2007年12月5日水曜日

2nd Asunaro Anniversary


今日は東京女子医科大学の開校記念日・・・じゃなくて、うちのクリニックの開院2周年の日でした。いろいろありましたが、ほとんど低空飛行ながら丸2年間経ったのかと思うと感無量です。

が、まだまだ、収益はほとんどありません。今月の当直は12/1夜勤、12/15夜勤、12/22夜勤、12/23日勤・夜勤,12/24日勤・夜勤、12/29夜勤、12/30日勤・夜勤という具合。これでなんとか、貯金が減らないで済んでいるという状態です。こんなことは自慢になりませんし、人に教えてもしょうがないのですが、確かに最近の都筑区の開業ラッシュは異常です。自分もその中の一人でしょうから、文句はいえませんが、少なくとも実態を知っていれば、いろいろ考えたでしょう。ですから、そのくらいの覚悟がいるということを知ってもらうことは、意味があるかな、なんて思っています。

最初の1年間は、とにかく予想以上の早さで貯金が減り続けました。いろいろな広告を打っても、実質的な効果は感じられません。1年を過ぎて、やっと下げ止まりが見え始めました。結局、口コミによって噂が広がるのを待つしかないと腹をくくります。往診を始めて、医師会の他の先生方から紹介をいただきました。6月からは積極的に医師会関係の仕事に関わるようになりました。そして、少しずつ黒字が出るようになりましたが、今年の猛暑で一気に患者数が一気に落ち込みます。9月からやり直し。そして丸2年となりました。これからは、スタッフを増やしたり、設備を充実させたりしなければいけません。まだまだ当直は減らせません。

と、同時に医者が自分一人という環境での限界のようなものも見えてきます。最初は20人の患者さんであたふた、こんなんじゃ30人が精一杯だなんて言っていました。しかし、30人来るようになると、何とかなり、40人までは大丈夫とか言っていました。でも、経営的には毎日70人程度の患者さんが来ないと成り立ちません。患者さんとのコミュニケーションを減らさずにやっていくのは、自分のやり方では限界が近いかもしれません。場所によっては何百人も来るなんて話を聞きますが、都筑区ではそんなことはありえません。なんてったて、住民の平均年齢は40歳に届かないのですから。

このわずかな2年間の間にも、いろいろな患者さんがいらっしゃいました。自分で手術をした方もいます。紹介して治療をしてもらった方、専門外の病気が見つかった方、亡くなった方など様々ですが、逆にいつのまにか来なくなった方、紹介状を書いて欲しいといわれた方などもいるわけで、まだまだ十分な力を出すことができていないという現実もあります。以前来てくれた患者さんが、また別のことで来てくれると本当にうれしいものです。一人一人にきちっと対応して満足な結果をだすことこそが大事であることを痛感しますよね。

とにかく、大袈裟な目標はありませんが、自分のできることをコツコツと積み上げていくしかありません。でも、ここまで何とかやってこれたのは、ひとえにうちに来てくれた患者さんと少ない人数でがんばってくれているスタッフのおかげです。そして、同じビルの他のクリニックの先生をはじめ、医師会の先生方、大学や近くの病院で応援してくれる先生方など、多くの方の協力があってこそです。この場を借りて、厚く御礼を申し上げます。感謝感謝の2年間なのです。