夏季臨時休診

夏季臨時休診のお知らせ 8月14日(金)~8月19日(水)臨時休診します。

2016年3月14日月曜日

ブログを本にしてみたい

こんなブログですから、あらためて読み返しても他人が面白がるようなものではありません。

ただし、たとえばリウマチ関連の話は、古いのは情報としては役に立たない場合がありますが、さすがにこれだけ書くと一般向けの内容としては、ほぼ全体を網羅するくらいのものになってきました。

それから、七十二侯も一年間を通して、季節・暦にふれる内容ですし、そこからつながった教会歴にそってバッハを聴き倒すというのも、けっこうなボリュームがあり、一応完結した感があります。

そこで、こういうところについては、まとめてみてもいいかなと思ったりするわけですが、全部自分で簡単にダウンロードできれば、PDFとかで何とかするという手もありますが、ブログも始めてからさすがに10年近くたって、ものすごい量を書いてきたので、やすやすと手が出ない。

ちゃっとした商業ベースにするなら自費出版とか、あるいはAmazonのKidle電子書籍から作るという方法もあったりしますが、別に売りたいわけではないし、とりあえず記録としてまとめておきたいという程度です。

そういう場合にもってこいなのが、ブログを本にするというサービス

いくつかの会社があって、ネットのオンラインで、注文することができます。ブログのサイトアドレスを指定して、期間とかカテゴリーを選別すると、見本のPDFが作成できたりします。

関節リウマチのカテゴリーだけで、できるだけ詰め込んでみると200ページくらいになりました。七十二侯だけだと90ページ。教会歴と音楽で作ると250ページです。

自分用の記録としては、見本でできるPDFだけで十分な感じです。

白黒で作れば、一番簡単な装丁で一冊4,000円くらいで作れそう。カラーで作ると装丁の種類によっては5,000~12,000円くらい。

クリニックに一冊、自分用に一冊、一応家族に配るのに数冊・・・まぁ、5冊くらい作ったとして数万円でしょうか。

なんか年を取ると、本を出す人がよくいますけど・・・こういうことに触手が動くというのも、自分も年を取ったということですかね。

2016年3月13日日曜日

ついに二桁


一見、何の変哲もない街のガソリンスタンド。

しかし、この日は驚愕の事実が隠されていた。

「イヤ大商談会」の垂れ幕は、実は「タイヤ大商談会」だったのだ・・・そんなことではない。一台も給油している車がいない・・・それはたまたま。

もったいぶってもしかたがない。

何と、「レギュラー、99円」とは、これを驚かずにはいられようか。

・・・ ・・・ と、まぁ、それだけま話なんですが。

ガソリン価格は、最近5年間で一番高かったのは一昨年7月で160円。昨年6月で137円。以降は下がる一方で、最近はほぼ100円に近くなっています。

それにしても100円を切る価格は・・・自分が車を運転するようになってからは、アメリカ同時多発テロ事件の直前にあったかもしれません。

いずれにしても、ほとんど記憶には無い。

中東情勢が不安定になると、ガソリンは高くなるという構図はしばらく続きました。しかし、2000年以後、ガソリン離れが進んでおり、石化燃料に依存しない社会が広がってきているわけで、産油国も以前のようにぼろ儲けというわけにはいかなくなっている。

極論するなら、イスラム圏の経済的不満を増大し、世界を不安定にした起爆剤の一つが「トヨタ」だったのかもしれません。

2016年3月12日土曜日

桜の蕾


横浜あたりでは、今年の桜の開花予想は2週間後くらい。

なんか気象庁の職員が東京の標準木とされる靖国神社のソメイヨシノの蕾の膨らみ具合から予想しているように思いますが、実際はいろいろなデータを加味して少しでも客観的な予想をしていたんですね。

・・・していた、という過去形なのは、2011年からは開花予想は民間に任せるということになったそうで、気象庁は予想を出していません。

さて、こちらはクリニックの桜。季節を感じる楽しみの一つとして、待合室に置いてあります。

種類は旭山桜で、先端の蕾がはじけてきました。確かに開花が近くなってきた感じがします。

さて、いつ開花となるんでしょうか。

2016年3月11日金曜日

あれから5年


今日のブログタイトルは、日本中で使われていると思いますが、やはりこれしかありません。

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、戦後最大の自然災害であり、また原子力発電所の事故を引き起こしたことで、それまでのんびり平和を享受していた日本人の心の中の何かを変えさせたのです。

自分は、せっせと毎日ブログを書いていておかげで、当時のことを克明に確認することができます。読み返してみると、直接的な被災地としては最も遠い場所であったにもかかわらず、自分の周りにもたくさんの影響がありました。

もちろん、一番は電力不足の影響ですが、キャンプ用のガソリンランタンを家の中でいつでも使えるように準備したりしていたんですが、自宅では停電することはなかったので、実際に使わずにすみました。

当時からすると、ずいぶんと電気を使うことに躊躇がなくなりましたが、それでもはずしたクリニックの蛍光灯は、今でも一部は戻していません。どうでもいいところを照らすことはせず、少しでも節電する意識は維持しているつもりです。

直接的な被災地では、まだまだ復興には遠いとよく言われますが、いろいろな問題はあっても少しずつ何かが動いてきたことは間違いない。100%元に戻るということはありえないのですから、「復興」ではなく未来に向けて「再興」することが重要なのだろうと思います。

日本人が、これらの経験を意味のあるものとしていかせるかどうかは、近い将来に発生するかもしれない大災害の時にはっきりするのかもしれません。

2016年3月10日木曜日

海街diary (2015)

昨年評判になった、なおかつ高い評価を得た邦画の一つです。先日も、日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞し話題になりました。

監督は是枝裕和、主演は綾瀬はるか、広瀬すず、長澤まさみ、夏帆。

原作はコミックというわけで、マンガが原作の映画を批判するつもりはありませんが、小説あるいは映像作家のオリジナル作品の映画化がほとんどない昨今の邦画事情は寂しく思います。

自分のように、原作コミックを読んでいない者には関係ありませんが、マンガ原作ではすでに視覚的なイメージが出来上がっているので、そこに寄り添っていくにしても、できるだけ離れていくにしても、それなの束縛を受けることは否めません。

さて、この映画については、端的に感想を言うと、「静かに日常を積み重ねた」ドラマで、まさに日記を読んでいるような映画と言えるのかもしれません。特別にすごい事件が起こるわけではなく、わくわくするハッピーな出来事もありません。

誰にでも起こるような淡々とした日常を2時間の間観ていく中で、主人公の四姉妹の心の成長を見守っていく映画です。見終わって、どこかホッとする余韻を感じることができます。

もちろん、基本的なシチュエーションは、ドラマになる普通の一般人からすると複雑な家庭事情があります。是枝監督の演出は、過度に説明せず、登場人物のごく自然な演技の中から、それぞれの葛藤を描き出すことに焦点を当てているようです。

おそらく、脇役までかなり演技力の評価の高い主役級の俳優を揃えているのは、そういう意図をもってのこと。特に一番若い広瀬すずの演技力は、確かに只者ではありません。

観る側は、おそらく四姉妹の誰か一人に共感して、いつの間にか映画の世界に入っているのかもしれません。

☆☆☆☆

2016年3月9日水曜日

北みたけ @ たまプラーザ


あざみ野駅から早渕川を真ん中にはさんだ道路沿いに北西に歩いて10~15分、一見なんとも見た目には怪しげな居酒屋がある。

何が怪しいって、たかだか間口1軒ほどの小さい店なのに、入口の雑然とした飾り付けがすごくて、表にあるのに裏通り一人繁華街状態。

特に繁華街というわけではなく、昼間だったら昔ながらの商店がぽつんぽつんとあるだけで、とりたてて目を引くような場所ではありません。

これが暗くなると、写真のような状態で、地元ピーポーにはそれなりに知られた(?)店なんです。

メニューからすると、どう見ても普通の居酒屋。それも和気あいあいとした、楽し気な雰囲気。某テレビ番組の「きたなシュラン」とかだったら、☆3つ行けそうな感じです。

実は、一度も店内には入ったことは無いんです。それなのに「怪しげ」とか書いてすみません。でも、この怪しげなところが、きっと一度行くと何度もリピートしたくなるところなんだろうと。

入口のすぐ右側にちいさい窓があるんですが、ここで焼き鳥のお土産を注文できるんです。すぐ横が出入り口で大きく開くので、何もここから無理やり注文しなくてもよさそうなところがいい。

とりあえず、今のところ焼き鳥を買って帰るだけですが、そのうち一度は中でゆっくりしたものです。



2016年3月8日火曜日

いつが空いてますか?


・・・という質問を電話で受けることがよくあるんですが、クリニックにおいでになる患者さんの数というのは、まったく予想ができません。

予約制にするクリニックもありますが、関節リウマチの患者さんだけを診るなら可能ですけど、整形外科はけが人のように急に問題が発生する方が多いので、予約制にしてもほとんど時間を守ることができません。

患者さんは雨が降ると来ない。だって、傘を持つのが不自由だったり、足元が悪いと滑りやすい。

患者さんは晴れると来ない。だって、洗濯とか布団干しとかで忙しいし、遊びにいかないといけないし。

患者さんは暑いと来ないし、寒いと来ない。う~ん、一体いつなら来るのか、よくわかりません。

これなら病院に行くかと思うタイミングは、だいたい誰もが一緒。ですから、寒くて雨でも降ろうものなら、ひたすら暇だったりして、日頃あまりいじらないところの整理整頓などをしたりします。

逆に、一度患者さんが来出すと、何か次から次へと待ち患者が増えて、もうあせりまくる。ある程度増えると、気持ちが居直ってしまいますけどね・・・

この前の土曜日の午前は11時を過ぎてから、どんどん患者さんが来るので、もう12時の診療終了時間までには終われないことは確定して、開き直って診療をしました。

ところが昨日は雨か弱くなったせいか、午後からちょっとずつ断続的に患者さんが来続けるので、開き直るわけにもいかない。あと一人だからがんばろうと思っていると、いつのまにかもう一人という状態がひたすら続きました。

正直、これが一番疲れる。ずっと何かに追いかけられているみたいなもので、昨日は診療終了後は、まったく喋る気力がありませんでした。

もう一人医者がいて、自分は予約制でリウマチ患者さんだけ診るというのは理想なんですけど、そんな贅沢な診療をするほど、経済的な余裕はありませんしね。

診療時間を減らすとか、休診日を増やすという方法もありますが、これも経済的な余裕が無いとできません。

そもそも、昨日みたいな状態が毎日あるわけでもないし・・・いったい、いつが空いているんでしょうか、こっちも知りたいものです。

2016年3月7日月曜日

シューベルト「美しき水車小屋の娘」と「白鳥の歌」を聴きこむ

シューベルトの三大歌曲集の中で、一番最初に発表されたのが"Die schone Mullerin(美しき水車小屋の娘)"です。「冬の旅」に比べると、やや注目度は下がるものの、ドイツ・リートのレパートリーとしては外せない作品です。

D番号は795、作曲は1823年で、この頃からシューベルトは病にいろいろと悩むようになったようです。作詞は「冬の旅」と同じ、ヴィルヘルム・ミュラーで、全20曲がおおよそ1時間程度で演奏されます。

内容は、青年が水車小屋の娘に恋をして希望を膨らませるのですが、恋敵の猟師に敗れて失恋し、小川に慰められて休息を得るというもの。「冬の旅」はいきなり失恋したところから始まり、特別な物語はありませんが、この曲ではしっかりとした物語の展開があります。

希望に燃える青春を歌う第1曲は、明るく元気な始まりで、途中は娘との楽しい日々がしっとりと歌われる感じ。ところが、第14曲に狩人が登場すると、風雲急を告げる展開になります。最後の第20曲では、小川が青年を優しく慰め、青年の死を思わせるように終わります。

"Schwanengesang(白鳥の歌)"は、シューベルト死後に出版社が一連の歌曲集としてまとめたもので、D番号は957で遺作さとされています。タイトルは出版社が、白鳥は死の直前に鳴くという話からつけたもの。

シューベルトはベートーヴェンから託されたルードヴィヒ・レルシュタープの詩に作曲して、前半7曲を連作として用意しています。そしてハインリヒ・ハイネの詩により6曲を作曲したのは、まさにシューベルトの最晩年であることは間違いありません。

そこにヨハン・ガブリエル・ザイドルの詩による1曲が加えられ、全14曲として構成されています。基本的にそれぞれの内容に関連性はなく、短編小説を寄せ集めたようなものですが、一つ一つの曲の完成度は大変優れていて、まさに「白鳥の歌」にふさわしいと言えます。特に第4曲の「セレナーデ」は、絶対に誰もが一度は耳にしたことがある超有名曲です。

シューベルトは本来は、テノール歌手のために作曲しているのですが、これらでも当然のようにディートリヒ・フィッシャー=ディスカウのバリトンによる名唱が最初に挙げられますが、同じバリトンのヘルマン・プライも、同じくらいに評価されている感じなのが「冬の旅」とはだいぶ趣が異なるところ。

テノールよりも低音域で歌われることは、落ち着きが感じられ、包容力のようなものが増えるのかもしれません。

本来のテノールとしては、過去の名人がずらずらとでてきます。フリッツ・ヴンダーリヒ、ペーター・シュライヤー、エルンスト・ヘフリガーなどがすぐに思い浮かぶわけで、場合によってはこちらが一番と考える方も多いでしょう。

新しいところでは、「冬の旅」と同じで、ヨナス・カウフマンとマーク・パドモアの二人の現役人気テノールによるものは必聴です。トーマス・クバストホフ、イアン・ボストリッジ、クリフトフ・プルガルディエン、マティアス・ゲルネ・・・とにかく枚挙に暇がない。

「冬の旅」に比べると、女性歌唱はずいぶんと少なくなります。特に「美しき水車小屋の娘」は、はっきりと男性の主観による歌詞とストーリーなので、当たり前ですが、三大歌曲集をすべて網羅する女性によるものが中心になります。

コントラルトのナタリー・シュトゥッツマン、メゾソブラノのブリギッテ・ファスベンダーが見つかります。コントラルトはアルトよりも低い声域で、実際シュトゥッツマンを聴いていると、時に男性なみの低い音域がでてきます。メゾソプラノはアルトより高めですが、声質が明るすぎない場合の呼び方。そういう意味では、男性曲でも違和感は少ないかもしれません。

さらに、いろいろ探していたら、なんと黒人ソプラノのバーバラ・ヘンドリックスのCDが見つかりました。透明感のあるリリック・ソプラノと呼ばれるヘンドリックスが、どのように歌うのか大変に興味深いところです。

シューベルト以前にもリートは存在していましたが、芸術として後世に残せる域まで高めたのはシューベルトの功績であることは間違いありません。シューベルトを歌曲王と呼ぶことに何の違和感もない存在感があります。

歌曲集としてまとめられているもの以外に、膨大なリートが残されていますが、少なくとも三大歌曲集だけは、クラシック音楽好き、特にシューベルトがお気に入りならば絶対に避けては通れない作品群です。

自分も、やっとこれらを聴く力がついた気がして、クラシック愛好家としては確実にステップアップしたような気になっています。

2016年3月6日日曜日

シューベルト「冬の旅」を聴きこむ

"Winterreise(冬の旅)"は、シューベルトの歌曲集の代表作ですが、全作品を通しても最も有名な曲であると言っても過言ではありません。

さらにシューマン、ブラームスへとつながるドイツ歌曲の中でも、最高傑作という評価もあり、クラシック音楽の中でもこれをはずすことはできない重要な曲集です。

基本的なデータを整理しておくと、D番号は911、作曲年代は1827年、シューベルトが亡くなる1年前で体調はしだいに悪くなっていた時期らしい。崇拝していたベートーヴェンの死による精神的なダメージもあったと言われています。

作詞はドイツ人のヴィルヘルム・ミュラー。失恋して絶望的な気持ちの青年が絶望して、冬の景色の中を彷徨する中で、目にした光景や、死を願う気持ちをひたすら綴っているという内容。

シューベルトはピアノ伴奏による24の連作リートとして作り上げ、通して演奏すると70~80分くらいかかります。当初仲間に聴かせたところ、暗澹たる内容に皆が声を失ったというような逸話が残されています。

第5曲は「菩提樹」として、特に美しく有名な曲。かつて恋人との逢瀬をした場所を通りりかかると、菩提樹が「ここは楽しいよ。ここにおいで」と誘う。寒風に帽子を吹き飛ばされながらその場を離れるが、いつまでも菩提樹は自分を誘うという、けっこう悲しさ満点の内容です。

一度、クラシック音楽の歌手ともなれば、すべての歌手が通らなければならない重要な課題と言うこともできます。一般的には詩の内容から、男性歌手(バスまたはテノール)が歌うのが通常ですが、この曲に限って言えば、女性歌手(アルトまたはソプラノ)もしばしば取り上げている。

この手の音楽については駆け出しの自分が、この超有名曲を語るなどとはおこがましいの極みですが、逆に男性専用のような固定観念が無いので、それぞれの声域の歌手を分け隔てなく楽しむことができます。

本来はテノール用に作曲されたらしいのですが、当然のように、デフォルトの地位にいるのがバスのディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウです。何しろ何度も何度も録音をしていて、もうシューベルトをライフ・ワークのようにしていました。

マニア的には、年齢を重ねるごとに微妙に変わってくる歌唱表現を楽しむのだろうと思いますが、自分はさすがにそこまでの境地にはなっていません。一番有名らしいCD一つで、朗々と響き渡るバリトンに拍手するしかありません。

ただ、天邪鬼精神が首をもたげてくるもので、あまりの優等生振りに多少の不満を感じないわけではありません。"Winterreise"はこう歌うのだと教科書を見せられているようなところがあると言うと、諸先輩方から叱責を受けるかもしれません。

楽譜を重視するクラシック音楽ですが、その中でいろいろな解釈が存在することが楽しみの一つですから、それぞれの個性というものも重要な要素だと思っています。

そこでとりあえず、せっかくどんな声域の歌手でも挑戦できるのですから、バスの代表がフィッシャー=デイースカウとして、そのほかのテノール、アルト、ソプラノをそれぞれ聴いてみようと決めました。

そもそも、クラシック音楽の世界で、どの声域の歌手でもレパートリーにする、しかも男性目線の内容にもかかわらず女性も積極的にとりあげるリートは、まず他にはありません。それらを聴かずしてどうするという感じです。

テノールは、あまり声楽が得意では無い自分でも、聞いたことがある歌手の名前がずらずらと出てくる。でも、やっぱり新しいものに触手が伸びるというか、できるだけ音質の良いもので聴きたいという気持ちもあるので、チョイスしたのはマーク・パドモアとヨナス・カウフマン。

パドモアは、すでにバッハの受難曲のエヴァンゲリストで聴きなれています。自分が持っているだけでも、新しい録音ではけっこういろいろなところに出ています。淡々とイエスの受難を語るというよりは、比較的物語の起伏を歌の表現にも率直に取り入れる感じが好感を持てます。

数年前に、シューベルトの三大歌曲集をポール・ルイスのピアノで収録し、けっこう高い評価を得ています。ただし、2週間前に注文してまだ手元に届かないので未聴です。

カウフマンは、オペラをよく聴く・観る方には21世紀のテノールの最も人気がある歌手として知られていますが、自分はオペラはまだほぼゼロに近いのでよくわかりません。しかし、最近のアルバムの中では、最も評判がよいように思います(白鳥の歌はまだ未収録)。

アルトとソプラノは女性ということになり、がらっと雰囲気が変わります。本来、かなり暗澹たる内容の連作詩ですが、女性の声で歌うと軽やかとまではいかないにしても、救いが増える感じがします。もちろんCDは多くないので、選択はあまり自由にはできません。

古いところでは、ロッテ・レーマン、クリスタ・ルードヴィヒなどが草分けでしょうか。日本人の白井光子のものもあります。女性で三大歌曲をすべて収録しているのはブリギッテ・ファスベンダーが最初かもしれません。

アルトではナタリー・シュトゥッツマン。実は本当はアルトよりも少し低いコントラルトで、時に男性並みの声も出るのでこの曲にはぴったりかもしれません。三大歌曲をすべて歌う女性はあまりいないので、選択の余地はあまり無い。

ちょうど三大歌曲を集めたボックスが安く販売されているので、まとめて聴いてみたのですが、いずれも素晴らしい出来です。シュトゥッツマンは宗教曲からオペラまで幅広いレパートリーがあるだけでなく、近年は指揮者としても活躍していますから、その表現力たるやはんぱではありません。

そしてソプラノともなると、いよいよ数が少なくなってくる。バーバラ・ヘンドリックスか、クリスチーヌ・シェーファーのどちらかという感じですが、とりあえずシェーファー盤が面白い。何しろ早い。通常6分くらいかかる第1曲"Gute nacht"が4分台です。

でも、全体では標準的な70分ですから、緩急の変化があるということでしょうか。実際聴いてみると、緩急だけでなく強弱の変化もけっこうあって、相当な技巧力があることを感じさせます。

変わり種ということでは、無伴奏版、オーケストラ伴奏版、ギター伴奏版、日本語歌詞版、あるいは器楽演奏版などなど、いろいろなものがありますが、やはり本来のドイツ・リートとして聴くのが本道ですから、 歌詞の内容を理解したうえでそれぞれを楽しみたいと思います。

2016年3月5日土曜日

Yuji Ajiki @ 都筑区北山田


スイーツ男子という言葉が普通に使われるわうになって、今では男性でもケーキとか大好きというのは珍しくなりましたが・・・正直、自分はあまり興味が無い。

もしも、世界からスイーツが消えてしまっても、何にも困ることはない・・・なんて言うと、世のパティシエ諸氏や世界中の女子からお叱りを受けそう。

でもって、いつも不思議に思うのは、ケーキとか食べてよく使う褒め方に、「甘くなくてさっぱりしていて美味しい」みたいな説明がよくありますよね。

ケーキなんだから、甘くて当たり前だろ!! バターや乳製品をたっぷり使うんだから、さっぱりしていたら変だろ!! そもそも体重を気にして口にする食べ物じゃないだろ!! 別腹なんてあるわけ無いだろ!!

・・・などなど、ケーキにまつわる突っ込みはいろいろしたくなるのは、ぐっとこらえて、もちろん嫌いというわけではなく、あれば食べるし、どうせ食べるなら少しでも美味しい物を食べたいとは思っています。

Yuji Ajiki というお店は、横浜北部地域ではかなり有名なお店の一つ。開店して10年はたっていませんが、 オーナーシェフの安食さんという方は、その業界ではかなり有名らしい。

特に有名なのはアジキロールで、女子の皆さんは、この一見何の飾り付けもないシンプルなロールケーキを見るだけで興奮気味になります。


さて、今回はノワゼットバナーヌエカフェです。

最初に食べた印象は、「・・・う~ん、チョコ、コーヒー、それとも紅茶? 不思議な味・・・だけど、甘くなくてさっぱりして美味しい!!」です。

いや、本当に甘くない。微々糖くらい。周りの壁がチョコレートムースで、中がコーヒーソース。食べ進むと、スポンジの土台の中にバナナとヘーゼルナッツが焼き込んであります。

これは大人の味。まさにスイーツが得意ではない男性の方々にはお勧めの一品かもしれません。

2016年3月4日金曜日

雅遊庵 風の陣 @ 港北区新吉田


美味しい蕎麦を食べれると聞くと、一度は行ってみたい性分なもんで、今回は横浜市港北区の新吉田と呼ばれている場所にでかけました。

はっきり言って、この辺りにそういう店があるというのは知る人ぞ知るみたいなもので、住宅地の真ん中、車がすれ違うことができない道を通っていきます。

一応最新のデータにアップデートしてあるナビですが、店は登録無し。電話番号を入れても、個人の家の番号ですとか出てきてそっけない。探してみると、第三京浜の都筑ICの裏出入り口の近くです。

公式HPは無いようで、口コミサイトでしか情報はでてこない・・・そんな店の名前は「風の陣」という名前で、蕎麦は当然手打ちです。

今回初めてだったので、こういう時は、絶対にざるを食べないとね。いきなり温汁そばでは、やはり蕎麦の味がわかりにくいというものです。


そこで、注文したのは野菜天ざる。麺は中太で、しっかりとしたこしがある。喉越しも悪くありません。

つゆは、比較的醤油は少なめで、出汁の味が上回る感じ。上品な味だと思います。麺が細くは無いので、もう少し味が濃くてもいいかもしれませんが、まぁ中高年にはちょうどいいのかも。

天ぷらは油の切れがよく、サクサク感がしっかりあって、なかなかのもの。

大変美味しくいただきました。また一つ、リピートしたくなる店に出会えて、何となく幸せな気分になりました。

2016年3月3日木曜日

ひな祭り


ひな祭り、桃の節句・・・耳の日という方もいるかも。

ひな祭りの始まりは、少なくとも平安時代よりも古く、お内裏様の人形は天皇・皇后両陛下ということですから、天皇制が始まった後からのもの。

何にしても、こどもの成長を願う気持ちの現れということ。 年中行事としても、季節を感じさせますし、消えてはいけない風習の一つなのだろうと思います。

我が家の人形は、母方の祖父母から贈られたもの。飾る場所が無いので段飾りは辞退させていただいて、内裏雛のみの親王飾り。

上から衣装を着せるのではなく、人形の本体に布地を埋め込んでいく木目込みという種類の物です。リアルさは少ないですが、その分愛らしさはあるんで、お気に入りです。

2016年3月2日水曜日

引っ越しシーズン


3月になって、新年度を迎える準備としてやっておきたいこと・・・まぁ、いろいろありますよね。

転勤が決まっていて引っ越しの準備なんてよくありますし、引っ越し屋さんはこの時期がかきいれ時です。

自分も、大学勤務時代には、何度か出向先が変わることがありましたが、たいていは神奈川県内なので、引っ越しまでしたのは静岡の病院に行った時だけ。

当然と言えば当然なのかもしれませんけど、遠方への出向で引っ越しが必要だからといって、余分に休ませてくれるわけではありません。

幸いだったのは、出向先の病院には「社宅」があって、自分が入る予定の部屋は空き部屋でした。3月の早めの日曜日に挨拶に行って、そのあと日曜日を利用して主な荷物を自分で運び、とりあえず生活だけはできるようにしました。

うちのこどもが名古屋の学校に行くことになって、引っ越しをしたのは、ブログを読み返すとドキドキしてしまいますが、何とあの大震災の翌々日の日曜日でした。

荷物はたいしたこと量ではなかったので、ほとんど自家用車に積み込めました。主な家具とか電化製品は、その日のうちに現地調達です。

朝早くから出かけて、一日中知らない土地をあっちに行きこっちに行きして、震災のこともあり激疲れした記憶があります。

そういえば、自宅を引っ越した時は、0123でお馴染みの大手の引っ越し屋さんを利用したのですが、引っ越しの当日、うちのこどもが手首の骨折をするハプニングがあって、自分は引っ越しは家内に任せきり。

ですから、何か普通のまともな引っ越しの経験が無いように思います。

大多数の方は、特別な変な引っ越しはしないでしょうから、変な気疲れはしませんよね。あわてず、騒がず、ゆっくり準備をしてください。

2016年3月1日火曜日

年度末

春です。3月です。何か、春っていうと、わくわくする感じがあります。

暦の上では2月4日が立春で、とっくに春になっている。でも、カレンダーほめくって3月になると、白黒から総天然色に切り替わり、実生活の上でも季節がかわったことを実感できますよね。

ところが、年度というのがあるので、3月は年度末。そう思うと、年度が切り替わる前であわただしい感じもしてくる。

日本では、官公庁や学校などで4月始まりの年度を慣習的に採用していますが、これは明治時代かららしい。

もっとも、必ずしも4月から新年度にしなくてはいけないわけではない。実際うちのクリニックの場合、会計年度は6月はじまりです。

欧米の学校が9月はじまりが多いので、留学の出入りには不便と言われています。学校によっては、9月新年度を採用しようとする動きがありますが、いろいろなことで4月始まりがしみ込んでいる日本では、なかなか難しい。

そんなわけで、病院でも4月に診療報酬点数(厚生労働省が2年ごとに改定している健康保険の定価)が変わりますし、あらかじめ準備をしておきたいのですが、ぎりぎりまで何もできないモヤモヤ感で3月は過ごすことになるのです。

今回の改定の中では、整形外科で最も大きな影響が出るのはシップではないでしょうか。一回の処方量を70枚までに制限し、それ以上に対しては処方箋料はつけられなくなります。

また、シップの使用方法をレセプト(診療報酬の自己負担分以外の請求書)に明記する必要が出るようで、病院としては業務が煩雑になり、できるだけシップを処方したくならないように仕向けています。

昔は湿布薬の処方は5日分までという制限がありましたが、再診回数を減らすために長期処方が推奨されるようになって、シップの日数制限がなくなりました。

そのせいかどうかはわかりませんが、確かにやたらとシップを処方することが多くなったのは事実だと思います。また、内服は使いたくないという方が多いのに、シップとなると何枚でも使ってしまう方がかなりいる。

痛いところを包むように一度に10枚以上使用する方も珍しくなく、確かにシップの無駄使いになっているわけで、欧米ではそもそも薬としては認められていない日本の独自の文化みたいなものではあります。

厚生労働省としては、シップを医療保険が使える薬のリストからはずたいという意図があるわけで、それによって数十億円規模の医療費を抑制できるという考えです。

少なくとも、4月以降はシップはかなり出しにくくなることは間違いなく、病院側も適正な量をしっかりと説明していかないといけないということです。

シップの是非はいろいろな議論がありますが、高齢化社会で医療費は増え続ける一方なので、何らかの措置は必要なのだろうと思うしかありませんね。