2008年5月29日木曜日

リウマチセンターの病棟

今日は午後から大学で手術でした。もちろん患者さんは関節リウマチで、指を動かす腱が切れたのを修復するのと、指の変形に対して人工関節を使って使えるようにする手術を行いました。

女子医科大学り膠原病リウマチ痛風センターのちょっと困ったところは、実は病棟を持っていないことなんですよね。つまり、リウマチセンターは外来しかないクリニックなんです。

状態が悪い方、検査入院が必要な方、そして手術をする方などは女子医科大学青山病院に入院していただきます。青山病院の場所は、地下鉄東京メトロ銀座線の外苑前で下車してすぐ前にあるのですが、知らないで歩いていても病院があるとはたぶん気がつかないと思います。

さすが青山というビルで、実際上半分はホテル、下半分を病院として使っています。秩父宮ラグビー場がすぐ裏にありますし、国立競技場、神宮球場などのスポーツのメッカみたいなところですよね。もともとバブルの頃に、高級会員制人間ドックという発想で始まった病院だそうで、通常の感覚からすると入院しているというより、宿泊しているという感じでしょうか。

リハビリ室は広くありませんが、5階から青山通りを行き来する車を眺めながらリハビリに精を出すというのも、なかなか乙なもんですよ。リウマチセンターは病棟は5階。手術室は地下1階。

医者は新宿河田町のセンター本部と西新宿NSビルにある分室で外来をして、病棟である青山病院に駆けつけるわけで、大東京を大江戸線を駆使して日夜駆け回るわけです。はっきり言って、これサイテーです。時間のロスが大きく、疲れるだけ。患者さんにもメリットはありませんよね。まぁ、システムですから、文句を言ってもしょうがない。

いろいろと噂はありましたが、たとえば本院に吸収されるとか、八千代の新病院へ移動するとか・・・どうなるんでしょうか。自分も非常勤講師を拝命しているからには、まったく無関係ではないので気になりますね。

ただ、日本で最初にリウマチ性疾患専門の医療機関であり、もっとも多くの患者さんが集まる施設であることには変わりなく、これからも先頭を走っていくはずですから、自分も吸収できることは少しでも頂きたいとコバンザメ状態をしばらくは続けていたいと思います。