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2011年1月10日月曜日

Pludermacher / Schubert Piano Works

そんなわけで、去年の後半くらいからシューベルトにはまっているわけです。ベートーヴェンのピアノ・ソナタと比べて、よく言えば詩情豊か、悪く言えば起承転結がはっきりしないため、どうも入りにくい印象派はぬぐえません。

ところが去年はじめだったか、田部京子のセットを購入して、こりゃなかなかいいんじゃないかと再認識したわけです。

マイナーな作曲家のものを探すのも楽しいのですが、メジャーな作曲家の場合はいろいろな演奏者が、いくつものCDを出しています。演奏者による違いを楽しむというのは、これはこれでなかなか乙なもんです。

何と言っても、クラシックなんて楽譜通りに演奏するだけなんだから、一つ聴けば十分と思っていたわけですから、昔の自分だったらありえないでしょうね。

田部と来れば、世評の高い内田を聴かないわけにはいかない。世界の定番のケンプをあらためて聴き直してみる。現役ではシフが有名。ブレンデルのボックスが出た。と言う具合に、だんだんコレクションが増えてきました。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタでも、マニアをくすぐる隠れた名演といわれているのがプルーデルマッハーでしたが、実はシューベルトの全集も出している。こちらも、全てがライブ録音というのがすごい。

ライブは原則ミスは許されませんから、かなりの集中力を必要とするはずです。しかし、ピアニストとしてライブの緊張は、プルーデルマッハーにとっても必要不可欠なものなのかもしれません。

ただ、大変残念なことにメーカー廃盤で、HMVでは手に入らない。ずーっとAmazonで注意していたら、ついに外国のショップに入荷在りを見つけました。このチャンスを逃したら、次はいつ手に入るかわかったもんじゃありません。ほぼ衝動買い的にカートに入れて即購入。

シューベルトも素晴らしい演奏で、自分的にはBESTを争う位置にくるのですが、手に入れてしまうと簡単に手に入らないことがむしろ自慢みたいになってくるわけで、マニア的には大満足なのでした。