2007年12月15日土曜日

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした

本当に、今日の午後の患者さん方には、本当にご迷惑をおかけいたしました。心よりお詫び申し上げます。

というのは、実は電子カルテシステムが爆発・炎上し、上空から海面めがけて急降下、何度も水しぶきをあげつつ、なんとか予定の空港に胴体着陸したというしだいなのです。おかげで、カルテは書けない、コストは入れられない、レントゲンは見れない。当然会計はできない、患者さんは待たされるという、最悪の状況でした。

それは、今日の午後の診療を始めて、30分後に突然やってきました。患者さんと話をしている途中に、何の前触れも無くいきなりパソコンが落ちました。こんな経験は初めてです。普通は、なんか怪しい動作や音がするものです。あわてて、再起動。受付も再起動を余儀なくされます。

少し使っていると、フリーズして、再起動。しばらくするとまたもやフリーズ。そのたびに受付もあたふた。とにかく、どうしようもない。ちょっと使うと止まってしまいます。そーっと、立ち上げてサーバーソフトだけを立ち上げて、受付2号機を急遽診察室へ移動。受付用なので、自分の使い勝手とはだいぶチューンアップが異なるのをなんとか使いましたが、いかんせん受付用にはレントゲンを見るためのセットアップをしていません。レントゲンをとる度に、患者さんにはレントゲン室で説明。しかも、以前のカルテをめくる表示が出なくなってしまったため、過去の処置がわからないし、すべてdoではなく新たに入力しなければなりません。発狂寸前なのは人間の方です。

とにかく電子カルテの会社に連絡入れて、明日までになんとかしてぇ~!! と悲鳴を残して、再び狂気の渦の中に飲み込まれていくのでした。それでも、なんとか生き延びたことは・・・奇跡的です。電子カルテを使う以上、いろいろなトラブルは想定しているとはいえ、実際に起こると、さすがにてんぱってしまいます。こんなことを書いていると、紙カルテを使っている医者から、それ見ろ、だから電子化なんてするもんじゃないのさ、などと云われそうですが、このようなリスクがあっても普段のメリットははかりしれません。

ところで、実は電子カルテのトラブルは、これが最初ではありません。一度目は開院前。調整中に、ハードディスクが発熱して焼けてしまいました。これは、はっきりいっときますが、コンピュータの通風孔を塞ぐようにセットした方々の責任が重大です(ぐっと、こらえましたが)。

2度目は昨年の11月。サーバー機が突然うなりをあげて、CPUが焼けてしまいました。カルテ会社が急遽リモートで入って、バックアップ機を急遽サーバーに格上げして何とか切り抜けました。患者さんも少なく、あまり大きなロスをせずにすみました。これは、自分が用意したハードの問題である可能性が高いので、あきらめましょう。

しかし、しかしですよ、今回は違います。今のサーバーは、変な電子カルテのメッセージの出現のため、調整を依頼したところ、今年の5月から電子カルテ会社に入院したんです。その後半年たってもなんとも連絡が無いので、どうなっているの? ときいたところ、問題の原因はわからないけど、そもそもその問題が再現されないので、また使ってねという返事。なんだそりゃ。なんか、不安だな、と思いつつ、使い出すと以前にもまして異常なメッセージやメモリー大量消費などが続発。とにかく、いったい何をしてくれたの? という怒り爆発寸前のところに今日の事件です。結局久しぶりの休養日曜日の明日は、クリニックで電子カルテの調整と機器の入れ替えをすることになってしまいました。

さすがに仏の顔も三度まで・・・って以前にもどこかに書いたセリフなんですけど、電子カルテシステムはクリニックの命なんですから、生半可なことでは許しませんよ。明日は、覚悟していらっしゃい!!