ビルの備え付けの天井のエアコンについて、取り換えのために調べるそうです。この手のエアコンはおよそ工事費込みで1台につき20万円くらいかかると思いますが、うちのクリニックだけで6台。たぶんビルのテナント部分で40台ちかくあると思うので、これだけでもけっこうな金額になりますよね。
2022年1月18日火曜日
オンライン資格確認
オンライン資格確認というのは、まだまだ耳慣れないとは思いますが、マイナンバーカードが保険証になるシステムと言うとわかるでしょうか。
日本は国民皆保険制度の国で、原則としてすべての国民は健康保険に加入し、病院を受診する際には保険証を提示することで、かかった医療費のうち自己負担分は0~3割ですみます。
そこで健康保険証とマイナンバーを紐づけして、マイナンバーカードを読み取ることでそれぞれの保険組合にネットを通じて照会をするというのがオンライン資格確認です。
マイナンバーカードに含まれているのは、顔写真とその人のマイナンバー、連絡先などですから、保険証情報が含まれるわけではありません。
これまでの保険証の手作業の確認は、ときどき間違いが発生することはゼロにできませんでしたが、このシステムによってご入力は限りなく減ると期待できます。
また、稀に勘違いや、大変残念なことですが時には意図的に無効の保険証を提示する方もいますが、これもその場でチェックできる。
うちのクリニックでは年末に準備を終え、年明けから運用を開始しましたが、マイナンバーカードを使用した方は、まだまだごくわずか。マイナンバーと保険証の紐づけは、設置している機械でその場で簡単にできます。
・・・ですが、実際使い始めると、まだまだ保険組合の方でマイナンバーとのデータ整合が完了していないのがかなりあります。オンライン照合しても、データなしで画面はくるくるするばかり。
こういうシステムをしっかり根付かせるためには、大元のデータをちゃっとしてくれないと意味がないんですけどね。
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