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2007年9月10日月曜日

天才ダ・ヴィンチ

Leonardo da Vinci は、伊太利亜のヴィンチ村のレオナルドさん。生きていれば、今年で555歳。

たぶん、1974年に上野でモナリザの微笑が公開されて大フィーバーした(表現が70年代!)のが、ダ・ヴィンチに興味を持った始まり。Windows 3.0でデフォルトのセットにあったダ・ヴィンチ・テーマをひたすら使っていました。

その頃から、医者として彼の凄さに気が付きました。そして、余裕が出てきて医学史、特に解剖学の歴史を勉強しだすと、表舞台には決して出ることは無いダ・ヴィンチの業績を目の当たりにして、ついにDa Vinci freak となってしまったのです。

Da Vinci Code がヒットしたおかげで、この数年一気に著名人の殿堂入りをしましたが、ダ・ヴィンチ・コードはキリスト教徒ではない自分にとっては、退屈極まりないサスペンスでしかなく、映画についてはまったく興味がわきません。キリスト教エンターテイメントとしては、そんな歴史観もあるんだぁ、と思えば面白いですが・・・

2005年秋、六本木ヒルズの森美術館では直筆のレスター手稿が日本で初公開されました。いってみれば、手稿は覚書的なノートであり、芸術ではありませんが、ダ・ヴィンチにかかると見事なまでのアートであり、テクノロジーの集積となるのです。

これはMicrosoftのビル・ゲイツさんが個人所有しているのだそうです。ちょうど開業前の準備中で時間に余裕があったので、見に行きました。5世紀半を経過して、伝わってくる何かに圧倒されてしまいました。

そして、今年は「受胎告知」です。ゴールデン・ウィークの時に、見に行きました。朝一番に並んで、1時間待ちくらいで見れましたが、中に入るとき待っている人の列を見ると、たぶん最後尾は3時間待ちくらいかと思いました。

ムンクの「叫び」を見たときも思ったのですが、実際は思っていたよりも小さいもんです。でも、近づいて見ると、やはり圧倒される立体感に思わず感嘆せざる得ない気持ちになります。診察室に小さいレプリカを飾ってあります。ちなみに、2番診察室には「最後の晩餐」をかけてあるんです。廊下には「ウィトゥルウィウス的人体図」もかかっているんですよ。

ダ・ヴィンチの医学的な興味については、次回に語ります。