2024年1月17日水曜日

自宅居酒屋 #76 せせり焼き


簡単で、早くて、美味しいがモットーなんですが、今回はちょっとひと手間かけて、スーパーの安い鶏肉を美味しく焼き上げる方法を紹介。

いつものスーパーに、珍しく「せせり」がありました。

せせりはニワトリのくびの部分。地鶏ではなくても、始終動かしている場所なので、身が締まりぷりぷりした食感と、ほどよくのった脂によって濃厚な旨味をもっている部分です。

一羽からとれる量が少ないので、なかなか普通に売られていることが少ない。値段もそんなに高くはないので、見つけたら絶対に買うべきマストアイテム。

今回は、使い残しの安いムネ肉も一緒に焼いたのですが、ムネ肉は塊だとパサパサして、そのまま焼いて食べるにはあまり向かない。

これらをめちゃめちゃ唸るほど美味しくする方法は・・・

まず、下ごしらえ。せせりは細長いのですが、そのまま使います。ムネ肉は焼き鳥くらいの一口大に切り分けます。今回は両方合わせると400gくらいの量でしょうか。

ビニール袋に水100mlくらいと、塩と砂糖をいれてよく溶かします。肉の味付けは1%の塩とよく言われますが、実際のところ400gに対して4gの塩は味が濃すぎだと思います。水に溶かすと、半分くらいは水の中に残りますし、全体に均等に広がるというのが利点。

ポイントは砂糖。薄めの塩味でも、甘みを足すことで強調してくれて、肉の旨味も増す効果があります。量は塩の半分くらい。肉を袋に入れたら、液につかるように少し揉みます。あとは数時間放置して味がしみ込むのを待ちましょう。

さて、炭火を起こして焼き鳥屋さんのように焼ければ、最も美味しいのですが、家庭ではなかなかハードルが高い。そこで、フライパンで普通に焼くことになるのですが、ここで絶対に必要な道具がバーナー。

普通のカセットコンロのボンベに取り付けるタイプが、通販サイトで千数百円で手に入ります。これは、さまざまな料理で大活躍するので持っていて損はない。

袋から肉を出したら、水分を軽く取り除いてフライパンに並べます。最低限、肉が重ならないようにして、焼いていきますが、この時上からバナーで炙り続けるのがコツ。

表面が焼けて、肉の中の水分が残りやすくなるので、固くならずジューシーさを損ないません。また、ほどよく焦げたことで、本格的な焼き鳥のような味わいも出てくる。

旨いせせりを味を噛みしめながら、ビールとくれば最高です。