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2007年9月17日月曜日

印度風辛味入汁掛飯指南

タイカレーのファンが多いので、またもや2匹目の泥鰌的なネタです。


カレーは皆さんご存知のように、本来はインドの家庭料理。クミン、ターメリック、唐辛子市、コリアンダー、ガラムマサラを使用してそれぞれの家庭の独自の味を作ります。

18世紀に世界史で習った東インド会社がイギリスにスパイスを運んだことでヨーロッパに伝わりました。たまたま米と一緒に紹介されたため、文明開化の日本にもなじみやすかったようです。漱石の三四郎もライスカレーを食べて元気もりもりでした。大正末期に国産カレー粉が発売され、それまでの「高級料理」から「家庭料理」として普及が始まりました。敵性言語が使えなかった戦時中は辛味入汁掛飯として、簡単にまとめて作れて栄養価が高いため重宝したようです。

日本のカレーライスにはじゃがいもが入っていることが普通ですが、もともと北海道のクラーク博士が奨励したのが日本での始まりとされているので、最初からじゃがいもを入れたのかもしれません。一説では、池袋のガード下のお店が、辛いのが苦手な人のために潰して甘みを出しながら食べれるようにじゃがいもを加えたのが最初ともいわれています(都市伝説的な話)。

タイカレーというのは、名前としては存在しません。じもピーはゲーンと呼んでいます。コリアンダー(バクチー)とにんにくと生姜、その他の家に生えているハーブをベースにします。レッドにするなら赤唐辛子、グリーンにするならビッキーヌを加えてココナッツミルクで煮込みます。



さて、それでは、本日は手作りインド風カレーの作り方。
まずは、カレー粉を作ります。どうせやるなら、この辺から始めましょう。クミン、ターメリック、唐辛子市、コリアンダーをフライパンで焙ります。最近はひとつ300円程度で手に入ります。混ぜる量は・・・雰囲気です。ちょっと色が黒くなってこげっぽい匂いがしたら出来上がり。

鍋にオリーブ油をいれ多目の玉ねぎみじん切りを弱火でぐずぐす飴色になるまで炒めます。続いて肉をいれて表面に火が通る程度に炒めます。トマトをどさどさ(缶詰のホールトマトでもOK)、さらに干し海老を細かく砕いたものをいれ、カレー粉とにんにく(大量に)と生姜(にんらくと同じくらい)とコンソメの素とローリエをいれ数時間かけて煮込んでいきます。出来上がりのちょっと前にガラムマサラを加え、あとは食べるだけ。

とろみが少ないと思う場合は、煮込んでいる途中でパン粉を入れましょう。小麦粉を使うと、ねっとりなるのでインド風になりません。じゃがいもをどうしても入れたいという方は、別のフライパンでしっかりと炒めたものを最後に加えると、崩れず味がしっかり残って美味しいです。

と、まぁ、勝手に書きましたが、けっこう金がかかるんですよね。4~5人前で5000円くらいかかりそうです。でも、大丈夫。次からは一番金のかかるスパイスは、たいてい数回分はありますから。カレー粉作るのがめんどうなら、S&Bの赤いカレー粉の缶で代用するという手もあります。普通のカレールーを使う場合も、フライパンで少しこがしてから入れると香りか引き立ちます。また、にんにく&生姜&唐辛子は必ず追加しましょう。

ただいま、3泊4日当直中のため、実際に作るわけにいかないので、写真は雰囲気の伝わるイメージ写真ということでご勘弁を。