2019年10月14日月曜日

Claudio Abbado LFO / Mahler Symphony #6 (2006)

フィルハーモニーというのは、ギリシャ語由来で「音楽を愛好する」という意味が込められているらしい。

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団・・・と、日本では一般に呼称しているけど、正式な名称は現在は、独立法人で自主運営される"Belin Philharmoniker"です。ベルリンにある、彼らの本拠地のコンサートホールを含む建物も同じ呼ばれ方をしています。

2002年までは、ベルリン市営としての顔も併せて持っていたため、市営として活動する際には"Belin Philharmonisches Orchester"と名乗っていました。

そもそもの始まりは1882年というから、創設から140年余り。初期にはブラームスやマーラーも指揮台に立ったというくらい、歴史的な重みがあり過ぎるくらいある楽団です。

1895年にアルトゥル・ニキシュが最初の常任指揮者 (楽団員は「シェフ」と呼んでいますが) に就任。1922年には二代目シェフにヴィルヘルム・フルトヴェングラーに就任し、反ナチスとして活動を続けました。そして1955年に「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤンが三代目として終身監督として就任。

カラヤンはおびただしい録音を残し、ベルリンフィルを世界一有名な楽団にしたと言っても過言ではありません。1960、1970年代は両者の関係は順調ででしたが、1981年に有名な「ザビネ・マイヤー事件」をきっかけに、カラヤンと楽団の亀裂は決定的になります。

ここでカラヤンが犯した不可侵領域は、楽団員の選抜を含む自主運営に対してでした。それまで女性楽団員がいなかったこと、カラヤンが強引にマイヤーを首席クラリネット奏者にしようとしたことで、楽団員は猛反発しました。結局、この事件以後、カラヤンは他楽団との仕事を増やし、終身契約であったにもかかわらず1989年4月にシェフを辞任しました。

そして、楽団員による投票により選ばれた新しい四代目シェフが、イタリア人のクラウディオ・アバドでした。しかし、カラヤンの色を払拭し、やっと軌道に乗ってきた2000年に胃がんにより体調を崩し2002年に退任。そして、五代目のイギリス人サイモン・ラトルに席を譲ります。

今年から六代目に就任したのが、ロシア人のキリル・ペトレンコで、すでに積極的な活動が始まっています・・・って、まぁ長々とした前置きなんですが、要するに世界一のオーケストラは指揮者を招くということが基本にあるということを再認識したかったということです。

一方で、ルツェルン祝祭管弦楽団は、基本的にスイス、ルツェルン市が1938年に第1回が開催された音楽祭のために編成される臨時のオーケストラです。初期に音楽祭に尽力したのはトスカニーニ、また戦後ベルリンを追われていたフルトヴェングラーの活躍の場でもありました。

2003年、体調が回復したアバドが芸術監督に迎えられると、アバドが組織していたマーラー室内管弦楽団のメンバー中心に、世界中から名だたる名手たちが集まって再編されました。

しばしば、スーパー・オーケストラという呼ばれ方をしますが、単なる凄腕が集まっただけではなく、若手からベテランまでの混成チームであってもアバドと一緒に音楽を作っていきたいという共通のモチベーションがあり、それがアバドを含めて全員の意識の中で明確化されていることが大きな特徴だろうと思います。

ネットで在籍メンバーをいろいろ探して見ると・・・

コリヤ・ブラッハー バイオリン 元ベルリンフィル首席
セバスティアン・ブロイニンガー バイオリン ゲバントハウス首席
ローラン=アルブレヒト・ブロイニンガー バイオリン 元ベルリンフィル
グレゴリー・アース バイオリン カメラータ・ザルツブルク
ラファエル・クリスト バイオリン マーラー室内管弦楽団コンマス
ハンス=ヨアヒム・ヴェストファル バイオリン 元ベルリンフィル
ルノー・カプソン バイオリン
ドメニコ・ピエリーニ バイオリン 北ドイツ放響コンマス
荻原尚子 バイオリン
ジャック・ズーン フルート
エマニュエル・パユ フルート ベルリンフィル首席
ルーカス・マシアス・ナバーロ オーボエ 元ロイヤル・コンセルトヘボウ管首席奏者
アルブレヒト・マイヤー オーボエ 元ベルリンフィル首席
カイ・フレームゲン オーボエ ヨーロッパ室内管首席
吉井瑞穂 オーボエ マーラー室内管弦楽団首席
ザビーネ・マイヤー クラリネット
ヴォルフガング・マイヤー クラリネット
アレッサンドロ・カルボナーレ クラリネット 聖チェチーリア国立音楽院管首席
ラインホルト・フリードリヒ トランペット フランクフルト放送交響楽団首席
アレッシオ・アレグリーニ ホルン 聖チェチーリア国立音楽院管首席
シュテファン・ドール ホルン ベルリンフィル首席
ヨルゲン・ファン・ライエン トロンボーン ロイヤル・コンセルトヘボウ管首席
ウォルフラム・クリスト ヴィオラ 元ベルリンフィル首席
ディームート・ポッペン ヴィオラ ヨーロッパ管、モーツァルト管
ゲオルク・ファウスト チェロ ベルリンフィル首席
ナタリア・グートマン チェロ
ゴーティエ・カプソン チェロ
アロイス・ポッシュ コントラバス ウィーンフィル
イェンス・ペーター・マインツ チェロ ベルリン・ドイツ響首席
吉野直子 ハープ
ハーゲン四重奏団
アルバン・ベルク四重奏団
ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル

次んら次へとそうそうたる名前がずらずらと登場してきます。年によって、多少の入れ替わりはありますが、よくもまぁ、こんだけ集まったものです。マーラー室内管弦楽団と現役・元を問わずベルリンフィルを中心に、普通にソロイストとしてアルバムをたくさん出している人も含まれています。

そこで、マーラーの第6番です。2番、5番、7番に続いてルツェルンのアバドがマーラーを取り上げるのは4曲目。

全交響曲を聴いてみると、この第6番の出だしが一番好きかもしれない。コントラバスの低音の刻む音が、ずしずしと響いてくるあたりが掴みとしてはバッチリ。すぐさま弦楽器全体でテーマが弾かれますが、これがめちゃめちゃかっこいい。しだいに木管金管が絡んでいくところが素晴らしい。

いろいろな珍しい楽器か登場することで楽しいマーラーの交響曲ですが、この第6番では、一番話題になるのが大きな木槌(ハンマー)です。「運命の一撃」と呼ばれる強大な「ズドーン」という音が、一気に曲調を変えてしまいます。

例によって長い曲ですが、オケのメンバーを見て、アバドを見ていれば、まったく飽きることがありません。

2019年10月13日日曜日

書けない店名 @ 山梨県


急に富士山の近くの温泉に行きたいみたいな話で、中央高速にを走って富士山の近く・・・大きな日帰り温泉に行ったんですが、その時に入った蕎麦店の話。

当然、土地勘はありませんので、ナビとかスマホで検索。手打ちらしい店を見つけました。

建物の外観は欧風レストランかと見間違えそうな感じで、ちょっと? ですが、外に置いてあるメニュー立て看板を見ると、ラーメンもあるというので、また? となりました。

中は、やはり日本蕎麦の店とはだいぶ雰囲気が違う。これは、元々あったレストランが撤退した後を利用しているのかなという想像をします。

ちょっと鶴太郎風のモダンなオヤジが一人で切盛りしているみたいで、注文したのはスタンダードな天せいろ。ただし、蕎麦はいくつかから選べたので更科です。

更科は、ほぼ純白と言ってもいいくらいの白さで、一見冷や麦が間違ってでてきたのかと思いましたが、食べてみると確かに蕎麦。

その点を除くと、う~ん。決定的な問題はないんですが、汁は何か物足りない。天ぷらも何かなぁという感じ。

少なくとも、次の機会は無いということだけははっきりしました。

2019年10月12日土曜日

新・台風直撃


1か月前の台風15号は、千葉県を中心に大きな被害を出しましたが、まだ復旧しきれていないのに、さらに巨大な台風19号「ハギビス」が接近中です。

台風15号は上陸時960hPaで、ほぼ関東全域を飲み込む大きさでしたが、19号はなんと日本全体を包むような大きさ。

八丈島付近にあって935hPaというとんでもない強さで、今日の夕方以降に神奈川付近に上陸する見込みになっています。

昨日はホームセンターでは、防災用品を買い求める方が多かったようです。またコンビニも食料品・飲料水を中心に売り切れになっていました。

気象庁も厳重な警戒を呼び掛けています。不要不急の外出はせず・・・というより、不要不急じゃないこともできるだけ予定をずらす必要がありそうです。

クリニックの診療について

本日の診療は、患者様・スタッフの安全のこともあり、午前のみとさせていただきます。午後は休診いたします。

大変ご迷惑をおけしますが、何卒ご理解、ご了承いただきますようお願いいたします。

2019年10月11日金曜日

書けない店名 @ 川崎市

初めての店は、ネットでの評判を探したり、たまたま通りかかって良さそうと思って入ったりします。

それで、美味しい食事ができると、なんか得した気分になって、ここにも書きやすいわけですが… … …逆の場合は…

せっかくわざわざテリトリーを離れて遠くまで行っても、がっかりの場合は…

まぁ、失敗があるから成功の喜びも大きくなると割り切るしかない。

今回の店は、駐車場は一杯で、人気があるように思うので期待が膨らみました。入り口には、「家系」と書かれていて、濃厚醤油豚骨が売りの店。

先に食券を買う。座る。水は自分でセルフサービス。

ラーメンが出てくる。スープをすする。う~ん、辛い。辛いのは塩気。倍に薄めていいんじゃないかくらいの味。家系といっても、魚の出汁がきつめ。

麺は極太。いくら何でも硬すぎ。チャーシューも、とろけるほど煮込めとは言わないけれど、一度では噛み切れない。

食べ終わると、食器の下膳もセルフサービス。

ちょっと遠出してドライブしたということで、チャンチャン。

2019年10月10日木曜日

フォン・オッターの歌声でマーラーを聴く

まぁ、ほぼ交響曲作家として認知されているグスタフ・マーラーなんですが、それ以外の遺された仕事はほぼ歌集だけ。交響曲の中にも独唱、合唱を問わず声楽を含むものが大変多く、マーラーを聴いていくうえで避けて通れない。

声楽付き交響曲は、
第2番 ソプラノ、アルト、混成合唱
第3番 アルト、混成合唱
第4番 ソプラノ
第8番 ソプラノ×3、アルト×2、テノール、バリトン、バス、児童合唱、混成合唱

声楽曲は、
カンタータ「嘆きの歌」 ソプラノ、アルト、テノール、バリトン、混成合唱
交響曲「大地の歌」 アルト、テノール
若き日の歌 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ
さすらう若人の歌 低域歌手、ピアノ伴奏またはオーケストラ
少年の魔法の角笛 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ
リュッケルトの詩による5つの歌曲 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ
亡き子を偲ぶ歌 歌手指定なし、ピアノ伴奏またはオーケストラ

歌集は声域が指定されておらず、またほとんどは順番の組み合わせは自由になっているものがほとんどで、いろいろなバリエーションが可能になっています。

そこで、どうせなら歌手はできるだけお気に入りで聴いてみたい。

自分の場合、声楽のスターはダントツでアンネ・ソフィー・フォン・オッター。やはり、声楽の苦手意識を最初に無くしてくれた大いなる「功績」があって、ガーディナー、アバドとの競演が多いので聴く機会が多い。

バロックから現代音楽、さらにポップスまで、守備範囲がものすごく広いフォン・オッターのキャリアの中から、マーラー作品を抜き出してみます。

自分名義のアルバムは、ガーディナー指揮、NDR交響楽団でゼレメンスキーの歌曲とのカップリングがあります。ここでは、「さすらう若人の歌」と「リュッケルト歌集」の全曲が収録されています。また「ボルフ / マーラー歌曲集」には「若き日の歌」から6曲と「子供の魔法の角笛」から4曲を歌っています。

ブーレーズ指揮、ウィーンフィルでは、「マーラー歌曲集」のアルバムに、「亡き子を偲ぶ歌」全曲が含まれます。そして、交響曲第3番の独唱にも起用されています。

アバド指揮、ベルリンフィルは、何と言ってもアバド唯一の交響曲第8番の独唱歌手の一人がフォン・オッターです。そして、トーマス・クヴァストホフとの共演で「原光」を含めた「子供の魔法の角笛」全13曲があります。また配信のみですが、ヨナス・カウフマンとの共演で「大地の歌」が視聴可能です。

主要作品は、ほぼ揃いました。フォン・オッターの歌声だけでマーラーを聴きこむというのも、マニアならでは楽しみ方かもしれません。

最近は、同じメゾソプラノとして日本人の藤村実穂子が世界的に活躍しており、マーラー作品でも積極的に仕事をしていて注目です。

2019年10月9日水曜日

マーラー全集

グスタフ・マーラーは、オーストリアで1860年に生まれ、1911年にわずか51才で亡くなっています。

今では最強の「交響曲作曲家」として絶大な人気を誇っていますが、初演時は自作に対する批判も多く、評価が定まったのは1970年代以降のこと。

何しろ活動期間が長いとは言えず、残された曲の数も大変少ない。完成された楽曲は、交響曲といくつかの歌集だけです。

つまり、
交響曲は第1番~第9番、
交響曲「大地の歌」、
合唱曲(カンタータ)「嘆きの歌」、
歌集「若き日の歌(14曲)」、
歌集「さすらう若人の歌(4曲)」、
歌集「少年の魔法の角笛(12曲)」、
歌集「リュッケルトの詩による歌集(5曲)」、
歌集「亡き子を偲ぶ歌(5曲)」
ですべて。

これに演奏可能な断片的なものとして、
交響曲第10番第1楽章、
花の章(交響曲第1番第2楽章、後に削除)、
交響的前奏曲(偽作の可能性あり)、
ピアノ四重奏曲(1楽章のみ)
があるくらい。

えっ? これだけ? と思わず言いたくなるほど少ない。それだけ、作曲については交響曲にエネルギーを注ぎつくしたということなのか、交響曲の濃厚な作りは全音楽史を通じて他の追従を許しません。

バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの過去の大作曲の全集のCDはいろいろありますが、いずれも膨大な枚数を要し、一生かかっても全部を本気で聴くことは無理じゃないかと思ってしまいます。

ところがマーラー全集は、生誕150年記念として、ドイツグラモフォンから出たものでCD18枚、EMI(現ワーナー)のものがCD16枚。山ほどある交響曲全集はどれも、いくつかの歌集を含むものが多く、いずれもCD10~14枚程度。コレクターとしてはコンプリートしやすい作曲家と言えます。

これらの全集は、曲によって演奏者は異なりますが、どちらも数千円で手に入りますので、とりあえずという時には大変魅力的。

DGはカラヤン、メータ、ハイティンク、バーンスタイン、アバド、ショルティなどが集結。EMIはバルビローリ、フルトヴェングラー、ジウリーニ、クレンペラー、ラトルなどなど。もう、そうそうたる面子が揃っていますので、どれをとっても聴くべき価値は十分ありそうです。


2019年10月8日火曜日

アバドのマーラー録音をコンプリートする

いやぁ、長大で大袈裟でよくわからんと思っていたマーラーの交響曲が、アバドのルツェルンのBDを繰り返し見ているうちにだんだん楽しくなってきました。

細かい専門的なことは知りませんけど、楽しくなってくるということは、いわゆる「音楽がわかる」ということなんでしょうか。

ルツェルンでのアバドの一番いいのは、とにかくこの音楽を演奏することが本当に楽しいという様子が全力で伝わってくるところ。これはビデオならではのもので、アバドやオケの面々の表情や、マーラー独特のオケの動き、マニアックな楽器の登場など見所満載て゜す。

楽しくなるとさらに掘り下げたくなるというのが人情で、まずはアバドの他のマーラーのCDを探してみました。どうも海賊盤もいくつか出回っているようですが、これらは簡単に手に入るわけではないので除外します。

正規録音としては1976年シカゴ交響楽団との第2番「復活」がスタートですが、アバドの職歴と共にオーケストラが変わっていき、最終的に3回のチクルスがあるにもかかわらず、同一楽団での全集完成は一つもありません。

シカゴ交響楽団
第1番(1981)、
第2番(1976)、
第5番(1980)、
第6番(1980)、
第7番(1984)、
リュッケルトの詩による5つの歌曲(1981)

ウィーン・フィルハーモニー
第2番(1992)、
第3番(1980)、
第4番(1977)、
第9番(1987)、
第10番(1985)

ベルリン・フィルハーモニー
第1番(1989)、
第3番(1999)、
第4番(2005)、
第5番(1993)、
第6番(2004)、
第7番(2001)、
第8番(1994)、
第9番(1999)、
少年の魔法の角笛(1999)、
亡き子を偲ぶ歌+私はこの世に捨てられて(1992)
以下配信のみ
第10番+大地の歌(2011)

ルツェルン祝祭管弦楽団
第2番(2003)
以下DVD、BDのみ
第1番(2009)、
第3番(2007)、
第4番+リュケットの詩による5つの歌曲(2009)、
第5番(2004)、
第6番(2006)、
第7番(2005)、
第9番(2010)
以下配信のみ
第10番(2011)

シカゴ響とウィーンフィルでは第8番が抜け、第2番がダブリになっています。ベルリンフィルでは、第2番が足りない。そしてルツェルンでも第8番が不足しています。

正規発売されているものとしては、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団との第4番、第9番がビデオになっています。

そして、実はベルリンフィルで不足している第2番については、ネットを探すと1996年の日本公演でのNHKで放送されたライブ映像があるんです。これで補完すればベルリンフィルで全集が完成できます。

ちなみに、ベルリンフィル就任ライブの第1番の映像も見つかります。また、ルツェルンは2016年にシャイリー指揮で第8番が演奏されたので(BDあり)、これを加えればオーケストラとしてはチクルス完成。

アバドの生前に唯一「全集」として発売されたのはDGからのもので、ベルリンフィルが中心で、シカゴ響、ウィーンフィルを部分的に取り混ぜたもの。ところが、世評としてはベルリンフィルのものは、ちょっとイマイチ。

アバド集大成のシンフォニー・ボックスには、ルツェルンの第2番を含めてベルリンフィルだけの「全集」が含まれています。

シカゴ響は、全体的に若さが溢れ明晰さもあるサウンドで評判が良い。韓国ユニバーサルがメモリアルとしてシカゴ響をメインにした全集を発売しましたが、現在はほぼ入手不能です。

「全集」からはずされたシカゴ響との演奏は、アバとのシカゴ響ボックス(DG)に含まれているので、これらを全部取り混ぜて、ほぼすべてが揃うことになります。

2019年10月7日月曜日

金田正一逝く

前人未踏の400勝投手、金田正一さんが亡くなりました。

金やんが、現役だったのは1969年まで。自分が野球少年だった時の、長嶋・王に次ぐ名の知られた存在。

「巨人の星」にも実名登場していましたし、壊れた肘の話などでプロ野球選手の過酷さを子供ながらに印象付けました。

自分より若い世代だと、ロッテの監督のイメージが強いかと思います。最近の若者には、ご意見番的なお年寄りの一人として認知されているんじゃないでしょうか。

200勝すら夢のような今とは時代がまったく違う、年間20勝以上が当たり前だった頃ですが、それでも400という数字は格違いです。年間を通して、甲子園球児のような活躍をしないと無理。

誰がどう言おうと、昭和を代表する人の一人であったことは間違いありません。

合掌

2019年10月6日日曜日

ソース焼きそば


B級グルメの定番中の定番の一つがソース焼きそば。

ソース系だと、お好み焼きは広島、たこ焼きは大阪とか相場がありますが、焼きそばは全国どこにでもある感じ。

バーベキューとかをすれば、〆はお好み焼きでもたこ焼きでもなくソース焼きそばしかない。

以前、新宿に通勤していた時には、新宿駅構内の立ち食い蕎麦屋によく行きました。たいていはかき揚げそばですが、けっこうな頻度で注文していたのがソース焼きそば。

濃厚なソースがしっかりと絡んでいて絶品でした。たいてい豚肉が入っていますが、大き目の切れ端が見つかると、何か妙にラッキーという感じがしたものです。

スーパーで買って来るのは、たいていは安いという理由でマルちゃんの三食入りのもの。ソースは粉ですけど、かえって水っぽくならないので嫌いじゃない。

トッピングは青のり、紅生姜はいいとして、からしマヨネーズもいきたいところなんですが、カロリーが気になるのでがまんします。

2019年10月5日土曜日

Claudio Abbado LFO / Mahler Symphony #7 (2005)

2005年のルツェルン音楽祭で、クラウディオ・アバドと彼のスーパー・オーケストラが挑んだのはマーラーの交響曲第7番。

楽章の説明に「夜の音楽(nachtmusik)」と記されていることから、全体が「夜の歌」と呼ばれるようですが、マーラー自身が副題としてつけたわけではない。

出だしは、確かに夜っぽい。テノール・ホルンと呼ばれる、通常のホルンとチューバの中間のような楽器により、やや不穏なメロディから始まります。でも、その後からマーラーらしいかっこいいメインテーマが出てくると、夜は一気に吹き飛んで、元気な重厚なマーラー節です。

あえて夜のイメージをかぶせて考えると、「禿山の一夜」のようなさまざまな魔物の饗宴を想像してしまうのも無理が無いところかと。管楽器と弦楽器が交互にテーマを変奏していくような感じですが、切り替わりで気持ち悪くない程度のテンポの揺れが感じられるのも面白い。

マーラーはいろいろなかわった楽器を使うことでも有名ですが、この曲でもっとも特徴的なのは、第2楽章以後に出てくるギターとマンドリン。いやいや、オーケストラにギター? マンドリン? と思いますよね。

どう考えても、音量が無いのでマーラーの大音量楽曲の中では埋もれるだけだと。しかし、当然と言えば当然なのは、これらが出てくる場面ではしっかりと全体の楽器はおとなしくなってちゃんとギターもマンドリンも聞こえるんですね。この時だけは、交響曲というよりは室内楽のような雰囲気です。

このようないろいろなものが出てきて、こどもがおもちゃ箱をひっくり返したような何でもありみたいなところがマーラーの魅力の根底にあるんですね。

病気から復活して安定してきたアバドは絶好調で、お馴染みになってきたスター揃いのオケの面々も、余裕を感じられる演奏です。

2019年10月4日金曜日

カップヌードル グリーンカレー


別にカップヌードル・フリークではないので、積極的に新作をおいかけているわけじゃありません。

ありませんが、コンビニで見たことが無いのがあると、ついつい買ってしまうのがカップヌードルの威力なんでしょうか。

オリジナル、シーフードなどは、災害時用ということもあり、スーパーで安売りの時に多少買いだめしてあります。

今回見つけたのは「グリーンカレー」で、ココナッツミルクたっぷりの刺激的なカレー味・・・を期待しましたが、それほど辛さはたいしたことはありませんでした。

似たような味だと、「シンガポール風ラクサ」というのがすでに登場していますが、そっちのほうがタイ・カレーにより近いかもしれません(イエローですけど)。

まぁ、変わり種は一度食べればたいてい満足。無くなれば恒常的にストックしておくことはないと思います。

2019年10月3日木曜日

Claudio Abbado LFO / Mahler Symphony #5 (2004)

クラシック音楽では、最大の弱点は演奏される曲に限りがあること。まだ発見されていない曲とかがあるかもしれませんが、基本的に作曲家はほぼ全員がすでに亡くなっているわけで、「待望の新曲」みたいなものはない。

ところが、演奏者は新しい人がどんどん出てきて、また再びさまざまな過去の遺産に挑んでいきます。楽譜通りとは言っても、使用する楽譜の校訂の違い、演奏者の解釈の違いによって、それぞれ個性があるのが楽しいところ。

とは言っても、ジャズほど個々の即興性を出せるわけではないので、同じ曲を何でも集めていたもつまらない。

例えば、バッハのゴールドベルク変奏曲では、各種の鍵盤楽器だけでなく、弦楽三重奏版、オーケストラ版、管楽器版、ギター版、ハープ版・・・普通にAmazonなどで手に入るCDだけでも100種類以上はありそう。

この例は、まだ楽器の違いが大きいのでわかりやすいのですが、シューベルトのピアノ・ソナタというようなジャンルになると、楽器の選択はモダン・ピアノかピリオド楽器かくらいしかなく、演奏者の差は大変わかりにくい。

まぁ、そのわずかな違いを見つけて喜んでいるのがマニアなんですが、編成が大きな曲になるほどアンサンブルで個々が勝手をするわけにいかないので、達人でも違いを見つけにくくなっていきます。

そこでマーラーですが、マーラーの主要楽曲は9つの交響曲。未完のものと交響曲扱いのものを含めても11曲。交響曲だけでハイドン100曲、モーツァルト40曲からすれば、わずかな数です。

70年代以降、評価が高まりいろいろな演奏者がいどんで、完成された全集だけでも20種類くらいありそうです。個別には一番人気は交響曲第5番らしい。

これは、中に含まれる「アダージェット」の楽章が、ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す(1971)」にたっぷりと使われた影響が大きく、また長大なマーラーの楽曲の中でも比較的短いこともレコード化しやすかったということらしい。

マーラー初心者の自分が語るには早すぎるとは思いますが、いきなり多くの演奏家を聴き比べるのはやめておいた方が無難のようです。とにかく曲が長いので、聴き比べたくても楽譜を見ながら追いかけでもしない限り、そうそう演奏の違いははっきりするもんじゃない。まずは、お気に入りの演奏家によるものをしっかりと聴きこむのがよさそうです。

そこで、クラウディオ・アバドです。アバドは、実は3回全曲演奏を意図して収録に挑んでいるのですが完成された全集が無い。録音年代・オーケストラの違いを気にしなければすべてを聴くことはできますが、その場合全集と呼ぶには多少無理がある。

しかし、アバドはマーラー指揮者としてはトップではないにしても、一定の評価を受けていることは間違いなく、全体の構成を明解に描き出すという評価がなされているように思います。

そこで、ルツェルン音楽祭でのチクルスです。再三書いたように、動画付きということが、たとえ動きの少ないクラシックでも強力なお助けになる。ベルリンフィルでの演奏が無い第2番を除いて、CD化されてなくビデオのみのためにあまり評価がされていないのが残念ですが、どの曲でも楽団のメンバーからのアバドに対するリスペクトが本当によくわかる素晴らしい演奏です。

2003年のルツェルン・デヴューで第2番「復活」を成功させたアバドの、翌2004年のマーラーは第5番でした。アバドには、さぁ、音楽を楽しもうという雰囲気が溢れています。開始早々のトランペットのファンファーレにつづく、全員の音は一気に会場全体に360゚で鳴り響きわたりワールド全開になります。

有名な第4楽章アダージェットも、徹底的にゆったりとして弦のタペストリーを紡いでいく様は大変気持ちが良い。最終楽章に入って一気にアクセルが踏まれていくのですが、各演奏者の高い力量に支えられてまったく力負けしないアンサンブルは本当に見事。

鳴りやまぬ拍手とともにずっと余韻にひたっていれます。アバドを含め、楽団員全員の満足の表情も大変嬉しい。こういうところが見れるのも、ビデオならではの利点ですね。

2019年10月2日水曜日

最高の人生の見つけ方 (2007)

この秋話題の映画の一つが、吉永小百合・天海祐希の主演による「最高の人生の見つけ方」だと思いますが、これは実は2007年のアメリカ映画のリメイク。

本家は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという二大スターが共演しています。なんと、Amazon Primeで無料でみれます。

お金はたくさんあるけど、家族がいない剛腕実業家のニコルソン。お金はない自動車修理工だけど、家族のために自己犠牲を払い、家族からは愛される自らの向上心が強いフリーマン。

あたりは偶然に病気で余命半年を宣告され、病院で同室したことをきっかけに親交を持つようになります。フリーマンが「棺桶リスト」という死ぬまでにやっておくべきことを書きだすリストを見たニコルソンは、自分のやりたいことを含め金に任せて実行することにします。

二人は世界中を飛び回り、やりたいけどやってこなかったことを一つ一つ実現させていくのでした。そして、フリーマンは家族のもとに戻り亡くなっていきます。フリーマンがニコルソンに託した最後の願いは、ニコルソンが疎遠になっている娘と再会することでした。

最終的には主役二人が死んでいくのですが、比較的ハッピーエンドのようなほのぼのとした余韻が残る映画です。ただし、素材としては面白いと思いますが、二人が旅立つまでと旅立ってからの時間配分のバランスが悪いのか、何か伝わってくるものが希薄な印象でした。

ニコルソンが天海、フリーマンが吉永ということだと思いますが、男性二人を女性に置き換えてのリメイクとなるので、これを吉永・天海でどのように料理したのか興味深いところです。

2019年10月1日火曜日

麺一 @ 溝の口


溝の口の駅前から5分ほど歩いて離れた場所にある、比較的外見は普通っぽいラーメン店です。

午前11時半すぎくらいに到着したんですが、10席ほどのカウンターは満席でした。けっこう人気が高いようです。

ここの売りはネギ。見ていると、ラーメン作りと並行して、長葱を千切りにする作業もずっとやっていました。

さい注文したのは、味噌ラーメンです。

いつも辛味噌が好みですが、先週激辛を食べたので、今回はノーマルです。たっぷりのネギが嬉しい。そして、チャーシューが厚切りなのもポイントが高いところ。

スープは・・・いわゆる札幌味噌ラーメンとはだいぶ違います。たぶん鶏ガラベースに赤味噌を加えた感じ。比較的すっきり系の味噌味です。お馴染みの「初代」の味噌とはだいぶ違う系統の味でした。

麺は中太ストレート。このスープには、確かにこの麺はあっているように思いました。

食べているそばから、次々にお客さんが入ってきて待っていました。