2021年8月23日月曜日

横浜市の市長は誰だ!?


昨日、8月22日は横浜市長選挙の投票日でした。朝、近くの地区センターの投票所に行って、投票をすませました。

今回の選挙は珍しく(!!)争点がありました。新型コロナ問題は当然のことながら、やはりカジノを含む統合リゾート施設建設(IR)問題が一番関心を集めたポイントであることは間違いありません。

現職の林文子氏は、前回選挙においてはIR問題には積極的な姿勢を示していなかった(ので投票しました)にもかかわらず、かなり強気でIR誘致を推進する動きを見せていました。であれば、横浜市民全体に今一度信を問う必要がある。

問題はIR反対を旗頭にした立候補者たちですが、市長選挙としては立候補者が多すぎて、しかもある程度の実績を持つ方も数人いることから、票割れによる再選挙の可能性も指摘されていました。

ところが、午後8時に投票が締め切られると、速攻で山中氏の当選確実が報道されてびっくりです。最終結果は午前1時29分で確定し公表されています。

山中 竹春(48) 506,392
小此木八郎(56) 325,947
林 文子 (75) 196,926
田中 康夫(65) 194,713
松沢 成文(63) 162,206
福田 峰之(57)  62,455
太田 正孝(75)  39,802
坪倉 良和(70)  19,113

全150万票のうち1/3を山中氏が獲得し当選を決定しました。IR反対を早くから表明したこと、医師であることからコロナ渦に対する効果的な対策を期待する部分が大きかったのだろうと考えますが、政治家としてはまったくの素人ですから、私たち横浜市民としては大きなリスクも同時に背負う覚悟が必要かもしれません。

IR賛成派は林氏と福田氏の二人で、合わせて25万票。思ったよりも賛成する人は少ない。市議会もこの結果を無視してIR誘致を推進することは難しいと思います。

思ったより票を伸ばせなかったのは、菅首相自ら応援した小此木氏。何しろ菅首相の地元を含む選挙で、これだけ差を付けられて敗れるということは、国政与党のショックも大きいでしょぅ。やはり、IR推進の菅首相のもとから急に反対をうたって立候補したことは、市民から疑いの眼で見られて当然で、事前に反対活動の実績がまったくなかったのは致命的。

得票率は50%ほどになったので、昨今の選挙としては注目度が高かった方だといえそうです。ただ、やはりネット社会での投票の仕組みをきちんと整備してもらいたいという気持ちは残ります。もっと投票率を上げて、多くの意見が反映できることが理想。もっとも、大きな政党ほど、支持政党が無い人々の票が増えると困るんでしょうね。