2024年1月24日水曜日

PHEVへの道 23 プジョー 308GT Hybrid の通信簿


外国車の中では、ドイツ勢が日本ではリードしていて、フランス製となると独特の雰囲気があるというイメージがあります。近年はフランス車も「グローバル化」したのか、だいぶ日本でも増えてきました。

比較的価格が安いPHEVを探してみると、フランスのプジョーの308GT Hybridが見つかりました。SUVタイプですが、コンパクト・ハッチバックという感じもするこの車は、556万円からという国産車とも十分に戦える価格に収まっています。荷室を延長したステーションワゴン・タイプの308 SW Hybridだと599.5万円からです。

ただし、注意が必要なのは「円安」の問題。注文した時と価格が変動する可能性、しかも高くなってしまうことがあるので、あらかじめディーラーと話を詰めておかないとトラブルの元になるかもしれない。また、完成品は外国から船で運んでくるので、納期に関しても不安定なことがしばしばあります。

現行のものは2021年から日本に導入された3代目で、2021年にシリーズにPHEVが加わっています。どうやら、どこでも評判なのはドライバーの快適装備の充実。日本車も負けるほどの機能が備わっているようです。

それでは諸元のチェック。大きさは、全長・全幅・全高が4420・1850・1475mm、ホイールベースは2680mm、車体重量は1660kgです。やはり、SUVとしてはやや小ぶりな感じのボディサイズ。その分重量もPHEVとしては少なめというところでしょうか。

WLTCモードでの燃費は17.6km/Lで、同車のガソリン車タイプの17.9km/Lよりも落ちてしまのはちょっと寂しい。電費は168Wh/kmでまぁまぁ合格点。1回の満充電でEV走行できる距離は64kmとなっています。

エンジンは1.6L直列4気筒DOHCターボエンジンなので、排気量の割には最高出力は132/6000(kW/rpm)、最大トルクは250/1750(Nm/rpm)とかなり頑張っています。タンク容量は40L。モーターは一つで、最大出力は81kW、最大トルクは320Nm、搭載電池量は12.4kWhです。

ガソリン車の場合は似たようなエンジンで1.2Lタイプ、ディーゼル車は1.5Lタイプなので、PHEVはかなりパフォーマンスを重視したパワートレインを載せているようです。満タン・満充電で走れる最大距離は768kmなのですが、電池が少ないのでほとんどHEV走行が主体になってしまう感じ。

EV走行は日常使いには十分といえますが、例えば横浜から都内往復となると、天候などの影響も加味すると電池だけでは厳しい感じがします。大きさなどからは、しいてライバルをあげるならSUVというよりはプリウスPHEVかと思いますが、単純な性能比較だと歴然とした差があり、ブランドの好みとか外見の好みでの選択となるのかもしれません。