今年の最後を締めくくる音楽ねたはLed Zepplinなのです。つい先だって久しぶりのRe-union concertを行い、30年前の公式ライブ映画がremasterされ未収録曲も加えてCDとDVDで発売されました。
そして究極のベスト盤がこれ、"MOTHERSHIP"。さすがにタイトル通り、2枚のCDで140分という制約のなかでは確かにこれしか選べないだろう、という選曲になっています。初めて聴く人にはこれで十分です。リアルタイムに聴いていた人間としては、もうちょっと。これはいいから、あっちを入れてみたいなところはありますが。
Eric Clapton、Jeff Beckを擁した元祖British Rock BandのYardbirdsの三代目のギタリストのJimmy PageはすでにYardbirdsが落ち目になっていて、あまり話題になることは無く自分のやりたいことを一気に進めるためにZeppelinを結成しました。最初のアルバムはHard Yardbirdsという感じ。
でもギター小僧はみんな「ドゥドゥドゥドゥドゥ、ドゥジャージャンジャン・・・」で始まるCommunication Breakdownをやったでしょう。ボーカル坊やは「ワナワナホナララブ・・・」と文化祭でシャウト。天国の階段を上り詰めたところから、彼らの行き詰まりが始まったのかな。いけいけモードでの限界。次の聖なる館は、そういう閉塞感を打破するために考え抜いて作られた傑作であり、そして傑作の後は落ちていくだけになってしまうでした。
ドラムのBohnamの死によって、合理的に解散できたことはある意味では残されたメンバーにとっては幸せなことだったかもしれません。なんにせよ、70年代の凝縮したパワーが詰まっていることは間違いなく、当時を経験した世代は大音量でもう一度聞くべし!!