2008年5月17日土曜日

クリニック・イメージ

今日のDr.Mのブログは「自分が目指しているのはクリニックらしくないクリニック」という内容のでした。 院長の考え方がしっかりしていることがよくわかる話で、なるほどと思いました。

世間には多くの病院・診療所がありますが、科の違い、治療内容の違いなどいろいろあっても、基本的には患者さんの病気を治すという点では共通ですし、保険診療を行っていれば、治療内容にはそう差はつけようがありません(医者個人の技量の差はあるけれど・・・)。

ただし、それぞれのクリニックは、言ってみれば個人商店のようなものですから、それぞれの院長の個性というものがある意味最大の区別されるポイントとなるわけです。

このあたりは、いくらホームページやいろいろな広告媒体で調べても、患者さんにはよくわかりにくく、受診してみて、直接話して初めてわかるところではないでしょうか。でも、ある意味、医者としては一番知ってもらいたいところでもあると思います。

患者さんにとっても医者にとっても、お互いに苦痛になるようなことは大変に不幸なことです。どちらも人間ですから、合う合わないがあるわけで、医者からは合わないとは言えませんが(診療は拒否できません)、患者さんはおそらく受診して合わないと思えば二度と受診しないことでしょう。

ですから、次回はいついつに見せてくださいと説明したのに受診してもらえなかった患者さんについては大変気になります。逆に、また調子が悪いことがあって再び受診してもらえることはものすごく嬉しいものです。

もちろん、すべての人に好かれるなんてことは到底無理なことですから、間口を広げすぎて八方美人になることはかえっていろいろなストレスを作るでしょう。だからといって、自分の個人のやり方考え方をごり押しし過ぎてもまずい。

理想的には、自分の個性をしっかり出して、最大多数の患者さんにアピールすることがいいわけです。書くのは簡単ですが、そのバランスを取ることがきちんと出来ているのが成功している院長の秘訣なんでしょうね。

自分のように発展途上段階のクリニックでは、まだまだ万人に受ける方に偏っているわけで、あえて個性を出さない部分も多々あるのです。とはいっても、どんなクリニックにしたいという基本的な考え方は当然あります。

診療内容は整形外科。特に関節リウマチは専門施設に負けない最新の考え方を基盤とします。対象は赤ちゃんからお年寄りまで全年齢です。診療時間はいつでもというわけにはいきませんが、急な痛みやけがについてはクリニックにいる間は休み時間でも対応したいと思っています。ですから、営業の電話ばかりですが、診療時間外でもできるだけ電話は取ります。

受診でなくても来院して待合室でくつろぐだけでもOKです。昔の銭湯や床屋のような、寄合所のような利用のされ方があってもいいのではないかと思っています。もちろんトイレだけの利用も、自販機で飲み物を買うだけでもかまいません。

患者さんとは診療以外のことでも、いろいろ話題を共有していきたいと思うので、自分の趣味的なものをいろいろ置いています。雑誌・本・BGM以外に、釣りのルアーとか、ビデオとか、音楽関連の飾り物、最近は待合室で野菜を栽培してみたり。

患者さんからいただいたりして膨らんだものもあります。折り紙、植物、そしてめだか飼育もだんだん本格的になってきました。そんなところからコミュニケーションができていくのが楽しいと思っているのです。