2007年9月15日土曜日

本日の外来

今日は開院以来初めて、終業時間が1時間を越えてしまいました。
1時間くらいということは何回かありましたが、連休効果というのでしょうか、患者さんを呼ぶのに待合室を見た時に、待っている人の数でこんだけあせったのは初めてです。自分は放送とかで患者さんを呼んだりしません。小さいクリニックですから、直接名前を呼ぶことが患者さんとの関係を作る第1歩みだと思っています。
特に整形外科は、患者さんが診察室に歩いてくる様子が大変重要で、すでに診察の一部であるのです。個人情報保護の観点から名前を呼ばないとする医療機関もありますが、そのあたりの理由をご理解いただきたいと思います。

もっとも、今日は混んでいたのは最後の2時間くらいの間だけで、途中はクリニックの新しい封筒のデザインを作ったりするほど暇な時間が一杯ありました。どうも、午前も午後も終了間際に患者さんが集中する傾向があります。
さらに本日は、手をざくっと切って血だらけの人が飛び込んできて、その方の処置を先にしたりしたので、よけいに時間がおせおせになってしまいました。「処置を先にします」と待合室に云った時に、すでに30分以上待っている方もいたのに、ひとつも文句がでなかったのは、大変ありがたかったです。
土曜日は受付は4時30分終了としていますが、5時近くに初診の方がきました。この方は診察が終了したのが6時。さぁ、終わりと思っているところへ、小さいお子さんが転んでいたがっているということでさらに追加。でも、レントゲンで鎖骨骨折が見つかり、診察できてよかったと思いました。鎖骨骨折にはクラビクル・バンドという専用の固定バンドがあるのですが、実はこれを使ったのは開院以来初めてなんです。今まで一人もそういう患者さんが来なかったんですね。不思議といえば不思議。

ずーっと、しゃべりつづけていると体の中の二酸化炭素が減って、ぼーっとなってくるんです。いわゆる過換気症候群みたいなもんです。
さらにいうと、血だらけで飛び込んでくる人も少ないですね。病院の整形外科外来では、傷を洗って縫合することは珍しくないのですが、うちではほとんどいません。今日みたいに、待っている人を差し置いて先に治療するというのも始めてかもしれません。

こんな風に、いまだに初体験づくしの新米クリニックですが、以前きたことのある方がまた別のことで来院してくれると、本当に嬉しいですね。そのためにも、過換気症候群状態でお話をします。
話が脱線するのも大好きで、音楽やスポーツの話もけっこうしちゃいます。今日も午後の混みだす前は、患者さんとモーツァルトのクラリネット五重奏曲の話で盛り上がってしまいました。