2024年7月31日水曜日
PARIS 2024 序盤から熱戦が相次ぐ
パリで行われているオリンピック。早くも熱戦に次ぐ熱戦が展開されています。
7月30日(日本時間)終了時点で、金メダルは日本が7個でトップ。お~、という感じですが、そのうち3個が柔道ですから、驚きは少ないかも。
可能性が高くない中でメダルを獲得したのは、フェンシングの金と馬術の銅。こういう結果は、それぞれの競技人口を増やすことに役立ちそうです。ただ、どちらも始めるにはハードルが高いすもしれません。
スケートボードの男女の活躍はすごかった。実際にスケートボードに乗る人は、その凄さがわかるんでしょうね。若者のパワーは無限大という感じです。
個人的に特に盛り上がったのは、男子体操団体です。エース橋本君を含むチームが金メダルを獲得し、内村航平時代以来の、再び体操界のトップに立ったという感じです。
最終種目の鉄棒で、銀メダルだった中国のミスが無ければ難しかったと思いますが、結果がすべて。落ち着いて完璧な演技を橋本大輝選手を褒めましょう。
それにしても、リアルタイムではテレビ観戦が難しいので、ほとんどは後から見ることになるのはちょっと残念ですね。まぁ、しょうがないけどね・・・
2024年7月30日火曜日
リトル・マエストラ (2012)
「ギャルバサラ(2011)」に次ぐ有村架純主演第2作目で、(おそらく)十代最後の映画。原作はいずみ♡組によるマンガで、監督は雑賀俊郎、脚本は坂口理子です。基本的には予定調和で進むような、起承転結がはっきりしたわかりやすい映画。
石川県の過疎化が進む小さな漁村の話。町には漁師たちを中心とした、お世辞にも上手とは言えないオーケストラがあります。アマチュア・コンクールを目指していましたが、指揮者が急逝したため、指揮者の自慢の孫娘、吉川美咲(有村架純)に急遽代役をお願いすることにしました。
都会からやってきた美咲を迎えに行った第1バイオリンの三村みどり(釈由美子)は、美咲のバリバリのギャル姿に驚きますが、話を聞いた美咲は急遽真面目な女子高生に姿を変え、とりあえずそれらしく振舞うのです。
オケのメンバーには、そろそろ船を出すのも終わりかなと考えているトロンボーンの源次(蟹江恵三)、源次とは喧嘩仲間の岩雄(篠井英介)、岩雄の孫で病気のため好きなバスケットをできないチェロの正也(上遠野太洸)、娘が東京に出て行ってしまうフルートの洋子(筒井真理子)、耳が遠いティンパニーのタツ爺(前田吟)などがいて、それぞれいろいろな想いを背負っていました。
ところが、美咲は実は「天才少女指揮者」ではなく、高校の吹奏楽部の指揮者で、部員との折り合いが悪く嫌われている存在であることがわかってしまい、売り言葉に買い言葉で美咲もメンバーにこんなオケじゃ意味が無いと言ってしまい、オケはバラバラになってしまうのでした。
しかし、タツ爺に演奏するメンバーの事も考えないと音楽は成り立たないんじゃないかと言われ、あらためて楽譜という手紙を一人一人に届けることで、もう一度やり直したいと考えるようになるのです。
石川県の過疎化が進む小さな漁村の話。町には漁師たちを中心とした、お世辞にも上手とは言えないオーケストラがあります。アマチュア・コンクールを目指していましたが、指揮者が急逝したため、指揮者の自慢の孫娘、吉川美咲(有村架純)に急遽代役をお願いすることにしました。
都会からやってきた美咲を迎えに行った第1バイオリンの三村みどり(釈由美子)は、美咲のバリバリのギャル姿に驚きますが、話を聞いた美咲は急遽真面目な女子高生に姿を変え、とりあえずそれらしく振舞うのです。
オケのメンバーには、そろそろ船を出すのも終わりかなと考えているトロンボーンの源次(蟹江恵三)、源次とは喧嘩仲間の岩雄(篠井英介)、岩雄の孫で病気のため好きなバスケットをできないチェロの正也(上遠野太洸)、娘が東京に出て行ってしまうフルートの洋子(筒井真理子)、耳が遠いティンパニーのタツ爺(前田吟)などがいて、それぞれいろいろな想いを背負っていました。
ところが、美咲は実は「天才少女指揮者」ではなく、高校の吹奏楽部の指揮者で、部員との折り合いが悪く嫌われている存在であることがわかってしまい、売り言葉に買い言葉で美咲もメンバーにこんなオケじゃ意味が無いと言ってしまい、オケはバラバラになってしまうのでした。
しかし、タツ爺に演奏するメンバーの事も考えないと音楽は成り立たないんじゃないかと言われ、あらためて楽譜という手紙を一人一人に届けることで、もう一度やり直したいと考えるようになるのです。
でもって、再び一致団結するのですが、大事な時にあーなって、こーなって、そして、感動のフィナーレ・・・という具合で、もう誰もがだいたい想像する通りなんで、ストーリーは問題ないです。可愛い最強の有村架純を楽しめば十分です。
2024年7月29日月曜日
岸辺露伴 ルーヴルへ行く (2023)
露伴と云えば幸田露伴・・・というのは昭和のおじさんの発想。平成・令和世代には露伴と云えばマンガの岸辺露伴らしい。ほとんどマンガというものを読まない自分としては、これが何者なのかまったくわからんちんなので、まずはググってみるしかない。
元々は、荒木飛呂彦によるマンガ、「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物の漫画家が岸辺露伴。さすがにこのタイトルだけは聞いたことがある。この人物をメインにしたスピンオフ作品があるわけで、これらを天下のNHKが2020年から2022年にかけて9編のドラマに仕立て、最後は映画になった。
監督はドラマの演出にも関わったNHKの渡辺一貴、脚本は戦隊物や仮面ライダー物、そしてアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」の小林靖子。主演の露伴を演じるのは高橋一生。原作では一話のみの登場だった、飯豊まりえ演じる泉京花が相棒的な立ち位置で登場します。ドラマ・シリーズから、そこそこストーリーは改変しているにも関わらず、原作ファンからも高評価されているところが興味深い。
何とも神秘的なキャラクターの岸辺露伴の「超能力」と言えるのが、「Heaven's Door」というもので、これまでの人生をすべて文字に起こした本が相手の顔に浮き上がってくる。そして、露伴がそこに何かを書くと相手はその通りになるというもので、映画でも、この能力が大変重要な役割を果たしています。
岸辺露伴は美術品オークションに無名の画家、モリス・ルグラン作の真っ黒な絵が出品されていることを知り、会場へと足を運びます。その絵を競り落として持ち帰ると、オークションで執拗に値をつけてきた二人組の男たちに奪われます。絵の裏側には「ルーヴルで見た黒。後悔」とフランス語で書かれていました。
露伴は、マンガ家としてデヴューする直前に、居候していた祖母の家の下宿人であった奈々瀬(木村文乃)のことが頭によぎるのでした。露伴の描く絵を見た奈々瀬は、江戸時代の画家、山村仁左右衛門が書いた最も黒い絵がルーヴルにあると言っていたのです。しかし、深く悲しみをたたえ、時に激しい感情を隠さない奈々瀬は突然消えてしまったのです。
パリに飛んだ露伴と露伴の担当編集者の泉京花は、早速ルーヴル美術館に足を運び、通訳のエマ、鑑定士の辰巳(安藤政信)らと今は使われていないはずの古い倉庫に向かいます。そして、ついに漆黒の女性の絵を発見するのですが、そこにいる誰もが他人には見えない何かによって襲われていくのでした。
まず、この映画で特徴的なのはテンポ。実にゆったりとしていて、一見、抽象的なイメージ映像みたいなところがたくさんあります。時間の無駄と思えそうな感じですが、この言葉にしない映像表現の使い方が、ストーリーの一翼を担っているわけで、非現実的な展開に「本物らしさ」を加えることに成功しているようです。
また、何かが起こる過程から、起こる瞬間は省いて結果だけをゆっくり見せるのも、神秘性を目立たせて「本物らしさ」を感じさせます。つまり、「本物」を見せたいわけではなく、このストーリーの世界観に共感できるようにしているということ。
ただし、原作なりアニメ版は知らなくてもいいかもしれませんけど、やはりドラマ版は一つでも二つでも見ておいた方が映画に入りやすいのかなというのはある。不親切とまでは言いませんが、独特の世界観なのである程度の予備知識は有るに越したことは無いようです。
元々は、荒木飛呂彦によるマンガ、「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物の漫画家が岸辺露伴。さすがにこのタイトルだけは聞いたことがある。この人物をメインにしたスピンオフ作品があるわけで、これらを天下のNHKが2020年から2022年にかけて9編のドラマに仕立て、最後は映画になった。
監督はドラマの演出にも関わったNHKの渡辺一貴、脚本は戦隊物や仮面ライダー物、そしてアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」の小林靖子。主演の露伴を演じるのは高橋一生。原作では一話のみの登場だった、飯豊まりえ演じる泉京花が相棒的な立ち位置で登場します。ドラマ・シリーズから、そこそこストーリーは改変しているにも関わらず、原作ファンからも高評価されているところが興味深い。
何とも神秘的なキャラクターの岸辺露伴の「超能力」と言えるのが、「Heaven's Door」というもので、これまでの人生をすべて文字に起こした本が相手の顔に浮き上がってくる。そして、露伴がそこに何かを書くと相手はその通りになるというもので、映画でも、この能力が大変重要な役割を果たしています。
岸辺露伴は美術品オークションに無名の画家、モリス・ルグラン作の真っ黒な絵が出品されていることを知り、会場へと足を運びます。その絵を競り落として持ち帰ると、オークションで執拗に値をつけてきた二人組の男たちに奪われます。絵の裏側には「ルーヴルで見た黒。後悔」とフランス語で書かれていました。
露伴は、マンガ家としてデヴューする直前に、居候していた祖母の家の下宿人であった奈々瀬(木村文乃)のことが頭によぎるのでした。露伴の描く絵を見た奈々瀬は、江戸時代の画家、山村仁左右衛門が書いた最も黒い絵がルーヴルにあると言っていたのです。しかし、深く悲しみをたたえ、時に激しい感情を隠さない奈々瀬は突然消えてしまったのです。
パリに飛んだ露伴と露伴の担当編集者の泉京花は、早速ルーヴル美術館に足を運び、通訳のエマ、鑑定士の辰巳(安藤政信)らと今は使われていないはずの古い倉庫に向かいます。そして、ついに漆黒の女性の絵を発見するのですが、そこにいる誰もが他人には見えない何かによって襲われていくのでした。
まず、この映画で特徴的なのはテンポ。実にゆったりとしていて、一見、抽象的なイメージ映像みたいなところがたくさんあります。時間の無駄と思えそうな感じですが、この言葉にしない映像表現の使い方が、ストーリーの一翼を担っているわけで、非現実的な展開に「本物らしさ」を加えることに成功しているようです。
また、何かが起こる過程から、起こる瞬間は省いて結果だけをゆっくり見せるのも、神秘性を目立たせて「本物らしさ」を感じさせます。つまり、「本物」を見せたいわけではなく、このストーリーの世界観に共感できるようにしているということ。
ただし、原作なりアニメ版は知らなくてもいいかもしれませんけど、やはりドラマ版は一つでも二つでも見ておいた方が映画に入りやすいのかなというのはある。不親切とまでは言いませんが、独特の世界観なのである程度の予備知識は有るに越したことは無いようです。
2024年7月28日日曜日
北海道ラーメン きむら 初代 @ たまプラーザ
もう、新しい店を開発する元気があまりないので、安定の「初代」です。
いまさら、紹介までもありません。初めて登場したのは2008年のエントリーですから、16年前ということになる。まぁ、年に数回ペースで食べに行く、言ってみればラーメン屋のホームみたいなもの。
今回は辛味噌。これも安定の選択。
最初にはこのメニューについて「見た目以上にしっかりと辛くて合わせ味噌の味もビシっと決まっています」と書いているんですが、今回食べてみて、あまり辛くないと感じたことに気がついた。
そう言えば、この店の激辛扱いの鉄火麺も「さすがに尻込みします」と書いていたくせに、その後数回食べています。
年を取って、舌がバカになってきたのでしょうか。昔よりも辛さに対して耐性ができてきたような感じ・・・少なくとも、味自体が変わったようには思えません。
でも、基本辛さにチャレンジする気はなく、美味しく食べられる範囲での辛さを求めているのは今でも変わらない。そういう意味では、初代の辛味噌は自分の中では定番中の定番ですかね。
2024年7月27日土曜日
PARIS 2024 オリンピック開会式
日本時間で本日午前2時半から、フランスはパリで、オリンピック開会式が行われました。
夜中から、寝ずに見たよという方もいることと思いますが、今回は日本と時間差がほぼ半日あり、当面熱帯夜と睡眠不足のダブルパンチが心配です。
すでに、男女サッカー予選が始まり、男子はパラグアイに快勝、女子はスペインに惜敗という結果が出ていますが、まだまだこれからです。
今回の開会式で、初めてで画期的だったのは、競技場ではなくセーヌ川を中心に式が行われたというところ。選手の入場行進はトラックではなく、100隻近い船でセーヌ川を順番に航行しました。
また、それらの光景は川沿いで無料で観客が見れたというのも、金の問題が取り沙汰されやすいオリンピックとしては英断だろうと思います。また、選手登場とフランスらしいアーティスティックなパフォーマンスが並行して行われたのも珍しい。
ただし、間延びした感はあって、まとまった「ショー」としての面白さはかなり減ってしまった感じ。さらにあいにくの天気で、事前にアナウンスがあった「夕日とのコラボ」が実現しなかったのも残念でした。
日本は、開幕直前の体操女子の問題で水を差された感がありますが、国を代表してオリンピックに参加するからには、それぞれが自分の持てる力をすべて発揮してもらいたいものです。そして、それに結果が伴えば言うことなしですね。
2024年7月26日金曜日
コクヨ GLOO
マツコ・デラックスの番組で紹介された、最新の革新的文房具をもう一つ。
今度はのり。
スティックタイプの固形のりを使うことが多いのですが、領収書とかをチャッチャと貼りまくるときは、実は液体のりの方が意外と使いやすいものです。
ところが、液体のりは水っぽいので、貼るものがしわしわになったり、はみ出ると乾くのに時間がかかる。
そこを解決したのがコクヨのGLOO (グルー)です。
何か糖分が入って、紙にしみ込みにくいためしわしわになりにくいらしい。貼った時に明らかにきれいです。
そして、塗り面が四角というのも、ありそうでなかった。今までのはどれも〇ですから、しっかり角まで塗りにくく、場合によってははみ出てしまいやすかった。
これはなかなかの一品です。
スティックタイプの固形のりを使うことが多いのですが、領収書とかをチャッチャと貼りまくるときは、実は液体のりの方が意外と使いやすいものです。
ところが、液体のりは水っぽいので、貼るものがしわしわになったり、はみ出ると乾くのに時間がかかる。
そこを解決したのがコクヨのGLOO (グルー)です。
何か糖分が入って、紙にしみ込みにくいためしわしわになりにくいらしい。貼った時に明らかにきれいです。
そして、塗り面が四角というのも、ありそうでなかった。今までのはどれも〇ですから、しっかり角まで塗りにくく、場合によってははみ出てしまいやすかった。
これはなかなかの一品です。
2024年7月25日木曜日
重版出来! (2016)
これも野木亜紀子脚本によるテレビ・ドラマ。2011年に第22回フジテレビヤングシナリオ大賞で脚本家デヴューして以来の東京ドラマアウォード2016 脚本賞を受賞した作品。2016年4月期に全10話で放送されました。演出は「ビリギャル」、「罪の声」の土井裕泰や以後盟友となる塚原あや子らが担当しています。
原作は松田奈緒子のマンガで、マンガ週刊誌編集部を舞台に出版業界の実態をコミカルに描いたもの。黒木華はテレビ・ドラマ初主演です。
そもそもこのタイトルは何? というところから始まりますが「じゅうばん」って本を増刷することだと思うんですが、「でき」っと続くと意味がよくわからない。ドラマを見ればすぐわかるんですが、まず、「じゅうばん」ではなくて「じゅうはん」。そして「でき」ではなくて「しゅったい」と読むんだそうです。本が売れて増刷できるという意味で、出版社の最大に嬉しいことで、これを目標に皆が頑張って仕事をするわけです。
けがで柔道を引退した黒澤心(黒木華)は、マンガで何度も勇気づけられたことから大手出版社、興都館に就職し、業界2位のコミック誌、週刊バイブス編集部に配属されます。編集長はタイガース狂の和田(松重豊)、心の指導にあたる冷静な副編集長の五百旗頭(オダギリジョー)、編集部員には、漫画家は使い捨てという安井昇(安田顕)、一途に漫画家を応援する菊地文則(永岡佑)、威勢が良い壬生平太(荒川良々)が揃っています。営業部部長は岡英二(生瀬勝久)、そして心に感化され営業の仕事に開眼する小泉純(坂口健太郎)などがいて、超ポジティブな心の周囲には様々な出来事が絶えません。
マンガ界の重鎮、三蔵山(小日向文世)のスランプの原因を発見し立ち直らせたり、辛い過去をひきづる新人マンガ家の中田(永山絢斗)がデヴューできるように走り回ったり、今は自暴自棄な生活を送るかつての人気マンガ家の娘にマンガの素晴らしさを伝えたりと、とにかく心は忙しい。
このドラマの面白さは、主人公は心で、実に気持の良い周りを元気にするキャラクターが痛快というところ。コメディなんですが、やはり無理に笑わせようとするのではなく、心の言葉や行動が、無理なく可笑しさを作り出すところが素晴らしい。そして、それらにほとんど無駄な時間を費やしていない。必要最低限、ドラマを前に進めるための情報をしっかり描き出しているのです。
そして、もう一つのポイントは、登場する主だった人々のそれぞれにしっかりエピソードを割り振って、物語の中で無駄なキャラクターがいないというのもすごいことです。興都館の社長(高田純次)が何故質素な生活にこだわっているのか、安井が何故マンガ家に厳しい態度を取るのか、小泉がなんでやる気がない「ユーレイ」社員になったのか、三蔵山の万年スタッフの沼田(ムロツヨシ)が何故独り立ちできないのかなど、それぞれが端的に深く描かれます。
連続テレビドラマの場合は、いくら演出が素晴らしくても、やはり脚本家の技量がかなり大きく関与すると思います。最初からゴールをしっかりと考えていないと、途中で無駄な部分ばかりが目立ってしまいます。野木亜紀子の脚本が注目されるのは、おそらく全体の構成力が際立っていて、ストーリーが破綻せずにキャラクターを丁寧に描いているところにあるように感じました。
原作は松田奈緒子のマンガで、マンガ週刊誌編集部を舞台に出版業界の実態をコミカルに描いたもの。黒木華はテレビ・ドラマ初主演です。
そもそもこのタイトルは何? というところから始まりますが「じゅうばん」って本を増刷することだと思うんですが、「でき」っと続くと意味がよくわからない。ドラマを見ればすぐわかるんですが、まず、「じゅうばん」ではなくて「じゅうはん」。そして「でき」ではなくて「しゅったい」と読むんだそうです。本が売れて増刷できるという意味で、出版社の最大に嬉しいことで、これを目標に皆が頑張って仕事をするわけです。
けがで柔道を引退した黒澤心(黒木華)は、マンガで何度も勇気づけられたことから大手出版社、興都館に就職し、業界2位のコミック誌、週刊バイブス編集部に配属されます。編集長はタイガース狂の和田(松重豊)、心の指導にあたる冷静な副編集長の五百旗頭(オダギリジョー)、編集部員には、漫画家は使い捨てという安井昇(安田顕)、一途に漫画家を応援する菊地文則(永岡佑)、威勢が良い壬生平太(荒川良々)が揃っています。営業部部長は岡英二(生瀬勝久)、そして心に感化され営業の仕事に開眼する小泉純(坂口健太郎)などがいて、超ポジティブな心の周囲には様々な出来事が絶えません。
マンガ界の重鎮、三蔵山(小日向文世)のスランプの原因を発見し立ち直らせたり、辛い過去をひきづる新人マンガ家の中田(永山絢斗)がデヴューできるように走り回ったり、今は自暴自棄な生活を送るかつての人気マンガ家の娘にマンガの素晴らしさを伝えたりと、とにかく心は忙しい。
このドラマの面白さは、主人公は心で、実に気持の良い周りを元気にするキャラクターが痛快というところ。コメディなんですが、やはり無理に笑わせようとするのではなく、心の言葉や行動が、無理なく可笑しさを作り出すところが素晴らしい。そして、それらにほとんど無駄な時間を費やしていない。必要最低限、ドラマを前に進めるための情報をしっかり描き出しているのです。
そして、もう一つのポイントは、登場する主だった人々のそれぞれにしっかりエピソードを割り振って、物語の中で無駄なキャラクターがいないというのもすごいことです。興都館の社長(高田純次)が何故質素な生活にこだわっているのか、安井が何故マンガ家に厳しい態度を取るのか、小泉がなんでやる気がない「ユーレイ」社員になったのか、三蔵山の万年スタッフの沼田(ムロツヨシ)が何故独り立ちできないのかなど、それぞれが端的に深く描かれます。
連続テレビドラマの場合は、いくら演出が素晴らしくても、やはり脚本家の技量がかなり大きく関与すると思います。最初からゴールをしっかりと考えていないと、途中で無駄な部分ばかりが目立ってしまいます。野木亜紀子の脚本が注目されるのは、おそらく全体の構成力が際立っていて、ストーリーが破綻せずにキャラクターを丁寧に描いているところにあるように感じました。
2024年7月24日水曜日
夏休み
あっ、夏休みなんですね。
気がつけば、7月も下旬。早い物です。
朝、近くの公園に人がわんさか集まっていて、それもこどもたちが中心。なるほど、ラジオ体操だな、夏休みに入ったんだと気がつきます。
自分が小学生の時は・・・あったのかもしれませんけど、少なくとも地域の自治会主体のこのような集まりは無かったように思います。
スタンプを集めるんでしょうけど、それが楽しみな子はどんだけいるのか・・・
そんなことより、毎日ダラダラしやすい長期の休みですから、生活のリズムを作ると言うことが大事。
ラジオ体操もしっかりすれば、とても体に良いことなんで、がんばって出きるだけ参加することは意義がありますね。
2024年7月23日火曜日
フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話 (2018)
脚本家、野木亜紀子がNHKでの初仕事になったスペシャル・ドラマ。ネット社会で真偽も確認されないような、まことしやかな話が毎日のように拡散する時代をテーマにした、他人事で片付けられないようなストーリー。
大手の新聞社からネット・メディア「イーストポスト」に出向中の東雲樹(北川景子)は、ネットの「鶴亀食品の人気インスタント麺に青虫が混入していた」という猿滑(光石研)のツイートに注目します。
このツイートは瞬く間に拡散し、鶴亀食品は一気に業績が悪化。似たような異物混入を報告するブログがいくつも登場し、東雲はそもそもがフェイク・ニュースだという記事をかきます。
今度は東雲が多くの誹謗中傷を受けることになり、いい加減な噂がネットの中で広がり続けます。東雲は新聞記者時代に、経産省官僚の最上(杉本哲太)の不正を取材し、セクハラをされた際に得意のテコンドーで最上に怪我をさせた過去がありました。調べていくと、収益目的で猿滑のツイートに便乗するブログを書いた者やインチキのニュースサイトに誘導する者などがみつかります。
新聞社の同僚だった西(永山絢斗)からの情報もあり、これらの情報操作を画策しているのは、県知事選に立候補している最上の疑いが浮上します。東雲はさらに深く真実を探し求めて、取材を続けるのでした。
ネット社会の怖さを描いたものとしては、2012年の「白ゆき姫殺人事件」(原作は湊かなえの2011年の小説)が先駆的作品として思い出されます。野木作品では、憶測が事実のように拡散していく怖さだけでなく、どうやってフェイクが作られていくか、そしてどうやって対処すれば良いのかという点を深く掘り下げようとしています。
ただ、その結論は一度ネットに上がった話題は永遠にネットの中を漂い続けるということ、そして人々が自らの正義だとバラバラに主張することが、まるで善も悪も無い、まるで「戦争」のようなものという悲しい現実です。人々がそこまでおかしなことにならないと信じたいところはありますが、多少なりとも「かもしれない」と思わせるところが脚本の妙味です。
ネットの中で検索だけでニュースを作り、いかに閲覧者数を稼ぐかだけが評価の対象となっているネット・メディアの実態と、北川景子のいかにも仕事のできる美人という外見も合わさって、実際に取材して真実を探りたい東雲が一人浮いてしまっている状況が過不足なく描かれています。
自分のちょっとした「つぶやき」から、社会的地位、家庭すら失う猿滑、あるいはネットで様々に誹謗される東雲の人間性などは基本的に救済されることがありません。しかし、少しだけ東雲に同調していくイーストポストの仲間を通じて、一縷の望みを託せる「メディアの良心」がわずかに垣間見えるのは見ていて助かります。
テーマがテーマだけに、野木作品の持ち味の一つである出過ぎないユーモアは封印されていますが、自身のオリジナル作品として勝負していける脚本家であることを再認識できる作品です。
大手の新聞社からネット・メディア「イーストポスト」に出向中の東雲樹(北川景子)は、ネットの「鶴亀食品の人気インスタント麺に青虫が混入していた」という猿滑(光石研)のツイートに注目します。
このツイートは瞬く間に拡散し、鶴亀食品は一気に業績が悪化。似たような異物混入を報告するブログがいくつも登場し、東雲はそもそもがフェイク・ニュースだという記事をかきます。
今度は東雲が多くの誹謗中傷を受けることになり、いい加減な噂がネットの中で広がり続けます。東雲は新聞記者時代に、経産省官僚の最上(杉本哲太)の不正を取材し、セクハラをされた際に得意のテコンドーで最上に怪我をさせた過去がありました。調べていくと、収益目的で猿滑のツイートに便乗するブログを書いた者やインチキのニュースサイトに誘導する者などがみつかります。
新聞社の同僚だった西(永山絢斗)からの情報もあり、これらの情報操作を画策しているのは、県知事選に立候補している最上の疑いが浮上します。東雲はさらに深く真実を探し求めて、取材を続けるのでした。
ネット社会の怖さを描いたものとしては、2012年の「白ゆき姫殺人事件」(原作は湊かなえの2011年の小説)が先駆的作品として思い出されます。野木作品では、憶測が事実のように拡散していく怖さだけでなく、どうやってフェイクが作られていくか、そしてどうやって対処すれば良いのかという点を深く掘り下げようとしています。
ただ、その結論は一度ネットに上がった話題は永遠にネットの中を漂い続けるということ、そして人々が自らの正義だとバラバラに主張することが、まるで善も悪も無い、まるで「戦争」のようなものという悲しい現実です。人々がそこまでおかしなことにならないと信じたいところはありますが、多少なりとも「かもしれない」と思わせるところが脚本の妙味です。
ネットの中で検索だけでニュースを作り、いかに閲覧者数を稼ぐかだけが評価の対象となっているネット・メディアの実態と、北川景子のいかにも仕事のできる美人という外見も合わさって、実際に取材して真実を探りたい東雲が一人浮いてしまっている状況が過不足なく描かれています。
自分のちょっとした「つぶやき」から、社会的地位、家庭すら失う猿滑、あるいはネットで様々に誹謗される東雲の人間性などは基本的に救済されることがありません。しかし、少しだけ東雲に同調していくイーストポストの仲間を通じて、一縷の望みを託せる「メディアの良心」がわずかに垣間見えるのは見ていて助かります。
テーマがテーマだけに、野木作品の持ち味の一つである出過ぎないユーモアは封印されていますが、自身のオリジナル作品として勝負していける脚本家であることを再認識できる作品です。
2024年7月22日月曜日
カラオケ行こ! (2024)
映画、テレビドラマの製作は、プロデューサーに決定権があり、実際のところアカデミー賞の作品賞はプロデューサーに与えられるものと言われています。ただ、どのように場面を構築していくかは監督、あるいは演出家の腕次第。現実的には、それぞれが監督の作品であることは間違いない。
良質な作品を作るためには、脚本もかなり重要な位置を占めています。原作がある場合、それを3次元の世界で、しかも一定の制約の中で、ストーリーとして成立させるのは脚本家の手腕にかかっている。
最近、原作の実写化における改変について議論を呼んでいるわけですが、世界観が変わりすぎて批判されることもあるし、原作を知っていても新しい楽しみを得られると評価される場合もあり、意見は様々です。どちらの場合でも、原作者との緊密な連携があれば、トラブルは少ないはず。しかし、ヒットすれば何をしても良いというような、実写制作側の「おごり」のようなものが感じられるのは残念なところです。
野木亜紀子は作家性の強い脚本家として、注目すべき人だと思います。2010年にオリジナルの「さよならロビンソンクルーソー」で第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデヴューし、2012年には「ラッキーセブン(フジテレビ)」の半分以上の脚本を任され、松本潤、瑛太、松嶋菜々子、大泉洋、角野卓造などのそうそうたるメンツを見事に動かしました。
そして「空飛ぶ広報室(2013 TBS)」、「掟上今日子の備忘録(2015 日テレ)」、「逃げるは恥だが役に立つ(2016 TBS)」、「獣になれない私たち(2018 日テレ)」と新垣結衣の主演ドラマを連続4作担当しました。また「アンナチュラル(2018 TBS)」、「MIU404 (2020 TBS)」などのヒット作も手掛けています。特に「アンナチュラル」以後は、すべてテレビでは原作も自ら手掛けるオリジナル作品だけというのが特筆すべきポイントです。
映画でも「図書館戦争(2013~15)」の全シリーズを皮切りに、「アイアムヒーロー(2016)」、「罪の声(2020)」などの話題作を担当しました。そして、もうじき、「アンナチュラル」と「MIU404」の世界観をクロスオーバーさせた「ラストマイル」の公開が迫っています。
目下のところ、野木亜紀子脚本の最新作はこの映画です。原作は和山やまのマンガで、監督は山下敦弘。
森丘中学の合唱部の部長をしている岡聡実(斎藤潤)は、合唱コンクールの帰りに突然祭林組若頭補佐の成田狂児(綾野剛)に「カラオケに行こう」と呼び止められます。組長の誕生日に行われる恒例のカラオケ大会で、一番下手な者が組長自ら下手糞な刺青をされてしまうので、歌い方を教えろということでした。X JAPANの「紅」を熱唱する狂児は、お世辞にもうまいとは言えない。
なりゆきで付き合うことになってしまった聡実でしたが、変声期を迎えて担当のボーイ・ソプラノがきつくなっており悩んでいたのです。秋の合唱大会の当日が祭林組のカラオケ大会でした。バスでいつものカラオケ店の前を通りかかった聡実は、店の前に潰れた狂児の車と力なく救急車に運ばれる男性を目撃してしまうのでした。
野木亜紀子の脚本がどんな特徴があるのかを論じるだけの知見は持ち合わせていませんが、どの作品でも言えることは登場人物のキャラクターが立っているなと感じます。この映画でも変声期を迎えた思春期のビミョーな時期の中学生、通すべき筋は通しカラオケに真剣に取り組もうとするヤクザという、対照的な二人なのにしだいに「ともだち」になっていく過程に無理を感じません。
内容だけ聞けばコメディなんですが、無理に笑いを取るようなユーモアはほとんどなく、自然な彼らの行動がじわっと可笑しさを出しているあたりは好感が持てるところ。聡実の本音の部分も、映画独自の「映画を見る部」というものを設定して、その中で垣間見えるというのもなかなか良いアイデアでした。
いずれにしても、過ぎ去っていく時代、それは変声期を迎えた中学生であったり、古いタタイプのヤクザであったりするわけですが、それらの哀愁みたいなものをうまく映像の中に表現した作品であろうと思いました。
良質な作品を作るためには、脚本もかなり重要な位置を占めています。原作がある場合、それを3次元の世界で、しかも一定の制約の中で、ストーリーとして成立させるのは脚本家の手腕にかかっている。
最近、原作の実写化における改変について議論を呼んでいるわけですが、世界観が変わりすぎて批判されることもあるし、原作を知っていても新しい楽しみを得られると評価される場合もあり、意見は様々です。どちらの場合でも、原作者との緊密な連携があれば、トラブルは少ないはず。しかし、ヒットすれば何をしても良いというような、実写制作側の「おごり」のようなものが感じられるのは残念なところです。
野木亜紀子は作家性の強い脚本家として、注目すべき人だと思います。2010年にオリジナルの「さよならロビンソンクルーソー」で第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデヴューし、2012年には「ラッキーセブン(フジテレビ)」の半分以上の脚本を任され、松本潤、瑛太、松嶋菜々子、大泉洋、角野卓造などのそうそうたるメンツを見事に動かしました。
そして「空飛ぶ広報室(2013 TBS)」、「掟上今日子の備忘録(2015 日テレ)」、「逃げるは恥だが役に立つ(2016 TBS)」、「獣になれない私たち(2018 日テレ)」と新垣結衣の主演ドラマを連続4作担当しました。また「アンナチュラル(2018 TBS)」、「MIU404 (2020 TBS)」などのヒット作も手掛けています。特に「アンナチュラル」以後は、すべてテレビでは原作も自ら手掛けるオリジナル作品だけというのが特筆すべきポイントです。
映画でも「図書館戦争(2013~15)」の全シリーズを皮切りに、「アイアムヒーロー(2016)」、「罪の声(2020)」などの話題作を担当しました。そして、もうじき、「アンナチュラル」と「MIU404」の世界観をクロスオーバーさせた「ラストマイル」の公開が迫っています。
目下のところ、野木亜紀子脚本の最新作はこの映画です。原作は和山やまのマンガで、監督は山下敦弘。
森丘中学の合唱部の部長をしている岡聡実(斎藤潤)は、合唱コンクールの帰りに突然祭林組若頭補佐の成田狂児(綾野剛)に「カラオケに行こう」と呼び止められます。組長の誕生日に行われる恒例のカラオケ大会で、一番下手な者が組長自ら下手糞な刺青をされてしまうので、歌い方を教えろということでした。X JAPANの「紅」を熱唱する狂児は、お世辞にもうまいとは言えない。
なりゆきで付き合うことになってしまった聡実でしたが、変声期を迎えて担当のボーイ・ソプラノがきつくなっており悩んでいたのです。秋の合唱大会の当日が祭林組のカラオケ大会でした。バスでいつものカラオケ店の前を通りかかった聡実は、店の前に潰れた狂児の車と力なく救急車に運ばれる男性を目撃してしまうのでした。
野木亜紀子の脚本がどんな特徴があるのかを論じるだけの知見は持ち合わせていませんが、どの作品でも言えることは登場人物のキャラクターが立っているなと感じます。この映画でも変声期を迎えた思春期のビミョーな時期の中学生、通すべき筋は通しカラオケに真剣に取り組もうとするヤクザという、対照的な二人なのにしだいに「ともだち」になっていく過程に無理を感じません。
内容だけ聞けばコメディなんですが、無理に笑いを取るようなユーモアはほとんどなく、自然な彼らの行動がじわっと可笑しさを出しているあたりは好感が持てるところ。聡実の本音の部分も、映画独自の「映画を見る部」というものを設定して、その中で垣間見えるというのもなかなか良いアイデアでした。
いずれにしても、過ぎ去っていく時代、それは変声期を迎えた中学生であったり、古いタタイプのヤクザであったりするわけですが、それらの哀愁みたいなものをうまく映像の中に表現した作品であろうと思いました。
2024年7月21日日曜日
ORENZ
そもそも文房具の基本中の基本は紙と筆記具だと思うんです。鉛筆があるから、消しゴムや筆箱に価値があるわけですし、紙があるからハサミやのりが必要になる。ところが、世の中のデジタル化の中で、紙と筆記具は急速に使用頻度が減少しています。
本屋さんが減っているというのはしばしば話題になりますが、文房具屋さんも見かけなくなってきました。ところが、逆にアナログなものに新鮮な楽しみを発見する若者が増えているというのも事実で、我々昭和人の常識を覆すような画期的な文房具も増えています。
そんなわけで、マツコ・デラックスの番組で紹介された文房具を、さっそく買ってみました。
一言で云えば「シャーペン」なんですが、シャープペンシルは削らずに書き続けられる鉛筆として、たぶん自分が小学生高学年ごろから一般に普及したと思います。ある意味、革命的に「書く」という行為が楽になった。
ただし、芯が細いので、ちょっと力を入れると芯がポキポキ折れてしまう。ついつい、カチカチとノックし過ぎるのもダメ。そこで、最近画期的な製品がぺんてるから登場していました。
その名は「ORENZ(オレンズ)」です。芯が「折れんず」というわかりやすいネーミングの是非はともかく、セールスポイントは芯が折れないというもの。
ノックは1回。芯がカバーと一緒に出てきて、書いて芯が擦り減るのに合わせて、カバーがスライドしていくことで邪魔をしないというもの。
芯を強力に保護できるので、0.2mmという信じられない細さの製品もラインナップされています。あまりの人気で入手困難になっている。今回は在庫があった0.5mmを手に入れましたが、一番馴染みのある太さなので、字を書くという目的では書き味は何の問題もありません。
確かに1回のノックで芯がカバーごと出てきて、普通に書く分には通常の数倍は書き続けられる印象です。シャーペンを使う時のストレスがかなり軽減されることは間違いなく、なかなか面白い製品です。
2024年7月20日土曜日
グッドモーニングショー (2016)
おそらく、おそらくですよ、各テレビ局が放送し続ける朝のワイドショーの実態をかなり暴露するような内輪ネタ映画・・・ですけど、それなりに楽しめるところはさすが。何しろ、脚本・監督が「踊る大捜査線」シリーズを作った君塚良一です。業界の事は一から百まで、いや万までよ~く知り尽くしています。
朝のワイドショー担当するメイン・キャスターは澄田真吾(中井貴一)、サブに入る女子アナは小川圭子(長澤まさみ)と新人の三木沙也(志田未来)。プロデューサーの石山聡(時任三郎)は、マンネリで人心一新が検討されていることを澄田に伝えます。
この日、いつものように午前3時に起床した澄田は、いきなり息子からできちゃった結婚すると告げられ、出社すると勘違い女子の圭子に私たちが付き合っていることを放送中にカミングアウトすると言われ、報道部からは低俗なワイドショーと嫌味を言われる。
それでも、いつも通り8時になると番組をスタート。いつもと同じと思いきや、突然入ってきた「立てこもり事件」の速報。テレビ局から近い場所で、猟銃を持った男が人質を取って立てこもったのです。しかも、犯人の要求は、何と澄田を連れてこいというものでした。
視聴率のためなら何でもしなきゃいけない澄田は、しかたがなく現場に急行し、隠しカメラ・隠しマイクをしたためて警察に守られて店に入るのでした。犯人の西谷颯太(濱田岳)は、澄田にワイドショーが散々嘘をまき散らしてきたことを土下座して謝罪しろというのです。
前半、生放送のテレビ番組が作られる仕組みの一端が事細かに見せられるのは、楽屋を除くような新鮮さがあり、本物を見たことが無くてもなるほどと納得できます。後半の犯人説得は、さすがにそんなこと警察がさせるわけがない。
でも、怒涛の勢いで番組が進行するのと同じで、映画を見ている側もそれが嘘だろうとか考える暇がありません。一気に押し切ってしまう、企画力の勝利ということでしょうか。こういう真面目そうなキャスターの役には、中井貴一はぴったりというところ。直接ストーリーに関わるわけではありませんが、長澤まさみのいかにも「女子アナ」風のキャンキャンした雰囲気が良いアクセントになっています。
特別に世間に訴える内容があるとは言えませんが、ワイドショーの功罪をうまくまとめ上げているところが見どころというところでしょうか。
朝のワイドショー担当するメイン・キャスターは澄田真吾(中井貴一)、サブに入る女子アナは小川圭子(長澤まさみ)と新人の三木沙也(志田未来)。プロデューサーの石山聡(時任三郎)は、マンネリで人心一新が検討されていることを澄田に伝えます。
この日、いつものように午前3時に起床した澄田は、いきなり息子からできちゃった結婚すると告げられ、出社すると勘違い女子の圭子に私たちが付き合っていることを放送中にカミングアウトすると言われ、報道部からは低俗なワイドショーと嫌味を言われる。
それでも、いつも通り8時になると番組をスタート。いつもと同じと思いきや、突然入ってきた「立てこもり事件」の速報。テレビ局から近い場所で、猟銃を持った男が人質を取って立てこもったのです。しかも、犯人の要求は、何と澄田を連れてこいというものでした。
視聴率のためなら何でもしなきゃいけない澄田は、しかたがなく現場に急行し、隠しカメラ・隠しマイクをしたためて警察に守られて店に入るのでした。犯人の西谷颯太(濱田岳)は、澄田にワイドショーが散々嘘をまき散らしてきたことを土下座して謝罪しろというのです。
前半、生放送のテレビ番組が作られる仕組みの一端が事細かに見せられるのは、楽屋を除くような新鮮さがあり、本物を見たことが無くてもなるほどと納得できます。後半の犯人説得は、さすがにそんなこと警察がさせるわけがない。
でも、怒涛の勢いで番組が進行するのと同じで、映画を見ている側もそれが嘘だろうとか考える暇がありません。一気に押し切ってしまう、企画力の勝利ということでしょうか。こういう真面目そうなキャスターの役には、中井貴一はぴったりというところ。直接ストーリーに関わるわけではありませんが、長澤まさみのいかにも「女子アナ」風のキャンキャンした雰囲気が良いアクセントになっています。
特別に世間に訴える内容があるとは言えませんが、ワイドショーの功罪をうまくまとめ上げているところが見どころというところでしょうか。
2024年7月19日金曜日
2024年7月18日木曜日
劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- (2018)
コード・ブルーというのは、病院内で心肺停止となった人が出た場合に、医療スタッフに知らせるための全館放送のこと。自分が大学病院にいた時は、「CAC、××病棟・・・」というコールでした(Cardic Arrest Call、心停止の呼び出し)。1年目の時、内科病棟でCACがかかり、駆け付けたら一番乗りしてしまいチョー焦ったことがあります。
医療系ドラマは嘘がわかってしまうのであまり見ないのですが、「TOKYO EMR」よりは現実味があり、若い医師たちの成長に主軸があるので、これはけっこう楽しめます。神がった医師が登場する「ドクターX」とか「ブラックペアン」はありえないし、「白い巨塔」のような権威主義に凝り固まったのも嘘臭くてダメ。
2008年から始まったテレビ・ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命」は、大変人気を呼び、2009年にスペシャル・ドラマ、2010年に2ndシーズンが放送され、緊急時にヘリで駆け付ける若い救急救命医師たちの成長が描かれました。さらに2017年に彼らの下に新たな若い研修医が配属される3rdシーズンが放送され、その延長として10年間の完結編となる劇場版が2018年に公開されました。シリーズ全体の演出に関わった西浦正記が監督を務め、3rdからスタッフになった安達奈緒子が脚本を担当しています。
ヘリコプターに搭乗して現場に直接医師が出向き、救える命を一人でも増やすというドクターヘリのフライトドクターの認定を取得した藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)と、1人のフライトナース・冴島はるか(比嘉愛未)は、翔陽大学附属北部病院救命救急センターで苦楽を共にしてきた仲間。彼らの下に配属されたのは、フライトドクター候補生の名取颯馬(有岡大貴)、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)と新人フライトナースの雪村双葉(馬場ふみか)です。
今回のストーリーで扱われる大きな出来事は、成田空港での旅客機着陸失敗による事故と海ほたるへのフェリーの衝突事故。例によって立て続けに大きな事故が起こるのはストーリーを進めるうえでしょうがないのですが、実は間に挟まった雪村とアルコール依存症の母親とのエピソードが重要。これまでにも藍沢や白石の家族との関係が描かれ、彼らが成長する過程で家族との関りも大きなカギになっています。
基本的には、劇場版だけを見ても楽しめるとは思いますが、主要登場人物の動きは、10年かけて積み上げてきた細かいエピソードが様々な形で反映されたもの。はっきり言って、過去のテレビ・シリーズを知っているか知らないかで、映画への没入感はかなり大きな差が出るところ。おそらく制作サイドも、ずっとファンでいてくれた人々へ一定の決着を見せることをものすごく意識したのだろうと思います。
そういう意味で、「映画」としての評価はなかなか難しい。2時間程度の一定の枠内で何らかのドラマを見せるものとしては明らかに不親切で、明らかに大河ドラマの最終回みたいなものになっています。ですから、通常の映画ファンにはあまりお勧めできないかもしれません。映画は山ピーやガッキーのファンという方向けなんですが、もっともそういう方はテレビ・シリーズもずっと見てきたとは思うので、特に問題はないのかもしれません。
医療系ドラマは嘘がわかってしまうのであまり見ないのですが、「TOKYO EMR」よりは現実味があり、若い医師たちの成長に主軸があるので、これはけっこう楽しめます。神がった医師が登場する「ドクターX」とか「ブラックペアン」はありえないし、「白い巨塔」のような権威主義に凝り固まったのも嘘臭くてダメ。
2008年から始まったテレビ・ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命」は、大変人気を呼び、2009年にスペシャル・ドラマ、2010年に2ndシーズンが放送され、緊急時にヘリで駆け付ける若い救急救命医師たちの成長が描かれました。さらに2017年に彼らの下に新たな若い研修医が配属される3rdシーズンが放送され、その延長として10年間の完結編となる劇場版が2018年に公開されました。シリーズ全体の演出に関わった西浦正記が監督を務め、3rdからスタッフになった安達奈緒子が脚本を担当しています。
ヘリコプターに搭乗して現場に直接医師が出向き、救える命を一人でも増やすというドクターヘリのフライトドクターの認定を取得した藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)と、1人のフライトナース・冴島はるか(比嘉愛未)は、翔陽大学附属北部病院救命救急センターで苦楽を共にしてきた仲間。彼らの下に配属されたのは、フライトドクター候補生の名取颯馬(有岡大貴)、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)と新人フライトナースの雪村双葉(馬場ふみか)です。
今回のストーリーで扱われる大きな出来事は、成田空港での旅客機着陸失敗による事故と海ほたるへのフェリーの衝突事故。例によって立て続けに大きな事故が起こるのはストーリーを進めるうえでしょうがないのですが、実は間に挟まった雪村とアルコール依存症の母親とのエピソードが重要。これまでにも藍沢や白石の家族との関係が描かれ、彼らが成長する過程で家族との関りも大きなカギになっています。
基本的には、劇場版だけを見ても楽しめるとは思いますが、主要登場人物の動きは、10年かけて積み上げてきた細かいエピソードが様々な形で反映されたもの。はっきり言って、過去のテレビ・シリーズを知っているか知らないかで、映画への没入感はかなり大きな差が出るところ。おそらく制作サイドも、ずっとファンでいてくれた人々へ一定の決着を見せることをものすごく意識したのだろうと思います。
そういう意味で、「映画」としての評価はなかなか難しい。2時間程度の一定の枠内で何らかのドラマを見せるものとしては明らかに不親切で、明らかに大河ドラマの最終回みたいなものになっています。ですから、通常の映画ファンにはあまりお勧めできないかもしれません。映画は山ピーやガッキーのファンという方向けなんですが、もっともそういう方はテレビ・シリーズもずっと見てきたとは思うので、特に問題はないのかもしれません。
登録:
投稿 (Atom)













