4月からうちの長女が、クリニックでバイトをしています。大学生になったので、家の手伝い兼でやるのにちょうどいい。そして、5月からリハビリ助手で新しいスタッフが増えました。
さらに、うちの隣の奥様が適時手伝ってくれるというので、新しくクリニックをもり立てるスタッフには何故か大変恵まれているのです。今は、どこのクリニックも人材確保に大変な思いをしているわけで、それを考えると何て幸せなことかと思います。
うちの社長も随分とがんばってくれました。正直言って、開業半年で早くも破綻寸前。ここから、けちれるところは徹底的にけちっていくぞ作戦となり、家賃すら待ってもらい、こどもの学費は滞納し、何とか立て直してきました。
もちろん、まだまだ怒濤の当直バイトは続いているものの、クリニックで赤字になることはなくなったようで、社長ひとりできりもりしてきましたけど、そろそろ楽をさせてあげてもいいかな、と思えるようになりました。
不思議なもので、1日の平均患者数が30人のときは、もう限界で40人なら無理と思っていましたが、40人くるようになるとけっこう何とかなります。50人は無理と思っていても、実際50人来ても何とかなっている。でもさすがに受付1人、リハビリ1人、医者1人という最小人数でクリニックをやっていくのは限界がありそうです。何かの事故が起こってからでは遅すぎます。
でも、おかげさまで何とかスタッフの補充ができて、うちの社長もけっこう余裕ができました。今は、まだ新しいスタッフに仕事の手順を知ってもらうのに手を抜くことはできませんが、だんだん時間的な余裕が出来てくると思います。
うちのような弱小クリニックが生き残って行くには、本当にスタッフの方々の協力が不可欠です。少ない給料で、仕事をしてもらえる今のスタッフの方々には感謝しかありません。まだまだ毎月5から6日の当直をしている余裕のない院長ですが、どうか見捨てないでください。
50才の大台が目前に近づいて弱気になることもある院長ですが、やはり周りのヘルプがあってはじめて院長です、と言っていられる自分にあらためて気がつくのでした。