1997年、蜷川幸雄の舞台「身毒丸」で芸能界デヴューした藤原竜也の名前が、一般に広く知られるようになったのは、この映画の出演が大きかったと思います。また、後に活躍する多くの若手俳優が共演していることもポイント。
内容はある意味、元祖「デスゲーム」ともいえる内容で、中学生同士が殺し合う内容は社会問題にも発展しました。自分は、今でもこういう内容の映画は嫌いです。映画の中の殺人は、いくらでも起こっているわけですが、このようなゲームとしての殺人、ましてや同級生を殺して生き残るというのは興味が湧きません。
近未来の日本。学校制度は崩壊の危機にあり、校内暴力はエスカレート。大人たちが自らの威厳を取り戻すために成立したのがBR法で、全国から無作為に選ばれた中学3年生の1クラスが無人島で最後の一人になるまで殺し合うというものでした。
原作は高見広春の小説で、監督は深作欣二、脚本と政策を息子の深作健太が担当しました。全体を管理している元担任のキタノに北野武、生徒役は藤原竜也の他に、前田亜季、柴咲コウ、栗山千秋、安藤政信、山本太郎、高岡蒼佑ら総勢42名。
まぁ、良くも悪くも邦画が低迷していた時期に、爆弾を投げつけたようなセンセーションを巻き起こした映画としては、記憶に残る作品でした。ちょっとでも興味がある方は、ご覧になればいいわけですが、自分にとっては今ではベテランとして活躍する俳優たちの若い頃の雄姿を見れるというものでしかありません。