2024年1月23日火曜日

PHEVへの道 22 BMW X5 xDrive50eの通信簿


基本的にベンツやBMWなどに代表されるような外国車は、ほとんど興味が無かったので、これらの車についての知識量はほぼゼロ。そもそも車名が記号化されているので、どれがどれだかよくわからんのでとっつきにくい、というのが正直な気持ち。

外国のPHEVはどうなんだろうということで、とりあえずBMWについてみていきますが、現行のPHEVはセダン2種類、SUV2種類の4種があるらしい。ここでSUVが多い国産車と比較するなら、SUVタイプのX5 xDrive50eとXMが対象になります。

ところが、価格が・・・・もう涙目にしかならない。X5 xDrive50eは1260万円、XMは2130万円ですから、あまり本気で考える必要が無い。過去にはもう少し安いものもあったようですけど、それじゃあ話が終わってしまうので、ちょっと気を取り直してX5 xDrive50eだけでも、どんなものか見ておきましょう。

大きさは、全長・全幅・全高が4935・2005・1770mm、ホイールベースは2975mm、車体重量は2500kgです。もうこれだけでも、国産SUVと比べて一回りも二回りも大きい。普通のスーパーなどの駐車場では、相当困りそうです。重たいアウトランダーより、さらに500kgも重量があります。

WLTCモードで燃費は10.1km/Lで、電費は307Wh/kmです。搭載電池容量は29.5kWhで、1回の満充電でEV走行できる距離は110kmとなっています。燃費はガソリン車とたいして変わりないし、電池はPHEVとしては大容量ですが、電費も褒めれる数字じゃない。

それもそのはず、エンジンは3L直列6気筒DOHCという強力なもので、前輪2・後輪4程度の配分で動かします。最高出力は230/5500(kW/rpm)、最大トルクは450/4700(Nm/rpm)で、タンク容量は69L。モーターは後輪を駆動して最大出力は145kW、最大トルクは280Nmとなっています。

国産車からすれば、もう化け物級のパワー。価格の高さもうなづけると言うところですが、ここまでくると満タン・満充電で走れるのが最大807kmと国産車より少ないことなどどうでも良い感じ。そもそも、国産PHEVのSUVと比較すること時代がナンセンスというところ。

まぁ、国内でこれだけのパワーを使い切れる道路はありませんから、サーキットにでも行くかアウトバーンに行くしかないですね。